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会議でこそ活躍する⁉遊び学者にエンジョイディレクションのお仕事待ってます

2022年あたりから企業からのお仕事依頼を受けることが多くなってきました。

主にはイベントの時に遊び場を出してくれとか、遊休地の活用相談が多いんですが。

僕は自分自身がイベントを企画することもあるし、こうやって自分の想いを赤裸々に語る機会も少なくないので、いわゆるプレイヤーとしての原田光にフォーカスが当たることが多いです。

しかし、こういったイベントの協力依頼の時とかは、実はイベント当日よりむしろ事前の打ち合わせで活躍していることの方が多いんじゃないかな?と思います。

イベントでモルックブースを出してくれとか、遊び場ブースを出してくれとか、そういった依頼や相談を受けて、イベント全体の世界観や構成、開催の目的やお客さんの流れなどと照らし合わせて最適な方法を提案する。

僕の仕事は当日の立ち回りより、むしろこっちの比重の方が高い気がしています。つまり企画会議で役に立つってこと。

これまでの例をあげてみよう。

例えば、空港内の公園でのイベントで何か遊びのブースを出しつつ”空港”という文脈と繋げられるものはできないか?という相談があった時のこと。

要はイベントをとおして空港の利用者を増やしたいわけだけど。

そこで、この時は空港から離発着している便にちなんだ、各国の遊びを用意して「旅するスポーツ体験」と称してイベントを開催しました。

他には、タイフェスティバルで「タイの鬼ごっこをして欲しい!」という相談があった時のこと。

しかし、鬼ごっこという対戦型の競技的なものは、ことさらマルシェ型イベントには不向きなんです。スタッフのオペレーションも大変だし、参加者は待ち時間長いし、その割にはみんなが楽しめる取れ高が取りにくい。(この辺に気付けるかも重要な要素)

だから僕はその依頼を全面的に却下して、タイ(東南アジア諸国)周辺の遊び体験ゾーンに変更しました。セパタクローやジェンズ、中国コマ、トゥホなどを持ち込んで、みんなが自由に遊べる場を作るだけで本来の目的は容易に達成されました。

他にも、ハロウィンイベントのワークショップやクリスマスマーケット、焚き火ブースの設営や大人の農業体験など関わったイベントは実に多岐になってきました。

こんな具合に、イベント当日に向けた話し合い(企画段階)で活躍することが増えたからか、仕事の”依頼”が”相談”に変わり、何をしてください!ではなく、何をしたらいいと思いますか?に変わってきました。

そして最近では、もはや「完全お任せ」で頼まれることが増えてきました。要は〇○な場を作りたいといった目的だけ教えてもらい、あとは僕の一存で決めていくという形。

しかし、考えてもみればトーゼンと言えばトーゼンの話でしょ。

遊び学者として僕は日々「この場がどうやったら楽しくなるか?」を誰よりも考えて、実践して、それをまた検証している。

だからつまり、”遊び”をつくる・”楽しさ”をつくるという過程において、僕以上に力を発揮できる人はなかなかいないというわけ。

子ども達のドッジボールが、全員にとって楽しくなるためにはどうしたらいいかを考えて色々試し過ぎて、20種類以上のやり方を知ってる人います?(一番人気は人狼ドッジ)

大学の体育実技の授業で振り返りをしてもらい、楽しくなかった意見を吸い上げて、また翌週は違う形を試してみるということを毎週繰り返している人います?(ちなみにこの授業の評価は「スポーツを大人が楽しくするために必要なコト」についての2分間の口頭試問)

そうやって日々の生活で感じた”楽しさ”をつくる方法を365日毎朝ラジオで喋ってる人います?

本当の意味で”楽しさ”を作る為には、表面上の見た感じの楽しさではダメなんです。全ての関わる人に目を向けないといけない。お客さんの中でも子どもからお年寄り、乗り気じゃない人、スポーツの現場でスポーツが嫌いなヒト。ここはもちろんのこと、他にもスタッフや関係者、責任者、スポンサーなど。

そんな風に、あらゆる人に目を向けて考えていくと本当にキリがなくて、途方もなくて、毎回反省しきりです。でも、それによって間違いなく”楽しい”をつくるための知見は蓄積されていく。

僕はよく「アイデアマンだね!」と言わるれることがあるけど、そんなことは一切ない。天才的な閃きとか直感的なアイデアなんて全く持ち合わせてない。

あるのはひたすらにやりまくってきた経験と思考に基づいた論理的な解でしかない。

だから、楽しいイベントにしたい、楽しい雰囲気を出したい、楽しい施設を作りたい、そんな時に遊び学者が役立つわけです。

こういう仕事なんて言うんでしょうね?

「クリエイティブディレクション」とか電通さん周りでは言うんでしょうか?

残念ながら僕の住む地方にはそんな職業もそんな役職も認知されていないので、当然ながらそんなところに予算をつける人もいないんです。

どうせないならまぁ勝手に作ってもよさそうだね。

”楽しい”を作るための仕事。

「エンジョイディレクション」とでも言いましょうか。

なんかお前だけやたら勝手に楽しそうな奴になってしまった。

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