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情報システム(4):SaaS活用

SaaS企業のCM

最近、テレビを観ているとSaaS企業のCMが急速に増えていないでしょうか? 
上戸彩さんが「なんか、やったな~」(SATORI)とか、横澤夏子さんの「経理部だけ昭和」(楽楽精算)とか、木村文乃さんの「重くなったヒョウケイさん」(キントーン)とかとかです。

noteに国内SaaS企業の広告宣伝費を分析されたいた方がいらしたので、内容を読んでみると、企業や年度によっては売上高広告宣伝費率が20%を超えることもあるようです。

この記事にもありますが、皆さんお馴染み「早く言ってよ~」SansanのTV-CMがその草分けのようですね。

また、都内でタクシーに乗ると、タブレットに流れていると動画広告のほとんどがSaaS企業のCMだったりします。媒体的には結構なお値段ですが、経営層やビジネスパーソンに確実にリーチできるという意味では有効なPRメディアになっています。


SaaSの種類

ここ数年で様々なSaaSが次々に立ち上がっている中で、実際にどんなサービスがあって、会社や業務にどのような効果があるのかを俯瞰するのはかなり大変です。

そこでお勧めしたいのは、本間卓哉さんが書かれた「売上が上がるバックオフィス最適化マップ」です。
この本では会社に必要なITシステム(SaaS)を「従業員の軸」「顧客の軸」に分け、それぞれの軸でどんなSaaSやクラウドサービスがあるのか丁寧に紹介しています。

noteにあった著者の記事も合わせて載せておきます。

また、個別SaaSの製品概要や事例に触れたいのであれば、日経ムックの
「バックオフィスのDX戦略」も良いでしょう。


私自身は自社へのSaaS導入判断の意思決定やビジネス上の必要性から、もう少し詳しい内容を定期的にInputしています。
中でもBoxilのSaaS比較サイトが網羅性や機能比較の面で最も情報が充実していると思います。
さらに毎年、このサイトで出されるSaaS業界レポートを見ると、業界動向とともにカオスマップでカテゴリーごとにどんなサービスが立ち上がっているかも一覧できて非常に参考になります。

Boxil社 『SaaS業界レポート2021 速報版』 https://boxil.jp/mag/a7398/ より


SaaSの導入効果と使い分け

実は自社でも、ここ数年で急激に社員が増え、コーポレート(バックオフィス部門)も、これまでのように基幹系システム以外の業務を基本的にEXCELベースで処理していたのでは、スタッフ稼働としても効率化・管理業務ともに限界になっていました。
そこで、各種最新のSaaSを取り入れて、EXCELの山から脱却しようと、矢継ぎ早に導入を図りました。
経営分析、人事・評価管理、採用管理、契約審査、名刺管理、CRM、
MA(Marketing Automation)、コミュニケーションツール 
等々と
いまになってみると結構な数の製品になっています (;^ω^)

下記サイト「あの企業が使うバックオフィスSaaS」を見ると、
マザーズ上場の成長企業も、それなりの数のSaaSを導入してバックオフィス業務を効率的に回していますので、これからの企業情報システムの流れとして正しい方向性だろうな。と私は考えています。

ただ、これらの企業も、コアとなる会計/決算や給与業務では、良く知られているERP製品等を使っていますし、クラウド上で個別開発しているシステムもあると思いますので、この辺はなんでもかんでも導入が比較的容易なSaaSにだけ頼っている訳ではないようです。

自社でもHR(人事)系SaaSを入れるときに複数の製品を比較検討しましたが、人事評価に強いもの、給与関連書類のやりとりに強いもの、1on1面談や社員エンゲージメントに強いものなど、それぞれ得意領域や一長一短があり、1製品ですべてを網羅するようなものはまだ無いように感じました。

さいごに

ここで改めて、DXブームの中におけるSaaSブームを考えてみると、
以前、noteに書いた「情報システム:戦略的側面」の2つの側面
 「ビジネスモデル変革」「バリューチェーン高度化」のうち、
日本企業や成長企業においては、自社内の業務効率化領域、特に
ホワイトカラーの効率化領域が情報システム/ITの適用範囲として
まだまだ多く残っている、活用し切れていないということなのかも
しれませんね。


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