見出し画像

【リトアニア滞在記】キッチンがなくても菜食を楽しんだ1週間

ここのところ、近隣で痛ましい出来事が起こっている中ではありますが、今回は個人的な話をします。もちろん、そこにかなりの心配りをしていて、しきりにニュースを気にしているのだけど。


さて、入国してから1週間ほどB&Bに泊まっていました。奇跡的に来月からはアパートに移れるので、あっという間ではあるのですが、それでも宿泊先にコンロはなく(かろうじて電子レンジはあったが)、主に外食もしくは出来合いのお惣菜に頼る生活に。

でも100%外食というのも嫌だったので、

朝:スーパーの黒パンにアボカド+ヴィーガンチーズ+ヘンプシードオイル
昼:外食
夜:augaのインスタントスープ(+昼の残りがあれば)

という感じにしました。
ちなみにaugaというのは、リトアニアのオーガニック食品ブランドです。日本でもよくインスタントスープを見ると思うけど、こっちでも手軽に買えるし、もっと品揃えが豊富です。

黒パンに載せていたチーズは、Gourment Greenというところのゴーダチーズ風を選びました。今までVEGGOというリトアニアブランドのを食べていたのですが、こっちのほうがおいしいな。

ヘンプシードオイルはオメガが豊富なので、魚すらもほとんど食べないわたしにとっては貴重な栄養源です。
最近まで学んでいた植物療法の先生によれば、植物油の中でもヘンプが一番バランス整っているとのこと。
リトアニアではオーガニックでも比較的安価に手に入れられるので、今回もさっそく愛食しています。


リトアニアで菜食を外で楽しむなら

とはいえ、キッチンの設備が乏しい環境で1日じゅう美味しいごはんを食べるのは、どんな食生活スタイルの人でも限界があるでしょう。
例に漏れず、わたしもこの一週間は、昼食を外で食べました。

リトアニアって全体的に内陸気味ということもあり、かなり豚肉を使った料理が多い。けれどベジタリアンという範囲までなら、比較的スーパーやコンビニのお惣菜でも見つけやすいように思います。
コッテージチーズの入ったパンケーキやサラダ、じゃがいも系の料理、きのこやチーズ入りの茹で餃子(冷凍)など。
あと、こちらのSUSHIもベジ・ヴィーガンオプションが豊富なので、生魚な苦手なわたしみたいな人には嬉しい選択肢かも。

そんな感じなのでベジタリアンの場合は、ほとんどのレストランで何かしらの選択肢があるものです。意外とどこへ行っても大丈夫です。

ただし、ヴィーガンとなると、とたんにぐっと選択肢が減る。ヨーロッパの中でも比較的少ないような気がしているわけですが。
ベジとはいえ、卵や乳製品をたっぷり使っているので、菜食の人はもちろんアレルギー持ちには辛いはず。

そんな中で、今回わたしが訪れたのは以下のお店たち。
個人的に出来れば行ったことのない場所を、と訪れたのと、ベジオプションがあるレストランでもガイドブックに載っているような有名どころは外しました。

①Rose Hip Vegan Bistro

旧市街エリア2か所に店舗があります。わたしは日を空けて両方いってみました。
たぶんメニュー全部ヴィーガンです。何を頼んでも安心だし、そうでない人もボリューミーさにびっくりするかも。

平日だと、本日のスープ+メイン(ブッダボウル)で、本来メイン分の7.5ユーロだけで済むランチがお得です。

この日はビートルートの温かいスープと、ピンクフムスのブッダボウル。ピンクづくめ

本当はスープにパンが2切ついていました。おいしかったのでぺろりでした。

ただこのブッダボウル、顔ほどある器の中に、フムス+ひよこ豆がどっさり入っており、かなりお腹に来ます。お米などは入っていません。
実はスープもそれなりに食べ応えがあるので、おいしかったのですがブッダボウルは半分持ち帰りました。まあ、これで7.5ユーロなら量的にはお得です。

後日リベンジした際は、お米が入っているRainbow Bowlなるものをオーダー。

休日なのでスープはなし。一緒にシーバックソーン茶を頼んでみた

文字通り、めっちゃレインボー。パサパサながら玄米入りだったのと、四角いテンペ(大豆の発酵食品)がアクセントになってくれたのとで、前回よりも食べやすかったです。やっぱり多かったけど、スープがない分ちゃんと食べきれました。
それにしても、こちらの人はなぜ白菜を生で提供するのだろうな~。本当に不思議である。食べられるけど。

あ、ちなみに今回は挑戦できませんでしたが、バーガー類もあります。ヴィーガンバーガーを試してみたい人にもいいかも。


②The URBAN GARDEN

今回泊まったB&Bの1階にありました。いちおう朝食は宿泊先でオーダーできるらしく、簡単なグラノーラとかサンドイッチのメニューが部屋に置いてありました。

ほとんどのメニューがヴィーガン仕様のようです。ここにもブッダボウルあったけれど、違うものを食べたかったのでブリトーを注文。

と思ったら、またここでも「スープ付けられるけどいる?」と聞かれ、つい頂いてしまった。

この日はきのこスープ。あたたかくて、とてもおいしかった!

ちなみに、一緒に頼んだのはジンジャーティーです。これでもかというくらい効いていて、初めのひと口でむせそうになりました。

ブリトーはこんな感じ。

小さく見えるかもしれないが、こちらもかなりボリュームあり

小さなサラダと味変用のヴィーガンクリームチーズのソース付き。全体のバランス重視でいくなら、Rose Hip Vegan Bistroよりもこっちのほうがいいかもしれません。
ブリトーの中身は、お米と豆がメインのピリ辛テイスト。ここで炭水化物の過剰摂取を感じざるを得ませんでしたが、食べ応えは間違いなくあります。結局、こちらも食べきれず、1切れを持ち帰りましたとさ。

③GASPER'S

実はここ、数年前も訪れたことがあるお店。MO museumの裏みたいな場所にある創作料理レストラン。
夜はお高いようですが、お昼はランチをやっているのです。

全体的にベジタリアン向けではありますが、どれも本格的でとってもおいしいので是非おすすめ。
スープランチは4€、すこしボリューミーなものでも8€なのですが、リトアニアでは珍しく(失礼)、そんなお値段でいいのか?と驚いてしまうクオリティです。

今回は8€のやつを選択。この日は、ポテトグノッチと野菜を、クリーミーなソースで和えたものでした。

盛り付けがプロって感じ。店内の雰囲気やカトラリーもステキです

写真で見るとあんまり多くないように見えるのですが、これでも十分にお腹いっぱいになりました。
ついでにカプチーノも頼んだけど、ちゃんと泡のキメが細かくてきれいでした。元バリスタとして気になる部分、クリアです。

あまり大きくないお店で、ちょっと裏路地にあるのにも関わらず、お昼時に利用するお客さんは多いようで、さすが!と思ったお店。また行こうっと。


・・・本当はまだ行ってみたい場所もあるし、これ以外にもヴィーガンフレンドリーなお店は旧市街エリアにいくつかあります。
そして、本当にどれもボリューミーなので、きっと普段は菜食じゃないけどお腹いっぱい食べてみたい!という人にも、きっと楽しんでもらえると思います。
個人的には、リトアニア(と、経験ある中ではラトビア・ウクライナ・ポーランド)の菜食って、ちょっと日本人の感覚とはズレている部分もあり、食材の組みあわせや調理方法の面でちょっと驚くこともあるかも。それも面白いんだけどね。


是非そのうちお出かけされた際には、お気に入りのお店を見つけてみて下さいな。

以上、珍しく食レポ&観光案内みたいな滞在記でした。


もしわたしの言葉や想いに共感していただける方がいれば、サポートをして下さるとうれしいです。 ひとりでも多くの方へ「暮らし」の魅カを伝えるための執筆・創作活動に使わせていただきます。