Photo by take_kuroki 年の瀬の夜に 13 の 2022年12月29日 18:11 年の瀬の夜もお供になれたら^ ^"眠れない夜に"シリーズのスピンオフみたいな詞集です。最初から見ていくと 詞の季節感が夏〜冬 へと変わっていってる感じにも思えます。虫と夏様々 虫の音色が響く夜灯りの下、私は微かな期待や静かな呼吸のなか、賑やかに唄う虫達を網で掬って何となく昔に戻った振りをする 振りだけする子どもの頃、よくしていた虫とりも、しなくなったな夏は優しくて、どこか寂しいからやっと飲める様になったビールを 口に傾ける涙が出そうでも、月が拭ってくれそう灯ろうを浮かべて遠く夏祭り、街がなつかしい私の蒼さの全てと透明さの全てを空を見ると思い出すあの嘘 その嘘 のなかの 本音ももどかしさも今じゃないと思った方が気楽さ子どもの頃の夏と見え方も変わってくるな季節は 側に居るようで不確かな物で 不確かな物さやっと飲める様になったビールを 口に傾ける涙が出そうでも、月が拭ってくれそう拭いてくれそうNow今、遠い 遠い 遠い土地のまた、何も 何も ない土地の今、深い 深い 深い空とまた、長い 長い 長い海の味を知る味を知るまるで此処は底のない底のない哀愁 漂ってまるで残像を揺らしてそこに歩く人々がいるまるで此処は底のない底のない哀愁 漂ってまるで残像を揺らして今心踊らす人々がいる今、遠い 遠い 遠い土地のまた、何も 何も ない土地の今、深い 深い 深い空とまた、長い 長い 長い海と今、遠い 遠い 遠い土地のまた、何も 何も ない土地の今、深い 深い 深い空とまた、長い 長い 長い海を入道雲入道雲が空に咲いては花びらが散るように すがたを変える年はあっという間だと こどもの頃思い出したりした 思い出したりした入道雲に夢を誓ったのは いつだろう空っぽになるまで 青を捲り尽くしてアイス棒齧った自分ジオラマみたいなジオラマみたいな街が現実味を増す堅実になる僕の心内はもうすこし深く炒りないと 炒りないと両の目でもっと確かめたいのは君のことやその歌があまりにも綺麗だからあまりにも綺麗だからですこどもの頃 見ていた空はモノトーンの記録になって遊ぶこともすくなく語ることも減っていくかなあぁ雨だね いつもしずかに空を見てたいけどそうもいかないよそうして大人になるのかジオラマみたいなジオラマみたいな街が現実味を増す堅実になる僕の心内はもうすこし深く炒りないと 炒りないと両の目でもっと確かめたいのは君のことやその歌があまりにも綺麗だからあまりにも綺麗だからですちいさなユーモア 書き溜めたノートもよくある言葉も いっそその儘にしては僕の心内もいっそ飾ることもなく 飾ることなくふと声に出してみれば自分の気もちや言葉は変わらない儘やっぱり 伝えたいんだ入道雲が空に咲いては花びらが散るように すがたを変える年はあっという間だと こどもの頃思い出したりした 思い出したりした入道雲の下 変わらないのは誰だろう群青照らすなか 紙に描いたアイス棒齧った自分Meow純文学の方に行った猫僕の横目に風の種が笑ってます純文学の方に行った猫書店の扉 開けて僕の論理や感情は蕾です起床して読む本に君を感じます僕の論理はいまだに未熟です深く炒って その時を見出してます見上げる 果実の時雨 雨予報瓶に入れて 飲み干す人たちよ俯く 思わぬ暗幕 曇天の実が空に生えていく いきます夏終い 笹舟がひとつ浮かんでる純文学の方に行った猫僕の横目に風の種が笑ってます純文学の方に行った猫書店の扉 開けて比例する 喩えのない貴方への想いやらあの本のページと膨らんでいく数を数えて 気付けば百をこえていたこえていた見上げる 果実の時雨 雨予報瓶に入れて 飲み干す人たちよ俯く 思わぬ暗幕 曇天の実が空に生えていく いきます颯爽と 猫が 野良駆けてく額に入れて 絵になる瞬間文学的に現すよ そろそろ空がひとつ日溜まり 糸垂らす糸垂らす雨に本音傘を出して 傘を開き雨粒の それぞれのリズム雨に濡れたい 雨に触れたい 無邪気なこども 自分の横目傘が並ぶ 街を回る 雨音の それぞれの唄よ雨に濡れたい 雨に触れたい その内 そう想う 視界は雨に溢れている 心は雨には触れている言葉を水に流している それは戯言も掻き消してふりそそぐ世界に しゃら しゃら しゅら しゅら 言葉 河に流しているしゃら しゃら しゅら しゅら 言ってみ放題しゃら しゃら しゅら しゅら 冗談も口遊んでは固くなりすぎずに ああ笑い出してる 本音口含んでは それも軽く流している気持ち重くなればさ 雨が優しく撫でていくきちんとすればするほど 本音強く隠しているそんな日々にさ ああ笑いがとまらぬギャグを傘から傘へ伝わらせて いっそ馬鹿馬鹿しくなってもいいよ雨は晴れ 雲抜く日が 照らす笑みを しゃら しゃら しゅら しゅら 言葉 河に流してもしゃら しゃら しゅら しゅら 言っていいでしょ 傘が並ぶ 街を回る雨音と それぞれの笑みを言ってみようよ それぞれの言葉moveただ電波の行末をノイズの揺れるブラウン管の先をながめてる何百キロメートル位続いてきたんだろう日々にやがてうんと有り金を使いこむんだろう鈴虫をあまり見なかった今からでも虫の里へと行くかな星ふる季節 肩踊らせては帰りにふと牛丼を食べるかその雨がっぱを纏って神がかるあの日を待とうと思い出したのは高架下夢見がちに遠目の街を見るその存在が側にいるのがすこしほっとするその存在が幻じゃないのが何だか夜を鮮明にさせる独特なムーヴ泡沫鉄筋の花が咲いてる様に見ゆる世界に冬の風些細な茎に笑って吹いて 笑って吹いて たなびく鉄筋の花が咲いてる様に見ゆる世界に冬の風些細な茎に笑って吹いて 笑って吹いて たなびく遠い土地で鳴いた鳥と舟を浮かべた旅人我をわすれ枯れ葉の束を抱き なつかしく眠る嘘もまた浮遊するどうにも話の蔵くらが錆びてく流動する縁えにしは泡沫ほうまつ朱鷺が摘んでるつい前迄まで 夏でしたつい前迄 夏でした移ろう毎ごとに拭う言葉の隙間にまた冬季を通すつい前迄 夏でしたつい前迄 夏でした移ろう毎に拭う言葉の隙間にまた冬季を通すSmoke数字が右から左に流れる幾多流れては迎えを待ってる僕もまた記号のような会話と数の水流に慣れた頃巨樹のように高く聳えた街並み夜空は柔らかそうでどんな心地だろう躰を預けて、皮肉の茂る世界をわすれたいんです。"ほら、またそうやって"と君の声 過ぎったよ 目を開ける 雨がしとしとと現にやるせなくなると君の声を思い出す"ほら、またそうやって"と君の声 笑ったよ目を閉じて 君のことを振り返る記憶は朗らかすぎてふと儚く霞んでしまいそうです。数字が右から左に流れる幾多流れては迎えを待ってる僕もまた記号のような会話と数の水流を乗りこなす頃ちいさな蔓のような 幼心の僕がほら片隅で佇んで 影が長く 夜みたく黒くなってしまって わすれてしまってそれも仕方ないよね なんて思ってしまいそうで"ほら、またそうやって"と君の声 過ぎったよ 目を開ける 雨がしとしとと現にやるせなくなると君の声を思い出す優しいばかりじゃないさ 僕だって誰だって 陰で思っているのさ曇りや長い雨のような言葉を 僕だって 誰だって 言いたくなるのさそれもまた それぞれさそれもまた それぞれさ君のことを振り返るふと儚く霞んでしまいそうです。あそばせ目が冴える 東雲色の電波塔夕景飲んで喉の方 麦の味が通う目が冴える 東雲色 迂回した街角で朱鷺の面して 笛を吹く家屋のアンテナ ネジをまく遊ばせ 遊ばせ 悠久の水辺遊ばせ 遊ばせ はにかんだみぞれ遊ばせ 遊ばせ 永久の水で遊ばせ 遊ばせ 歯に噛んだみぞれシンメトリーの夜空です オーダーした感受性そこの1つの奥深い星で食べて歌にする目が冴える 東雲色 迂回した街角で朱鷺の面して 笛を吹く世界の坩堝に向けてAsobase.. Asobase..Milk星のページを捲るひとつひとつの宇宙いつしか遠いMilky way行けたら 何を話そうか朝の街 船を出して夢現つをたどってく月の方へ昇ってくさらに上に昇ってく空は遠くて近くてさ君は近くて遠くてさそんなことをひとり感じて気が付けば 月の海手元の手紙 いつまでも孤独とさよなら いつの日か月面に花が咲いていた とそれを歌にして また漕ぎ出して空は遠くて近くてさ君は近くて遠くてさ口ずさむ 歌と共に気が付けば 星の海醒めない夢に君を見る御伽のような音のなか手元の手紙 渡しては踊ろう 踊ろう※すこし改変銀世界(新作)銀世界に生きてる野良が辺りを駆け回る銀世界に生きてる机の上に積んだ本読まなきゃさ永い永い髪を見せる銀河葉脈の雪が雫になっていく客観的な星々街外れへ流動すほら溢れんばかりの珈琲みたいな夜空にMilkが混ざり朝が来る造形たちが会釈する思い返せば 激流の年だねでもあえて何も言わずに銀世界は込こみ入いるのなんでこんなにも分かり合えないのだろうでもあえて何も言わないの何も言わないの優しさを含めた身近な言葉が今も猫の様に寝息をたててる閲覧ありがとうございます!良いお年を!☺️ ダウンロード copy この記事が参加している募集 #眠れない夜に 72,258件 #詩 #創作 #ポエム #現代詩 #眠れない夜に #自由詩 #散文 #冬 #夜 #みんなでつくる冬アルバム #総集編 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート