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【動画紹介】21/16拍子の捉え方 ~Tigran Hamasyan「Levitation 21」より~

【動画紹介】21/16拍子の捉え方 ~Tigran Hamasyan「Levitation 21」より~

今回はYogev Gabay氏の動画を紹介したい。
動画は主に、Tigran Hamasyanの曲「Levitation 21」についての解説だが、拍子の演奏、捉え方の点で参考になることも話されている。
以下に、まずTigran Hamasyanの曲「Levitation 21」を貼っておく。

1.お金の数え方のアナロジー動画の中ではアメリカ合衆国の貨幣が用いられているが、ここは分かりやすく日本

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劇伴音楽の作り方実践編④ニュートラルサス編【動画解説あり】

こんにちは。
作曲家の天休です。

今回はサスシリーズが続いてしまっていますが、「ニュートラルサス」編です。

劇伴音楽を作り始めて間もない方が結構つまずきやすいジャンルなので、しっかりと解説していこうと思います!

まだ「劇伴音楽の作り方」を呼んでいない方は、先にそちらをお読みください!

1.おすすめの「ニュートラルサス」「ニュートラルサス」は雰囲気を掴むのがとても難しいので、参考曲から聴いて

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劇伴音楽の作り方

劇伴音楽の作り方

こんにちは。
劇伴作曲家の天休です。

今回は劇伴音楽の作り方について、自分の全知識を公開したいと思います。

1.はじめに僕は昔、ひょんなことから劇伴作曲家志望者のデモテープを大量に聴く仕事をやったことがあります。

数十曲聴きましたが、ハッキリ言って全部(日本の劇伴としては)NGでした。

ジョンウィリアムズ風のもの、ハンスジマー風のもの、転調したり、展開が分かりづらいもの……。

僕もがむし

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ラウドネス正規化の話を理解する

ラウドネス正規化の話を理解する

大前提音が良ければそれが正義です。基準に準ずるラウドネスのマスターを作れば良い音になるわけでもないし、基準値をオーバーしたら必ず音が悪くなるわけでもありません。音の良いマスターを目指して下さい。

ラウドネスがどういうものか理解がふわっとしている方は併せてこちらの記事もご覧下さい。

もう一つの前提音量がただ大きくなっても音は変わりません。ただし、人間は大きく聞こえる音の方が良い音と感じます。もし

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音圧について by 上司

音圧について by 上司

2010年8月、European Broadcast Union(欧州放送連合)のメンバーで構成された「PLoud」というグループが、音量統一と音量差補正を目的にラウドネス正規化を提唱しました。

(PLoud: 英語のProudと掛けた造語。音量にプライドを持つ、という意味合いを含む)

PLoudのサイトにはこう書かれています。

The switch from audio peak-norm

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何故ラウドネスを測るのか

何故ラウドネスを測るのか

ラウドネス基準が放送や配信で設けられて久しいですが、そもそもラウドネスと一言で表現した時にどんなものを指していて、それを誰が何故導入するようになったのかを浅い下調べとふわっとした理解で推測まじりに書いてみます。推測が混ざっているので、間違っていたらこっそり優しく教えてください!

放送業界から始まった00年代までのテレビを見ていて「CMの音が大きいなあ」とか「番組/局ごとに音量がバラバラだなあ」と

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