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お腹と養生

こんにちは。
養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。
当月も宜しくお願い申し上げます。

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前回は冬から春のあいだの養生をお伝えしました。
冬から春の変わり目は便秘や胃痛などおなかの不調を訴えるかたが増えますよね、、
そこで今回は、腹診で得た情報からどのような養生を提案できるか紹介いたします。

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はじめに

在宅医療の患者さんは内臓疾患や姿勢不良の方がおおいので、腹診をおこなうのではないでしょうか?

東洋医学の腹診は下肢を伸ばした状態(仰臥位)でおこないます。

一方医師は股関節屈曲位でおこないます。これは腹部の緊張を緩和して臓器を中心にみていきます。

くれぐれも同じと考えて語らないようお願いします。

腹診

東洋医学の腹診では以下を参考にし「腹証」をたてます。

① 湿燥 ② 寒熱 ③ 抵抗 ④ 陥下
⑤ 膨隆 ⑥ 圧痛 ⑦ 硬結 ⑧ 動悸

適度に腹壁が張っているのは正気が健全で充実しているとし、張りや抵抗がないのは正気の弱さを示します。

また過剰な腹壁の緊張や硬結は、病的な活動の亢進状態や気血津液のめぐりの滞りを示します。

腹証でわかることは''体質的なもの''や''慢性疾患''の状態。

熟達すれば過去の疾患や、これから起こりえる疾患や症状を推測できるようになります。

すると先回りして対策できるので、養生の価値がさらに高まります。

よくあるお腹の状態

在宅医療では様々な疾患や症状、体質をもった患者さんと出会います。

十人十色ではありますが、老化や生活スタイルは若者より高齢者のほうが共通点が豊富。

そんな共通点や傾向を紹介していきます。

胸脇苦満

''息が吐きにくい'' ''息苦しい'' 等の症状があらわれやすいタイプ

肋骨の下部(肋骨弓/胸脇)を圧迫すると抵抗感や圧痛を呈します。

これは主呼吸筋の横隔膜(膈)が収縮にかたよる「吸いすぎ」の状態。
同時に''リブフレア''や呼吸補助筋の頸部筋群が緊張しています。

東洋医学では上焦と中・下焦の気の通行が滞っている状態。

肝鬱気滞(肝の疏泄作用の機能低下)といいます。


胸脇苦満は在宅医療の患者さんには非常によく見受けられます。

おもな原因は運動量減少による心肺機能の低下、寝たきりによる肋骨の運動制限です。

養生は気にたいして「行気/理気」


肝にたいして「疏肝」をおこないます。


とにかく気血の巡りを改善したいので、まずは呼吸エクササイズをしましょう。(特に呼気の延長)


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