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冬から春のあいだの養生

こんにちは。
養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。
当月も宜しくお願い申し上げます。

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前回まで冬の養生(潤い)についてしつこくお伝えしてきました。
そこで今回は冬から春のあいだの養生をご紹介いたします。

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季節の変わり目

季節の変わり目はだれでも体調不良になりやすいですよね。
施術しているとより実感します。

季節の変わり目は気の変わり目。
呼吸の変化を起因としてさまざまな不調があらわれます。

症状例)
・頭痛・首肩こり・腰痛・便秘・腹痛
・排ガス・疲労感・浮腫み etc..

とくに変化するのは「気のうごき」。五臓でいう肺です。
春一番が吹くと気温があがりますが、また寒さが戻りますよね。
このように気が激しく動くのが冬から春のへ移行期です。

「病は気から」といいますが、言い換えると【病は肺から】

「肺は気を蔵す」

『霊枢』本神篇第八

「肺は気の本」

『素問』六節蔵象論篇第九

「諸気はみな肺に属す」

『素問』五蔵生成篇第十

東洋医学では「気」と名の付くものがたくさんあります。
そのすべての所属は肺ということです。

つまり、肺の機能が充実していると全身の機能を引き出すことができます。
養生すべてにおいて「呼吸の正常化」がベースです。

気のうごきの変化

冬から春にかけて大きく変化します。

「冬三月、これを閉蔵という」 

『素問』四気調神大論篇第二

気はカラダの内側に集約し逃がさないようにまもられることが望ましい状態です。
気のベクトルは内向きに偏ります。

一方春は

「春三月、これを発陳という」 

『素問』四気調大論篇第二

陳はカラダの古いものを指します。
それらを外側に出すことが発陳です。
気のベクトルは外向きに偏ります。

このように内側~外側に気(エネルギー)のベクトルが行ったり来たりします。


このイラストの通りカラダは大忙し。

基本的に

  • 非常に隙だらけ

  • 非常に疲労しやすい

  • 非常に心身が落ち着かない

  • 自律神経が自然に適応するために頑張っている etc,,,

上記のような状態が起こっていると考えましょう。

気候の変化

この時期は晴れ、曇り、雨、雪さまざまな気候に変化します。
この3月は私の地元仙台が日本で一番気温が高くなった3日後に雪が降りました。

東洋医学の『整体観』の視点をかりると

「人間は自然界と一体である」

つまり仙台民のカラダでは数日の間に春と冬の状態で、かなりの負荷がかかったことは言うまでもありません。

われわれ訪問の仕事は非常に気候の影響をうけるのでおさえておきたい知識です。

気温の変化

春のポカポカ陽気になったと思いきや、翌日に冬の寒さに逆戻りなんてことが多々起こります。

それだけふり幅が大きいと前述した「カラダは大忙し」の状態に。

「寒暖差」=十分な休息
と簡単に考えておくと便利です。

湿度の変化

湿度の変化は「呼吸の質」に大打撃を与えます。
秋冬の冷え・乾燥時期は呼吸するだけでも負担がかかりますよね。

つまり、気の絶対量とうごきが不足するということです。

すると脾胃のはたらきや全身の気血津液の循環が低下するので、あらゆる面で悪循環が生まれます。

気流の変化

気候が変化すると気流も変化します。
大きく分けると上昇気流・下降気流。

上昇気流は雨や雪など天候が悪いとき
下降気流は晴れて天候が良いときです。

冬と春のあいだは気流の変化の程度が大きいので、好不調の波も大きくなります。

そこで患者さんの症状だけでなく気流の状態を把握することで、施術の組み立てにも役立ちます。


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