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【若手ビジネスパーソン向け】仕事で「志を語る」意義やメリットについて(MRなどの営業を含めて)

「志ってなんだよ」「綺麗事言ってんじゃないよ」という人も多いのではないだろうか?私は、10年以上のMRとしての営業職、そしてマーケティング、マネージャーとして働いてきて、意義やメリットを体験している。

「青年よ、大志を抱け」有名なクラーク博士の言葉から、”志”というワードから高尚なイメージを持つのではないだろうか。しかしながら、著名人ですら、最初から高尚な志を持っているわけではないと思う(例外はあると思うが)。志は経験を経て変化したり、研ぎ澄まされていくのだと私は思う。また、志の大小は重要ではない。そもそも人と比較するものではないのだ。

しかしながら、夢に加えて、”志”をもつことの重要性を考える上で感銘を受けた言葉がある。ソフトバンクの孫さんの言葉だ「夢と志は違う。夢は漠然とした個人の願望であり、志は個々人の願望を超えて多くの人々の夢を叶えようとする気概だ」と話している。また、「夢はこころよい願望だが、志は厳しい未来への挑戦」であると。

つまり、”志”は利他の心を持ち合わせた夢なのではないかと私は捉えている。

”志”は、生きていく上での羅針のようなものだと私は思っている。羅針盤があれば、迷ったとき、困難な局面に遭遇したとき、拠り所になり、迷うことなく道を進むことができる。もちろん、”志”は経験や時間と共に変化するため、振り返り、自分は何を目指しているのかを定期的に考えるべきではある。私の場合、小学生の頃に抱いた「薬を携わる仕事を通して、病に苦しむ人に貢献したい」という志は、30代半ばを過ぎ、「人や組織の成長や発展に貢献することで日本の国力をあげていくことに貢献したい」という風に発展を遂げた。

また、”志”は抱くだけではなく、語ることも重要だと考えている。誰しも胸に秘めた裸の気持ちを見てもらうのは恥ずかしい。特に日本人は謙虚か慎ましい文化が根付いており、人前で語ることに慣れてはいない。しかし、志を語ることで、他者に自分の熱意や想いを理解してもらうことで、良好な関係を築き、人を動かすことにつながるのだ。社会人になったばかりの頃、元上司が「熱意は磁石」という言葉をよく使っていた。”志”の根底にはパッションがあり、それが人を惹きつけるのではないだろうか。ここで、私の体験談を一つお話しよう。私は営業として20代前半から30代まで常にトップクラスを走ってきた。一つの理由がこれだ、「顧客に対して自分の志を語ることで他社のMRと容易に差別化を図ってきた」のだ。私は「今居る場所には何かしらの意味や意義がある」と思っている。よって、担当エリアを任された時点で、このエリアの患者さんの予後を改善するために居るのだと考えた。自然と高い目線で物事を捉えることができ、医師の抱えている課題(治療アウトカムの向上)に寄り添うことができた。私は地域の心疾患イベントの発症数などの具体的な数字を医師と話ながら医師の考えを聴取していた。プロモーションコードにも触れないだろう(笑)医師も「単に自社の薬を売りたいMRよりも、医師の抱える課題を解決したいMRを選ぶのではないだろうか?結果的に信頼関係が構築され、情報提供がスムーズに進み、ハイパフォーマンスを維持できたのだ。
悪い事例についても紹介してみよう。会社の同僚Oさんは、公の場で、自分には野望があり、有名になり金持ちになりたいと夢を語っていた。当然、誰も彼を支持せず、自分の夢を最優先させた結果、彼はハラスメントで訴えられポジションを失った。これは極端な例だが、人は利己的な考え方や動き方に嫌悪感を持ち拒絶するのだ。

ただ「私には志はない」という人もいるのではないだろうか。志を無理矢理抱けとは言わない。1人で地道に夢に向かって歩みを進めるというのも人生ではないだろうか。ここで、収入に対する私の捉え方を述べておきたいと思う。24歳の時、給与のことについて考える機会があり、私は「収入は社会に与えたインパクトや価値に対する見返りである」と意味付けをした。社会に大きなインパクトを与えようと思えば、1人でできることなどたかが知れている。多くの人に良い影響を与え、結果として大きなインパクトをもたらすことができるのだ。”志を抱き、語ること”は結果的に多くの人を動かし、社会にインパクトを生み出すこと”につながるのではないだろうか。

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