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海外プチ移住ならどこの都市がオススメか

現在リモートワークが広まり、オフィスに通わなくてもいいという風潮になっている。

今までは、通勤に便利ということが住むところを選ぶ大きな条件だったが、これからは本当に自分が住みたいところに住むというのが主流になって来るだろう。

そうなれば、テクノロジーとグローバル化が進んだ現在、国内だけでなく、海外に住むことも選択肢に入ってくる。

そこで今回の記事では、僕が実際に滞在したことのある都市の中からプチ移住にオススメのところを挙げてみた。


海外プチ移住するならアジア


日本からリモートワークができて海外プチ移住ということになると、時差があまりなくて、距離が遠くないということが大事な条件になって来る。 何故ならば、まず時差で言えば、オンライン会議がある場合、生活に狂いが生じるからだ。 

例えば、朝10時に会議があったとすると、アジア圏なら1ー2時間ほどの時差なので、8時か9時にコンピューターの前にいればいい。 ところが、ヨーロッパにいたりすると、午前3時ごろに会議に参加しなくてはならない。 

そして次に距離だが、リモートワーク中心といえど、やはりどうしても実際に対面しなくてはならないことも起きて来る。 となると長時間のフライトは体にきついし、値段も高い。例えばパリなら12時間半のフライト時間で、値段も往復10万円以上はする。 

これがアジアなら、長くても5−6時間のフライトで値段も往復3−5万円ほどである。

ならばアジアのどこにするか? 

これは本当に人それぞれ違うと思うが、僕の渡航経験がある都市別に長所と短所をまとめて、その都市のオススメの利用方法を記したので是非参考にしていただきたい。


上海

魔都と呼ばれる国際都市。エネルギーは東京をはるかに凌ぐ。

長所
上海は日本からのアクセスがいい。成田から3時間ほどのフライトで着く。福岡からなら1時間半だ。航空運賃も安く、LCCで往復3万円以内で収まる。 そして浦東空港からはそのままタクシーを使っても、市内まで3500円ほどだ。

住むエリアは、旧フランス租界と呼ばれるところを選べば、フレンチ、和食、イタリアン、などのレストランにも歩いていくことができるし、人気のナイトクラブやカクテルバーもこのエリアに集中する。 外国人も多く、エリートも多いのでいい刺激を得られると思う。 
ウィーワークなどのシェアオフィスなども充実していて、そこでは色々なワークショップなどの勉強会や、ネットワーキングイベントも行われているので、是非利用すべきだ。
短所
家賃が高い。 
もちろん東京に比べればやや安いが、いいアパートを探すのにはかなり苦戦する。 僕は引っ越すたびに、20から30箇所ほど見てやっと希望の場所を見つけていた。
以前と比べ自由度が少ない。 
僕にとって中国の魅力は自己責任を伴う自由度にあった。 例えば数年前までは歩行者にとって信号機は、参考程度に存在するような感じで、車の往来がなければ赤でも皆じゃんじゃん渡っていた。
しかし今は、300メートルごとに街にカメラが設置され、信号無視をした人間は街にある大きなスクリーンに顔出しされるという罰が始まった。 このため今中国では大都市ではほとんど信号無視をする人がいない。 
冬が寒い。 中国では上海は南部とされるため、あまり街に暖房施設が整備されていない。 例えば北京などは冬は寒いが、それなりの暖房設備が各所に存在するので移動を除いては寒さはあまり感じないが上海は、冬が寒く、空もどんよりとしている。
利用法
エキスパットと呼ばれる在住外国人の多様さと人数はアジアでもピカイチなので、この人たちとのネットワークを作り、コミュニティに参加すれば、洗練されたライフスタイルを送ることができる。 なのでここをベースステイにするのがオススメだ。もしくは春から秋にかけて住むのがいいと思う。  


台北

南国情緒のある近代都市。自然へのアクセスが素晴らしい。

長所
台湾は日本からの距離も近く、親日感豊富なパラダイスだ。食事も美味しく、友達ができやすいので中国語もすぐ学べるだろう。 台北市内から地下鉄とバスを乗り継いで1時間ほどで、鳥来(ウーライ)という温泉郷があり水着を着て入る感じになるが、十分楽しめる。 そして最も僕がオススメしたいのは、台北から、電車か飛行機で行ける台湾の南端にある墾丁 (ケンティン)というリゾートだ。 水が綺麗で、シーフードも安くてうまい。特に漁港近くでは、刺身の山盛りが食べれる。 そして季節が合えばサーフィンができることでも知られている。
短所
冬も暖かく、物価もそれほど高くないのであまり短所は見当たらない。強いていえば少し錆びれた感じがして昭和の日本を彷彿とさせ、海外にいる感が乏しいのと、時代から遅れていくような気になることだ。 ”だったら日本の地方に住んだ方がいいよね”となる。
利用法
中国語や、中国文化を学ぶには最適の場所。 中国本土は、日本人男性と中国人女性のカップルのパターンが多く中国語を学ぶには適しているが、女性の場合や、友人を多く作って中国語を学びたい人の場合、友達になりたいようなバックグラウンドを持つ人に出会いにくい。育った歴史や文化が非常に異なるため価値観がかなり違うからだ。 しかし台湾に至っては親日で、親米なので価値観の近い友人が作りやすい。 太極拳や、漢方、お茶などの中国文化は実は台湾でよりよく保存されているので先生やスクールを見つけやすい。中国本土で出会った中国人で僕が今でもお世話になっている人は、実は台湾出身の人だ。 そしてNLPも盛んである。


バンコク

微笑みの国タイの首都、4.6万人の日本人が住む都市

長所
バンコクは日本からのフライトアクセスは6時間強なので悪くない。 値段も往復3万ほどだ。冬はなく、日本食レストランや日本食スーパーには事欠かず、トレジャーファクトリーなどの中古物品屋、そして古本屋も充実していて、スーパー銭湯もあるくらいなので、日本の文化生活をキープできる。 エキスパットも多く、ナイトライフの盛り上がりはアジア1、2位を争うほどだ。 日本文化ブームが今なお続いているので、日本人がチヤホヤされる。 プールがついている高級コンドミニアムも月5から6万ほどで借りられるし、空室も多い。

短所
遊びの誘惑が多く、”バンコクに沈む”という言い方をされているくらい、身持ちを崩す危険性がある。 物価はレストランに行くと、日本より高い。 気をつけてお金を使わないと散財しやすい。 タクシーは安いが渋滞に巻き込まれると、1時間で、駅1個くらいしか移動できないこともある。 そして暑すぎるので、徒歩や電車も非常に疲れる。
利用法
自己管理ができる人がベースとして住むには最適の都市。 バンコクは日本を含め、他のアジアの都市に飛ぶのに非常に便利である。中、高級程度のコンドミニアムをスクンビットエリアで月に5万円ほどで借り、125cc中古スクーターを5万円ほどで買い、自炊を基本とする生活にする。 もしベースにするほどでない場合は、レンタル倉庫を月3−4000円で借り、自炊用品や生活必需品をキープしておき、冬の間だけエアビーなどを利用して住むのも良い。(注意:コンドミニアムを利用した一ヶ月以下滞在のエアビー物件には規制がかかるようになっているので、利用の際は貸主とその点を確認していただきたい。)


クアラルンプール

KLと呼ばれ、東南アジアのハブ的存在。 マレーシアの首都。

長所
エアアジアというLCCの本拠地であるため、何かと乗り換えに滞在することが多い。 僕はNLP大学で知り合った友人が多くKLから来ていたため、この街には長くは二ヶ月ほど滞在したり、訪問もしょっちゅうしている。 KLの人種構成は肌感覚でいうと、マレー人中国人インド人が、ちょうど同じ割合で存在する感じだ。街のカフェで、ターバンを巻いたインド人と、ヒジャブをかぶったマレー人と、何もつけない中国人が一緒のテーブルで話しているのを見ると高度な国際平和を感じる。(本当はそうでもないらしいが)そしてとにかく食事がうまい。タイもインドネシアもベトナムも、食事に関してはあまり僕は感動しないが、マレーシアは現地の食事もうまいし、中華料理もうまいし、インドカレーもうまい。 物価も高くないし、気候もよく、人も優しい。 過去の英国統治の影響もあり、法律も整備されている。 自然へのアクセスも車で2時間ほど走らせれば海岸もあるし、避暑地であるゲンティンハイランドという高原にも行ける。そしてカジノもある。
短所
イスラム教の国のため、イスラム法の縛りもある。 例えばマレー人を商談のために自宅に招いた場合、ドアを開けておかなければならない、など。 外国人はその範疇にないが、国の政策としてブミプトラというマレー人優先政策というのがある。 そのため外国人だけでなく華僑の人たちやインド系の人たちもマレーシア人でありながら法律上不公平な扱いを受けることがある。 交通においては電車がある程度発達しているが、バンコクと違って、街と街が離れているため、車がなければ生活ができない。 タクシーも見つけにくいので交通の不便さは否めない。 大都市ではあるが、ナイトライフにイマイチ力がないのでワクワクしない街と言える。


利用法
最近はGRABというウーバーのようなタクシーサービスが発達しているので地点から地点への移動はそれほど不便ではなくなった。 ぜひ訪問前にアプリを入れておいてほしい。 若者には刺激が少ないので、老後のリタイア、もしくは家族で移住するのにはオススメだ。 その際マレーシアセカンドホームビザという制度もあるので完全に根をはるという気持ちがあるなら利用するのも手だ。このビザがあれば他のアジア諸国では難しい、外国人であっても銀行からローンをして海辺に家を買うということもできる。 ただし波がないのでサーファーにはオススメできない。

バリ

神々が住む楽園の島。 インドネシアでも特異なイスラム教でない土地。

長所
日本人なら多くの人が訪れていて今更説明する必要がないと思うが、バリはまさに楽園である。スピリチュアリティ、ベジタリアン、ヨガ、などのマインド、ボディ、スピリットを大事にするライフスタイルを追求するならば、アジアならばここをおいて他にはないと言える。 世界各国から人が集まっているので色々な人と友達になれる。 インドネシアの他の都市は、イスラム教がメインのため、刺激のない自由度にかける閉鎖的な雰囲気があるのだが、バリ島はヒンズー教なので全く違う、穏やかだが何か楽しくなる空気が流れている。 他のアジアの都市ではエキスパットと呼ばれる外国人は駐在や仕事のために来ている人が多いのだがバリの場合は多くの人が純粋に自分の理想のライフスタイルを追求しに来ていると行っても過言ではない。 そしてサーファーにとってはそれこそ一年中いい波が立つのでずーっと住んでいたいところだろう。
短所
ビザが取りにくい。東南アジアあるあるなのだが、法律もしょっちゅう変わるのと、外国人の滞在者で潤っている土地なので、ビザ関連でお金が結構飛んでいく。 
食べ物がまずい。現地の食事がナシゴレンミーゴレン以外にあまり美味しくないので、やはり高めな外国レストランに行くことになる。 ビールがなぜかビンタン、一強なので日本のうまい生ビールが無性に恋しくなる。
利用法
別の国にベースとなる場所を定め、バリはビザなし滞在ができる30日以内の滞在にとどめ、ウブドというエリアでヨガや瞑想をしたりして二週間ほど健康的に過ごし、十分英気を養った後、数日スミニヤックという島中心部でナイトライフを楽しみ、後の二週間ほどをチャングというサーファータウンでゆったりと海沿いのライフスタイルを味わうのがいいと思う。 海に入りたくない人は、海を見ながらプールに入ったり、カクテルを楽しむビーチクラブを使うのがオススメだ。もし長く住みたくなってしまった人は、近年の世界的日本食ブームを考えると、バリで日本人がとびきりおしゃれな寿司バーや焼き鳥屋もしくは炉端バーをやればかなりいい線いくのではと思っている。 その際のビザはしっかりエージェントを通せば色々なやり方があるとわかるはずだ。

さて今回上海、KL、バンコク、台北、バリと紹介して来たが、他にもアジアには紹介したいスポットがもちろんある、フィリピン、セブはいいところだと予想するが、行ったことがないので書けない。 プーケットは5月から10月までのローシーズンは、エネルギーがなく、ハイシーズンは、家賃が高くなる。 チェンマイは、2月から5月にかけて焼畑のため、肺炎になる程空気が悪くなる。 香港はナイトライフだけでなく自然へのアクセスが豊富でサーフィンもできるほどの素晴らしいところだがご存知の通り今は不安定な場所だ。 ホーチミンプノンペンビエンチャンなどの都市もあるが、なぜか旧宗主国がフランスの場合、発展が遅く、全体的に人々にくらい表情がある。 シンガポールリモートワークプチ移住という観点からは物価も高いし、整備されすぎているので、混沌としたカオスが魅力の他のアジアの都市とは一線を画する。 別の意味で”だったら日本でいいじゃん”となる。

まとめ

せっかくリモートワーク全盛になったのだから、日本国内にとらわれずぜひ海外、それもアジアの都市から人々の熱気を感じながら生活してみてはいかがだろうか。 日本での仕事をキープするわけだからスキルもキャリアも保存できるし、アジア圏内ならば緊急事態の際は当日に帰国することができる。 まずはビザ免除の旅行ベース、そして学生ビザで徐々に滞在期間を長くしていけばそこでネットワークができて起業して完全移住ということになるかもしれない。 

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