新国立劇場 初台アート・ロフトギャラリー『パラード展』開催
この世界に明かりを灯す さあ、パレードの始まり
ピカソらが手掛けた舞台に着想を得て 現代に発するメッセージ
新国立劇場で上演した作品から、舞台関連の品々をオープンスペースで展示する「初台アート・ロフト」。新・舞台衣裳展示『パラード展』を開催しています。
1917年、第一次世界大戦中に上演されたバレエ公演『パラード展』は、ジャン・コクトー、エリック・サティ、パブロ・ピカソなどが制作に名を連ね、その強烈な社会風刺と挑戦的な演出で話題となりました。その現代社会にも通じるテーマに着想を得て、初台アート・ロフトの新展示のタイトルを『パラード展』としました。
劇場をひとつのサーカスと見立て、怪しげな占い師や踊り子、妖精、ライオン、騎士たちなど、美しい舞台衣裳を纏った個性豊かな登場人物たちが皆様をお迎えします。
1917年戦時下、そうそうたるアーティストたちが手掛けた『パラード展』。そこに込められていたのは、古い時代にメスを入れて新たな世界を切り拓こうとする芸術家たちのエネルギーです。
破壊と創造、伝統と革新・・・
先の見えない不安な時代・・・
パラード(Parade)=パレード(行列)
かつての人々が列をなし、世界を前進させるべく生まれたパレード。
現代まで絶えることなく行軍し続けたパレード。
我々もまた、次世代へとつなげるパレードを創らなければいけない。
『パラード展』にはそんな思いも込められています。
展示作業のメイキングを収録した映像、各見どころを解説した記事も近日公開予定。
個性豊かなマネキンたちが皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
現在展示スペース内の立ち入りが一部制限されております。 詳細は、<5階情報センター・閲覧室受付>にてお尋ねください。
新国立劇場「初台アート・ロフト」
新国立劇場のギャラリー「初台アート・ロフト」。アート空間であると同時に、文化資産である衣裳の修繕・保存活動もしています。
職人技術を紹介する「いま、ここ」、文化を思考する主催イベント「ボトルメール」なども発信中。
新たな視点で文化芸術を捉える基地になるべく変身中です。
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