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東大現代文 参考書ルート+α



対象読者

現代文で足を引っ張りたくないという東大受験生。まだ現代文の対策が回っておらず、今から勉強していくという方が対象です。

今回現代文学習についても話しており、説明がかなり長くなってしまっていますが、必ず一通り読むようにしてください。

参考書ルート 

1.ゼロから覚醒始めよう現代文


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2.船口のゼロから読み解く最強の現代文


         ↓
3.短文から始める現代文読解


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4.現代文読解の基礎講義※一回目


         ↓ 
5.現代文読解力の開発講座


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6.現代文読解の基礎講義※2回目+読と解のストラレテジー


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7.上級現代文Ⅰ


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8.現代文まなびの礎、東進の過去問データベース、グレイトヴォヤージュの三つを用いながら過去問研究

細かい部分の諸注意

*釈迦に説法のようで非常に申し訳ないのですが、参考書でならった技術を他の問題でも使うという意識を強く持つようにしてください。そうしないと、技術が参考書毎に独立してしまい実践的でないものになってしまいます。加えてルートをする中で読解法を参考書毎に統合し、自分の頭の中で体系化していく意識を強く持ってください。ルート自体もそれを考慮したうえで作っているので、読解法が参考書毎にぶつかったりする事はなく統合しやすいと思います。
*最終的な読解法の帰着先を基礎講義にしているのはもちろん難易度的なこともあるのですが、なによりも過去問研究で扱う解答例を書いておられるのが中野先生だからです。
*学んだ技術を他の場面で使うという意識さえ持っていただけたらルートの中で復習できるように作っているので、問題集(ポラリス、アクセス、レベル別など)は使用する必要はありません。取り組みたい人だけ取り組んでください。正直余裕はないと思います。
*参考書をする中で問題の正誤はそこまで気にしないでください。あくまで考え方の習得に重きをおいててください。特に3の段階まではそういうふうに考えるんだぐらいで大丈夫です。その分各問題、各参考書の読解法の抽出、統合に注力してください。
問題は必ずコピーしてください。問題を解いてから必ず解説を読む。解かずに解説だけ読んでしまうとわかった気にだけなって何も力が身に付かないので注意してくだい。解説を読む時はコピーした用紙に自分なりに回答のポイント(手順)をまとめ上げる形でやって下さい。ただ漫然と取り組んで解説をよんでわかった気にだけなることを防ぎ、復習しやすくする目的です。さらに勉強の初期段階だと読み飛ばしがどうしても起きてしまうので、それを防ぐという意味もあります。
*後で話しますが、基本的に参考書ルートはいじらないでください。いじるとしても後述する指示にしたがってください。
*科目のバランスは常に注意しておいてください。東大受験において、基本的に現代文は優先順位が一番低いです。理系であれば、数学は言わずもがなですが、英語や理科が大事です。文系であれば、英語、数学、社会が大事です。言い直すと、理系であれば、英語>数学≧理科>古典≧現代文。文系であれば、英語>数学≧社会≧古典>現代文です。くれぐれも優先順位を間違えないようにしてください。現代文という科目の性質上魅了されてしまう人が多く、勉強時間を現代文に裂きすぎてしまうというのがよく見る失敗パターン(正直これは先生にも責任があります)なので本当に注意してください。文系の方が理科基礎にはまりすぎたり、理系の方が地歴にはまりすぎるのと似たようなパターンです。くどいですが、現代文の立ち位置を理解して勉強するようにしてください。
*少し怖いようですが不合格者の方が現代文の勉強を早期に初めていることからも前述した科目の優先順位は明らかだとおもいます。念のため強調しておきますが、現代文を勉強しなくてもいいという意味ではないです。
*抽出した読解法は常に参照または意識し、自分の中に型として染み込ませてるようにしてください。

このルートの考え方について

*このルートは6,8の段階の学習効果をいかに上げるかを考えています。1,2,3,5で6の弱い所や躓きがちな所を潰しておく形です。したがって最終的には(5),6,8を受験まで回し続ける形になると思います。そのため、他の参考書は時間がある時に、読解法の抽出、修正や思考の矯正のために見直したり解き直す程度でいいです。
想定している動きとしては、ゼロから覚醒、最強の現代文(読と解のストラレテジーの段階までいったらこちらは触れなくてもいいです)、短文からの3つに関しては一通り身についたら(白紙のものに何も見ず解説を再現できるようになったら)、読解法の抽出、修正のために3ヶ月に一回一周するぐらいのペースで取り組んでもらい、基礎講義、開発講座、読と解のストラレテジーに関しては、一度取り組んだあと正しい思考の維持のために、解説できない問題がないかを週一でチェックする形です。この時すべてしようとすると、莫大な時間を要してしまう(そうならないように復習してほしいのですが)と思いますので、問題に取り組む際に解説の思考をなぞれものを○、全くなぞれなかったものを×、一部なぞれた物を△、解説以外の内容も含めて完璧に解説仕切れてものを◎というふうに分けておいて、勉強できる時間にあわせてできないものから優先してもらうと効率よく進められると思います。優先順位は基礎講義が1番高く、次に読と解のストラレテジー、開発講座という順に続いていきます。基本的にこの3冊は試験を迎えるまで常になにも見ず白紙の本文に、完璧に解説をなぞれるようにしてほしいです。開発講座に関してだけは全てではなく、この記事で指定してる所のみ再現できるようにしてもらえればいいです。上級現代文に関しては確認のためなので基本的に一周だけで構いません。
*参考書ルート全体のポリシーなのですが、実践的かつ学習者がまねしやすく、再現性があることを重要視しています。つまり読解法を型として意識する構成になっています。何故型として、意識する構成にしているかは本番で失敗しないためです。入試本番の時、殆どの方が極度の緊張状態になると思います。その時冷静な思考をすることはかなり難しくなります。そして本番でその状況になった時、型というものが生きてきます。型というのは良くも悪くも思考を制限してくれます。思考を制限するということは、緊張状態の暴走を防ぐことができます。そうなれば、緊張状態でも練習通り本番でも振る舞えるので現代文で失敗したということは起きません。これらの理由から、型としての読解を採用させてもらってます。現代文はホームランを打つ科目ではなく、ヒットを確実に打つ科目です。
*このルートは解答を魅せるということは考慮していないので、その点はご容赦ください。基本的に魅せるというレベルは理科三類志望で、他の科目がもうあげられないが、まだ点がほしいという人にだけ必要なものです。そこに焦点を当ててしまうと殆どの方が参考にならないものになってしまうので、今回は避けさせてもらいます。
*語彙や背景知識の参考書をするかはみなさんに任せます。正直、知識的な事は基礎講義の基幹知識だけでも十分な気がします。
基本的に授業は取らないことを前提にこのルートを作っています。例外的に中野先生の講習や大学別対策講座を取る方はこのルートを使っていただいても問題ないです。もし通期で取る場合はこのルートではなく、通期の方を優先してください


参考までに

参考書を進めていくときは、ノートやワード、メモアプリなどに参考書で学んだ読解法、考え方、気づきになった事をまとめておくと復習しやすくていいと思います。注意してほしいのですが問題の解説ではなく抽出した読解法をまとめてください(イメージとしては数学の定石集みたいなものです)。どうしても参考書が多くなってくると復習しづらくなってしまいますから。しかも、科目の性質上まとめる内容もそこまで多くなく手間もそこまでかからないので、まとめた方がいいと思います。

ルート解説

1.まずはゼロから覚醒で現代文という科目の特性、最低限おさえておきたい接続表現の働き、指示語、文法、お作法(本書内でのレトリックのことです)を学んでください。これらは現代文読解をする上で必要不可な事です。これら読解の必須事項について、この参考書が一番上手くまとまっているので採用させてもらいました。これらの事を一度意識的に学んでいるかでかなり解説の読みやすさが変わるので、甘く見ずにしっかり取り組んでください。取り組んでもらうのは第一部だけで大丈夫です。必ず上で上げた読解ポイントは覚えておいて下さい。まだ読む際の技術が揃っていないので、2部は"この段階では"基本的にすることをオススメしません。取り組みたい人だけ取り組んでください。

2.次に最強の現代文に取り組んでください。もしかしたら今読んでくださっている方の中で記事でオススメしていないと言っていたのに、なんでルートに入れているんだと思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし悪い点を踏まえてもこの段階で一度触れておいた方がいい事、他の参考書では本格的に扱われていない事、今から扱う技術がほぼ全て浅く触れられているので採用させてもらいました。内容的な事を詳しく言うと、文章を読む際の頭の動かし方は後の開発講座に取り組む際の土台になりますし、論理関係毎の意識すべきポイントも池上先生の参考書の土台になります。加えて、基礎講義の土台になる設問を見た時の考え方などもあります。
選択肢の見方、よくある文章展開、傍線部の分析の仕方(特に補充の仕方)、文章の整理の仕方などもあり今後のためにもここで一度学んでおいて欲しいです。傍線部の取り扱いかいについては特に詳しいのでこの書籍の1番の強みだと思います。理由説明の説明がイマイチよくわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、基礎講義の説明部分を読んでもらえれば理解できると思いますし、最終的に読と解のストラレテジーで学んだ内容を再確認するので完璧に理解できなくても大丈夫です。一度考え方に触れておくことが大事です。どうしても気になる方は現代文記述トレーニングを読んでもらうとスッキリすると思います。

3.ここから池上の短文から始める現代文を使って、本格的に論理的な解き方、読み方、論理関係毎の狙われるポイントについて学んでいきます。この参考書をすることで前段階の最強の現代文の腑に落ちなかったところや、理解が曖昧だった所が完璧でないにせよ改善されると思います。この参考書は基礎講義の解説を読む上で必要不可欠なので必ずやってください。基礎講義の解説で所々この参考書の内容前提の部分が出てくるので取り組んでおかないと解説が理解で躓く原因になってしまいます。一応基礎講義で軽くは触れられていたりする部分はあるのですが、説明不足感は否めないのでしっかり取り組んでください。
他の所でも意識はしておいて欲しいのですが、この段階で特に意識して、問題を通して読解法を自分なりに他の問題でも使えるよう解説を参考にしながら一般化するようにしてください。ここが基本的にこれからの思考のツールになるので、この質がこの後大きく関わってきます。最初からは厳しいと思いますので、繰り返す中で少しずつ一般化していってください。そして、抽象化したことは他の場面(参考書、問題集)でも使って自分が使いやすい形に適宜調整、修正をしてください。
指示語の章をした後は下記の動画も併せてみてください。この考え方は、かなり重要な事なのですが、短文からでは扱っていなかったので補充しておいてほしいです。


4.ここで一度基礎講義をやっていただきます。この参考書は中身がかなりつまっていて、問題も難しいので少し使い方を工夫します。使い方は問題は解かずに、読解法の説明部分の通読と線引きの練習をして行ってください。要旨把握(主題、定義、結論、論拠の徹底把握)の学習に集中してもらいます。マーキングのルールを見ながらでいい(最終的には見ないでください)ので、実際にコピーをとって線を引く練習をしていってください。中野先生のマーキングの習得はそれなりに時間を要するのでこの段階から始めておいて欲しいです。次の6の段階でもう一度基礎講義に取り組むまで、読解法の通読と1週間に1,2個ずつぐらいの問題数で線引き練習(要旨把握も含めて)をするようにしてください。余裕があれば、根幹知識の章を読み込んでもらうといいと思います。

*基礎講義の線引きについてすこし
実際に問題を解く時は番号をつける必要はありません。あくまで中野先生がどの読解法を使っているかわかりやすくしているだけです。逆にキーワード(基礎講義内の意味です)中の指示語の〈〉はしっかりとつけるようにしてください。この作業は解く際に直結するので非常に大事です。ここからかなり個人的な事を言うので飛ばして、開発講座の方の説明を読んで頂いても構いません。先生が○をつけている部分があると思いますが、この部分は論理関係毎に印のつけ方を変える事(せめて池上先生の参考書で取り扱われている論理関係だけでも)をオススメします。加えて因果関係を表すものも印をつける事をオススメします(一部要約表現と重なります)。理由としましては、池上先生の参考書で習った論理関係毎の読み方、解き方、ポイントを読む際、解く際に意識しやすくするためです。こうすることで、解こうと戻ってくる際余計な頭の負担を減らせるので内容把握により集中できるようになります。
読む際に〇をつけると思いますがこの印もつけなくていいと思っています(レトリックが重なっている重要な文とわかりやすくはなるんですが)。その代わりといっては何ですが、テーマを把握させやすくするためにも○は定義されている語句やキーワード(こっちは一般的な意味です)にする事をオススメします。自分の場合、基礎講義の○は二重丸括弧にしています。この印のつけ方に関しては強制ではないので皆さんの判断にお任せします。

5.この開発講座は基礎講義で手薄になりがちだったり、抜け落ちていたりする部分を補強するために入れさせてもらいました。基礎講義でよく言われる線を引く事に精一杯になってしまって内容を把握する事が疎かになってしまうのを防ぐため(意味上のs,pを意識し、絞って意味の詰まっている部分だけに線引きしていたら本当は大丈夫なはずなのですが)に、開発講座で文章を実際に前から読んでいく際の頭の動かし方を学んでいきます。さらにここで主題、結論、論拠の読み取り方、意味段落の分け方も学んでください。これらは基礎講義では扱いが薄いので、この開発講座でしっかり学んでおいてほしいです。付属の問題は今まで形成してきた読解の適応の練習(主に池上先生の内容を)、修正ぐらいに捉え解説はざっと読み流すぐらいでも構いません。しかし、その分読む際の頭の動かし方、主題、結論、論拠を読み取る手順と意味段落をどのように考えて分けていくかは完璧に再現できるようにしてください。問題の解説の中に読解のポイントが紛れこんでいるので、問題の解説は読み飛ばさないでください。あくまで読み流すです。
くどいようですが読解ポイントや学びになった事は自分の読解法に付け足し統合するようにしてください。

6.再度基礎講義に取り組んでいきます。基礎講義は読み方、解き方のどちらも扱われていますので読む中で今まで身に着けた評論の読解法と統合させ自分の読解法の総仕上げをしてください。小説と随想に関しては初めてだとおもいますので内容をそのまま吸収していく意識で大丈夫です(できればゼロから覚醒の小説の読解法と統合させてほしいです)。この段階ではしっかり問題も解きます。4の段階と同じように各章の説明部分も読み、開発講座の内容の要旨把握の仕方、意味段落の分け方、読む際の頭の動かし方を取り入れながら基礎講義の方法を実践する練習をしてください。
先生の解説は完璧に再現できるようにしてください。特に記述の所に関してはどうしたらその解答が出来上がるのかを意識しながら何度も思考をなぞり考え方を染み込ませてほしいです。ここをいかに丁寧にやるかが過去問をする時の効率に大きく関わってきます。
ここで船口先生の読と解のストラレテジーについても同時に取り組んでほしいです。この参考書では出来るだけスムーズに過去問研究をするために、細かい部分の基礎講義の記述の補強をしていただきます。この読と解のストラレテジーは記述の解答を作る際の思考の手順をかなり詳しく解説してくださっています。この解説もただ丁寧というものではなく、一定の考えのもとされているので再現性が高く真似がしやすいです。しかもこの参考書は旧帝大の過去問を使って、最強の現代文での技術が深掘りされているので最強の現代文で扱っている事の確認とブラッシュアップをすることができます。最強の現代文で学んだ事を参考書(最強の現代文の事です)以外の場面で上手く使いこなせていない方も多いと思いますので是非取り組んでください。取り組む際、船口先生の言う対比処理の概念を知っておかないと、たまになんでそう考えるのかなとなる方もいると思いますので、そこだけ記述トレーニングの方を見てもらってもいいと思います。一応軽くだけ触れておきます。
奇妙、変、間違い、勘違いなどの説明は対比の形で書く ※最強の現代文記述トレーニングp.144からの引用です。
もしこの本が厳しかったり、基礎講義の記述問題の際に全然書けなかったり、解説にどうしても飛躍を感じてしまったりする場合は、問題の難易度が低く、より初歩的な記述のルールが扱われている記述トレーニングに取り組んでください。その後、再度基礎講義の問題や読と解のストラテジーの問題を解いたり、解説を読んだりしてもらうとスムーズに進められると思います。

7.ここではどのような基準で採点されているかという採点者の視点と解答のまとめ方、コツや注意点(こちらの方はかなり薄いのですが)について学んでもらいます。過去問研究をスムーズにするためにも、ここでしっかり学んでおいてほしいです。説明問題に関しては基礎講義で1,2回しか出てきていないパターンなどが丁寧に章として扱われておりいい練習になると思います。取り組む時は必ず基礎講義で学んだ記述の内容や読と解のストラレテジー(記述トレーニング)などで学んだ事を意識して取り組んでください。今までの参考書とは違いこれは今まで形成してきた自分の読解法や学んできた事の確認の側面が強いので、そこまで繰り返す必要はないです(正直一周でもいいです)。理由説明の条件指定のない要約の章は東大の問題上必須技術ではないので飛ばしてもらっても構いません。余裕のある方だけ取り組んでください。省いた分余力を解答例を客観的にみるための採点者の視点と、解答のまとめ方(解釈の仕方も含めて)を学ぶことに回してほしいです。重要度は6,8の方が上です。

8.ここからは過去問研究の段階です。今まで身につけてきた事を本番で実践できるように練習していきます。特に基礎講義、読と解のストラレテジー、上級現代文などで学んだ記述の注意点、解答法のルールなどを意識して取り組んでください。まなびの礎の過去問の解説が詳しいものから優先してもらうといいと思います(あまりに古いと設問形式などが違いますのでご注意を)。まなびの礎の先生の解説や基礎講義や上級現代文で学んだ事を意識しながら、どのキーワード(これは基礎講義の定義で一般的なキーワードとは少し意味が違います)が解答に含まれているかの確認と、自分がうまく表現出来なかった部分の表現方法の習得をしてください。そして書けなかったまた、書かなかったキーワードをどうして自分が省いたかの確認となぜそのキーワードが必要だったかを今まで学んできた事を使いながら徹底的に考えてください。この考える段階がかなり大事です。東進の過去問データベースの解説やグレイトヴォヤージュのサイトの解説も参考(あくまで補助的に)にしてもらうとそこまで時間もかからないと思います。ここがどうしても進まない場合はもう一度丁寧に基礎講義と読と解のストラレテジーをやり直して頭の中のを整理してみてください。
この分析する作業をする時は自分の解答、中野先生の解答、過去問データベースの解答をノートか何かに横に並べて相違点、類似点を明確にしながら取り組んでもらうとやりやすいと思います。グレイトヴォヤージュのサイトに複数の予備校の解答がまとまっているのでそれも上手に利用してください。次の年に取り組む時はそれら分析内容を踏まえた上で取り組むようにしてください。一応ですが一度解いた問題の解き直しも忘れないでください。

共通テスト対策

共通テスト対策はこの学習をしてもらえれば基本的に問題ないです。一応試行調査と共通テストになってからの過去問、予想問題一冊は丁寧にやっておいてください。共通テスト対策に関しては現代文まなびの礎にも軽く対策や読解法が書かれているのでそれも参考にしてもらうといいと思います。
共通テストの小説は基礎講義の小説パートをやってもらえば大丈夫なのですが、もし取り組んでみても小説で8割以上安定しなかったら(ほとんどの場合は基礎講義の読解プロセスや問題の解説を自力で説明できるかの確認をして下さい)、池上先生の旧版のセンター試験の点数が面白いほど取れる本の小説の部分をしてもらうといいと思います。中野先生が自然とやっているのを上手く言語化してくださっているので中野先生の読解法を補強することができ得点が安定すると思います。
もっと共通テストっぽい問題の着眼点を得たい方は、やさしくひもとく共通テストや池上先生がプライムのサイトで解説してくださっているものを参考にしてもらうといいと思います。無料で2017年以降の解説が学研プライムのサイトで見れます。


非常事態用 ルートの削り方

可能であればどの参考書に役割があるので、すべて取り組んでほしいのですが、個人の状況によってはそうも言ってられないと思いますので、省く順番を挙げておきます。
1.上級現代文 2.読と解のストラレテジー 3.開発講座 4.最強の現代文 5.ゼロから覚醒の順です。 流石に短文からと基礎講義は外せないです。この2冊を外すと過去問研究ができなくなってしまいます。
流石にいないと思いますが最初から省く事を考えないでください。英語で例えるとわかりやすいと思いますが長文読解、英文解釈、英文法、英熟語、英単語と順に削っていく感じなので、削るだけ不利になるのはわかっていただけると思います。単語、熟語だけだと長文を読むのはかなり厳しいですよね

学習に行き詰まったら

もしこのルートをしていく中で(特に基礎講義の段階で)わからないことが多発したり、いまいち理解できているか不安という方などがいらっしゃれば(そうならないようにかなり考慮しましたが)、駿台の現代文読解の応用講義の受講を考えてみてください。授業の方では参考書では説明しきれていない事も丁寧に説明してくださっているのでいろいろな疑問が解決すると思います。
参考までに応用講義の感想記事です。

現代文の学習で、行き詰まったら自分のnoteも覗いてみてください。ある程度詰まる所を想定して記事を出しています。もし無ければいってくださればあげます。記述については、こちらも参考にしてください。

読んでくださりありがとうごさいました。受験生の参考になれば幸いです。使ってみた時の使用感や不満点などがあれば教えてください。スキを押してくださると励みなります。

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