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【詞】ナニモノ

何者でもない世界で
夜の木を辿り 謎を解き明かす
事柄の到達点は 染み渡る森の中 粒子へと

何者でもない世界で
海に木がゆれる その嵐から
想像の到達点は 研ぎ澄ます未知を漕ぎ出した

そこで引き返してみても
浮かぶ星がより謎めく
何でもない風は憂鬱を吹き飛ばすほど
知らない世界により帆を立てては眺める
イメージの雷はナニモノ?と走る


電灯の街 通り抜けたら
凍てつく夜の希望も
素直になる心により脈打って、脈打って

点灯の夢 通り抜けたら
壁を越えるほどの未来も
悴んだ掌により輝いて、輝いて
イメージの行く末はナニモノ?ただ走る


そこで引き返してみても
夢に見た街がより謎めく
何でもない風の中で
頬もより色付いて
知らない世界に落とす針から音が流れて沸き立つ
イメージの夜明けはナニモノ?


一人の僕が渦を抜けたら
凍てつく夜の光も
零れる砂から生まれる朝 瞬いて、瞬いて

雲降る日々を手招きすれば
空を突き抜けるほどの期待も
悴んだ掌により煌めいて、煌めいて
イメージの行く末はナニモノ?ただ走る



"ナニモノ"というタイトルのように、謎をイメージした詞になりました

最近の文章では、"粒子"というワードもよく登場するように思います

"イメージの○はナニモノ?" と問いかける形で一文が終わりますが、
この詞は"夜"もテーマにしているので、
"夜に迷宮のような思考へと入ってしまい、無限に疑問が湧き出てくる" という
自分にもよくある出来事を題材にしています


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