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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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#毎日note

鏡に映る自分。

今日来たお客様が沖縄に就活しに行くと言った。 今は前職をやめ有意義なフリータイムを過ごしているそうだ。 そして今度は沖縄で就職すると。仕事のために住む場所を決めていたが、住む場所を決めてから仕事を探すことをしてみたいとも言った。 次の住む場所は石垣島で考えているそうだ。 確実に東京都の時間の流れな違うのだろう。それを羨むのは東京で仕事をしているせいでもあるのだけど、向こうには向こうの時間軸があり、東京と比較するからこそそこに価値を感じてしまうという錯覚みたいなものある

それぞれが考える。

写真を撮る事に集中し過ぎて、気にすべき髪の毛をおざなりにしてしまっていた事に気づいたとき、分業する事のメリットを再確認した。 カメラ、ヘア、メイク、衣装、モデル、それぞれのプロフェッショナルが、見るべきところ、触るべきところを考える事がより質の高い作品ができるのだと。 時にこのように背景をもつ人もいたりするのだ。 ※※※ さて、さて450日連続でnoteを触ってきたが、連続でなければいけないという変なこだわりを一度お休みするか。 書けるときに書きたい事を書く事にして書い

口角をあげる。

口角を上げて、と言われてあげるのは容易なことではない。 写真を撮られなれているような人にとっては、なんて無い事なのかもしれないけど、普段自分の写真は撮られないぞ、とかたくなに拒む人はいざとなると自然な笑顔を引き出す事はできない。 自分が然りだが。 WEBサイトリニューアルにむけ、スタッフの顔写真撮影を行った。 昨今マスクの下にかくれた口元をさらけ出し、口角を上げる事はフィジカル的に表情筋を意識的に動かしていないとなかなか上げれないものである。 普段筋トレをしない人に

デザイン欲は満たされているのか。

作品にかける思いは人それぞれなのかもしれないが、カラーのフォトコンに出すのに、ヘアカラーをしないという選択肢を持ってしまう人と、何かしらの色を配色してやるという意気込みを感じるデザインをする人とでは、最終的な仕上がりにかなりの差が生まれる。 何かを見せたい、こん配色を出したいという欲求がデザインに意思を感じさせると思う。 あー、こんな事したかったんだなー、 この色を見せたいから、この色を入れたんだなー、 みたいな狙いは見る人にワクワク感を与えてくれる時思う。 せめてホイ

一晩寝かす。

後輩から撮影のモデルさんのカラーデザインの仕込みの相談をされ、自分だったらどうするだろうかと色々考えてみる。 ホームページリニューアルにあたりサンプルデザインがデザイナーから上がってきて、どうするべきか考える。 サロンのブログについて今後どうしていくべきか悩みつつ、編集担当を当分任せるべきか考える。 考える事がたくさんあるなーと思いつつ、 考える事があるということは、いい事だと思いつつ、 どれから手をつけるべきか考えつつ、 答えが出ない時は 一晩ねかせよう これが自

下がらないイス。

美容室イスは仕事を効率的にできるように上げたり下げたりできる。 多くの人は美容室にてこの上げ下げのアトラクションを楽しんでいる事と勝手に想像する。担当美容師の背が高ければ高い程、アトラクションの高度も高くなり、その他を見渡す事ができるのではないだろうか。 このアトラクションイスで仕事をするということは、腰痛持ち身長178cmの自分としては、これがなきゃ仕事ができないと思っている程に重要な環境条件である。 低い状態は腰を曲げる必要があり塗布する20分位の時間、腰を曲げた状態

昨今新卒者採用はいろいろと気を使うこともあるが、いい人材と出会いたいというのは今も昔も変わらないのであーる。

今年は採用担当として履歴書を新たに作成した。 趣味、特技、好きな事とその理由、気になる人物、弊社で働く事の意味など聞きたい事は盛りだくさんだ。 そこで、 昨今のLGBTの事もあり、性別を問う事はどうなんだろう、という疑問が生まれた。ネットで調べると最近は性別を書く欄をつくっていないという記事を目にしたが,実際のところ美容室における男女の判別的な部分はどう考えるべきなのか。 営業ベースで言うと、女性がいいとか男性が欲しいというよりは,人間性、社会性、協調性、キャラクター

誕生日にボブ&カラーを。

23歳をおえ、明日24歳になるお客様。 19歳からカラーやらせてもらっていて、今回もまがままな注文。(と本人が言っていたので) 伸び放題の髪の毛を短くスッキリと。 地毛の黒髪を活かしつつ、毛先にグレー系をグラデーションでいれたい、というわがまま。 でも、そのわがままはいつもセッションみたいにやりとりをしゴール地点を見出していく。付き合いの回数も大事だけど、付き合いの深さはこのセッションの質と、仕上がりの質によってより信頼関係の深さをつくると思う。 今日は彼女の誕生日に

髪の毛をデザインすることでバトルするというコミュニケーションの有用性。

コロナウィルスの感染拡大に伴い、スタッフの退社ウィルス感染拡大もひそかに起こりつつ、下がりつつあるサロンのムードを打破するべく一つのイベントを催しました。 少なからず将来への不安でも感じるのだろうか、辞めていく人を追うように辞めいくという負のスパイラルに飛び込みそうにならないように、好きなこと、気持ちが盛り上がる事でコミュニケーションをとるのが、手っ取り早いと店長は目論見つつ。 各々が自分の好きな物、事柄からインスパイアされたデザインをヘアスタイルに落とし込み、プレゼンを

いつもと同じ、よりも、いつもよりいい感じを求めて。

「1ヶ月間はずっと触りたくなる感じだな、これは。」 ストレートパーマを終え、仕上がったばかりの自分の髪の毛を触る女性のお客様はそう言ってくれた。 文字におこすと、この発言のドラマチックなキャッチコピー感が薄れてしまうなと思いながら、どのように書くと良いのか考えてみた。 「触りたいという衝動をとめられない」 これだと、やや危うい感じがしてしまうし。 「ずっと触っていたいほどにつるつる。」 これだと、わざとらしいセリフみたいも感じる。 でもやはり 「1ヶ月間はずっと触わ

noteを毎日続けた結果、得られた感覚は自己満足の一つです。

美容師の方を対象に行っているデザインアカデミーで講師もやらせてもらっています。 PR用の動画撮影ということで、講師陣が集まりカットやカラー、パーマなど各々が担当するところを撮影しました。 人前で話す事はさほど緊張もせずできますが、カメラの前で話すことはまだまだ場数がたりていないと思っていました。でも意外とできた自分もいたりして。 自慢ではないですが、失敗なく1発OKをだせた自分に、自分で驚いてしまいました。もはや自慢でしかないか。前に動画撮影をした時はカミカミのカミカミ

こんな時だからこそ

最近始動した、 リモートでの仕事になり、人に会うことがないからこれを機に白髪を伸ばしてみる。目指せグレイヘア! という、いつも来て頂いているお客様とのプロジェクト。 美容師の皆様のお客様の中にもこのような方がいるのでは。 そして、noteクリエイターのなかにもそう考えている方、もしくはもう既にプロジェクト進行している方もいるのかと。 進行方法としては、 ①ハイライトを毛先に増やしていく ②顔まわりのみリタッチする 今回で5ヵ月目。 カラー回数的には3回目。 恐らくプ

グレースケールと自己肯定感と。

田舎山育ちの自分は、視力の良さは30歳くらいまでは自信があった。 カラーリストになっても自分は目がいいという自負をしていた。 今は、もうメガネがないとPCの文字が見づらいくらいにまで視力は落ちたが。 今朝、突然、色盲になり色が見えなくなった、 ということを妄想した。 どうやって、カラーリストをしていけばいいのか… なんて。 暗めなグレイをみてこれは赤かな?とか、薄めなグレイをみてこれは黄色かな?とか、認識できるのだろうかと、目の前の風景をグレースケールに変えて

子供達に色の錯覚を感じてもらう。

1年くらい前、娘の保育園での保育士体験記だ。 「パパも早くせんせいやってよ〜」 とせかされ重たい腰をあげ、園の先生に保護者が保育の体験をできる保育士体験を申し込んだ。せっかくやるならと思い、自己紹介がてら簡単プレゼンのためプロジェクターの使用が可能かどうかを先生に聞くと、いいですよと即答。KEYNOTEによるスライドを使った、色の勉強みたいな事は仕事でもやっているし大して苦ではなく、むしろ幼児に対して授業をできるという好奇心も強く持っていた。 「どんなリアクションをする