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良いキャッチャーでありたい。


糸井重里さんの『今日のダーリン』。きょうは「相槌」がテーマだった。

特別の意味はないのですが、小さな感想というか、「聞いてますよ」という返事のようなことでもあるし、語られたことば裾に、ちょっとつかまったりする感じ。(中略)しゃべるということも、ひとつの表現行為ですから、「聞いてもらえてないかも?」という不安があります。これを、相槌が打ち消してくれるわけです。

ぼくは常々、上手に喋る人には上手に聞く人も欠かせないよなあ、と思っている。『アメトーーク!』や『にけつッ‼︎』など、自分が好きなバラエティ番組でその重要性をひしひしと感じる。やはりどうしても、最終的に笑いを巻き起こす“話し手”に注目が集まりがちだが、お笑い芸人の方々には「ほうほう!」「ほんでほんで?」と、“話し手”を盛り上げる“聞き手”の役割にも目を見張るものがあるのだ。

それはきっと野球で言うと、バッテリーにあたる関係性だ。すなわち話し手がピッチャーで、聞き手がキャッチャー。いつの時代だって良いピッチャーには、その能力を最大限に引き出そうとする良いキャッチャーの存在がある。時に“女房役”とも呼ばれるキャッチャーは、その異名の通りピッチャーに寄り添い協力し、共にバッターに立ち向かっていくのである。

だれかの話を聞くことが多いライターとして、良いキャッチャーでありたいなと改めて思った。話し手が気持ちよく言葉を投げられるよう、上手く相槌で“リード”していきたい。またひとりの人間として、何気ない会話のなかでも楽しい相槌を心がけていきたい。そんな風に思っている。

そう考えると確かに糸井さんの仰るとおり、昨今のリモート環境はあまり良いフィールドとは言えないかもしれませんねえ。



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