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掌編

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無職と幽霊 4/1〜4/5

無職と幽霊 4/1〜4/5

生きて!死んで!蘇る!
『マッドマックス 怒りのデスロード』

4/1

 エイプリフールなので嘘をつきたかった。Twitterに「幽霊と暮らしている」と書いて、ツイートせずに下書きへ保存した。嘘ではないからだ。今もすぐそこに寝転んで、漫画を読んでいる。「幽霊と暮らしている」という本当を、さもエイプリルフールの嘘のように書き込むことは結果的に嘘をつくことと同じではないか、と考えて、確かにそうかも

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最速箒伝説 Black Bamboo

最速箒伝説 Black Bamboo

 始まりは弾圧からの逃走技術だと言われている。やがて弾圧もそれを行っていた者どもも消え去り、その技術だけが遺された。
 日本。AM12:00。晴れ。湾岸を流していた魔女のサリはすぐ前に箒乗りがいることに気がついた。サリのカスタムした樫の箒とは違う、ただの真っ黒な竹箒だ。だが丁寧に作られた箒であることは走りでわかる。
(へえ、乗り手もオールドスタイルってワケ)
 三角形の帽子に黒のケープを着た顔の見

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源平シャーク

源平シャーク

 1188
 
 瀬戸内海上

 波穏やか風爽やか。しかし、一隻の船が今まさに沈まんとしていた。
 原因は、鮫(サメ)!
 巨大な鮫がその身体を絶えず船に叩きつけている。
 船上には源義経、そして巨漢の僧兵、弁慶を含む数人の家来たち。相手が武士であれば無類の強さを誇る彼らも相手が鮫とあっては為す術もない。風にさらわれる木の葉のように船上を転がることしかできない。

 一方、船の真下、海中に突き出た

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俺らの声が聞こえるか?

俺らの声が聞こえるか?

 さっきからずっと雷の音がしているが、稲光は見えない。ここは一年中こんな天気なのだという。空が晴れたことなど一度もないらしい。
 THE BARANNSUのフロントマンであるフレドリック・カールマンに会える日が来るなんて、思ってもみなかった。しかも場所は地獄だ。これは比喩じゃなくてマジの地獄だ。ここにいるのは、ツノとかシッポとかが生えた奴らが半分、あと半分が骸骨だ。イカれてる。
 しかしこんなアホ

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