高校受験に挑む親御さんへ
幼稚園からアメリカンスクールに通い、中学をオーストラリア、高校から大学までアメリカに留学していたので、私自身は日本での受験経験がありません。
しかし、4人の子がいるので、自ずと受験を追体験します。
そこで、日本の受験と「偏差値至上主義」についてという記事にも書きましたが、日本の受験に対する考えに違和感を抱いています。
高校受験がゴール化してないか?
塾の先生や、周りの親御さん、そして子供らの友達の話を聞いていると、総じて高校受験がゴールになってないか?と感じます。
とりあえず君の偏差値で最も高い高校に入りましょう!と盲目的に子供たちをマインドコントロールし、そこにはなんの示唆も思慮もない気がします。
とにかく一つでも高いレベルの高校に行かせたい!
そんな単純な想いが親御さんにも、子供たちにも芽生えていないでしょうか?
息子が下した選択
高校受験を控えた息子が複数の学校説明会に行った後に第一志望として決めたのが本来目指せる学校の偏差値よりも10も下の高校でした。
「校長先生の話や雰囲気が一番、しっくりきたから」
周りの友達や塾の先生から再三、「もっと上を目指せよ。もったいないよ。」と言われてましたが、頑なに変更しませんでした。
彼の中で、高校はあくまでも通過点であり、充実した高校生活を送れて、且つカリキュラムが楽しそうな学校だったからそこを選んだみたいです。
内申点があまり良くない息子は俗にいう10%枠でしかその高校を狙えませんでした。昨日、学力テストがあり、塾での自己採点ではありますが、「絶対合格ライン」よりも80点近く上の点数を出したみたいです。
それを知った友達から「お前、やっぱもっと上を受験してたら良かったのに」と言われたそうですが、親子ともども、息子の判断に大満足してます。
最後に
大人になると、さまざまな責任やしがらみによって「楽しい時間」を過ごすことが難しくなります。人生80年なのか100年なのか分かりませんが、大半をプレッシャーの中で生きていかなければなりません。
たった数年しかない青春時代は、人生においてほんの一瞬にすぎません。
であれば、小中高の12年間くらいとことん楽しんで、しがらみのない友達を作り、無邪気に遊び、しっかり想い出を作るべきじゃないでしょうか?
その青春時代で最も一生記憶に残りそうな高校の3年間を、自分が楽しめる環境で過ごすことが、子供の人生において、宝になるんじゃないでしょうか?
1. 高校受験はゴールではない
2. 自ら青春時代を楽しく過ごせる学校を選べる意思を養ってほしい
そして親はそれを暖かく見守ってあげるべきだと思います。
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