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【勝手に人生相談 No.454】<心づけ禁止> 母説得したい ( 神奈川県・50代女性)


▼ご相談内容▼

50代後半の自営業の女性。

80歳の母について相談です。

母は数年前、病気で半身に障害が残って車いす生活となり、施設に入っています。認知症ではありません。

正月やバレンタインデーの行事のたび、「1000円を入れたぼち袋を10枚用意して」「チョコを買ってきて」と私に頼みます。

お世話をしてくれる施設の方々にあげたいそうです。

気持ちはわかりますが、施設には「心づけはご遠慮ください」と貼り紙がしてあり、入所者がお金を持つことも禁止されています。

母に「物やお金を渡してはいけない」と繰り返し説明しても、翌日、電話で同じことを頼まれます。

「皆さんに感謝の手紙を書いたら」と提案すると「片手しか使えず、きれいに字を書けないので嫌」と断られました。

母はプライドが高く、心づけを渡して謝意を伝えたいのです。何度も断るのは精神的につらいです。

神奈川県・50代女性

▼やまのぼ回答▼

 結論から申し上げれば、お母さまを説得などできません
 
 はっきり言って、お歳がお歳なので、いまさらという感があります。80年間で培われた人間性を、そう簡単に変えられません。

 性格やものの考え方などの変化は、ご本人の目覚によって可能なのですから。お母さまが仰る通りに、受けとめてあげるしかありません。

 金や物をあげたいと言えば、買って来てあげればいいのです。

 そこで、できればですが、施設の職員さんに、事情を話して、受け取ったことにしていただければ最高だと思います。お母さまの、感謝の気持ちが職員さん達に、伝わるというメリットもあります。

 つまり、嘘も方便だということです。

 また、感謝の手紙は、とてもいいことだと思います。ぜひ、代筆をしてあげればいいと思います。

 そうすれば、お母さまとの対話の時間も持てますし、お母さまのお考えもハッキリして、とても有意義な時間が過ごせると思います。

 反目し合い、お互いの気分を悪くする、非生産性なことは今日限りにしましょう。

 残された時間を、お母さまの気の向くままに、自由にさせてあげるのが一番の親孝行だと思います。


▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.455】東京都・10代女性のご相談です。「人見知り 友達作りが苦手」を、予定しております。

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