【勝手に人生相談 No.471】容姿に苦しんだ半生 ( 神奈川県・60女性)
▼ご相談内容▼
60代主婦。
子どもたちは独立し、夫と穏やかな日々を送っています。
私は容姿が悪く、幼い頃から「ブス」と言われてきました。
中学の家庭科で、かわいくない人形を作ってしまった際、先生は私の顔を見て、「似せて作ったの」と言って笑いました。高校の英語の先生も私の顔をからかい、クラスの笑い物になりました。
社会人になると仲良くしていた先輩に、私のようなブスと歩くと男が寄ってこないと言われました。その先輩と距離を置いたら、いじめられました。
両親は容姿のいい妹優先で、悩みを言い出せませでした。
生きてきて楽しいこともたくさんあったはずなのに、容姿でつらい思いをしたことばかり考えてしまい、涙がでます。
人を見た目で差別することが問題といわれる今でも、悩んでいる自分が嫌になります。
気持ちを切り替えて残りの人生を過ごしたいです。
▼やまのぼ回答▼
それは、お辛い思いで、今日まで生きて来られましたね。でも、ご本人も仰る通り、お気持ちの切り替えで、がらっと違った人生をお過ごしになれると思います。
それには、あなたの間違った考え方や、態度を客観的に見直す必要があります。
まず、あなたが、美人なのかそうでないのかは、単なる偏った比較論だということに気づくべきです。もっと、大事なことは、それが大した問題でないということです。
はっきり言って、あなたの自意識過剰気味の心根を、改めるべきです。
いまの容姿は、あなたの責任でもありませんし、気にすることなど無用だと思います。なぜならば、余所様は、あなたが気にするほど、あなたの容姿など気にも留めていないという事実です。
そして、開き直るという大胆さを養うべきです。
先生に「似せて作ったの」と言われたら、そんな不適格な先生には、「そうです！先生に似せて作りました」と、言い返すぐらいの強かさを養うことです。
また、クラスの笑い物になったら、笑った人に、見物料を請求するくらいの強靭な心も養うべきです。
距離を置いたからって虐めて来るような、心の狭い先輩など、こちらからお払い箱にすることです。はじめから、付き合う価値などなかった人なのですから。
容姿のことは、だれの責任でもないのですから、卑下することなど無用だし、なにが悪い？と開き直って受けとめる、大胆さも養うことにしましょう。
どんなに努力しても変えられないことは、人生には結構あります。それは、受けとめるしかありません。悩むことは時間の無駄です。
お子様たちを独立させ、ご主人と穏やかな日々を送っておられるとのこと。これ以上の幸せはありません。
変えることのできない過去を見ずに、変えられる未来を明るい日々にしましょう。それには、強かさと大胆さを養うことです。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.472】東京都・60代女性のご相談です。「人と親しくなるのが怖い」を、予定しております。
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