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支援の理論②

不登校のお子さんをもつ方への
推薦図書

精神科医 斎藤環さんの

『ひきこもりはなぜ「治る」のか?
精神分析的アプローチ』

前回のつづき。


この本はたぶんですが、

不登校のお子さんをもつ
おやごさんは、

中々
手にとらないと
思います。

わたしも、

ただ、斎藤環さんの著書に
興味があったから

読みたかっただけで

この本のタイトルは
『他人ごと』という認識でした。



だって
うちの子、不登校だけど
ひきこもりじゃないですし。


しかし、読んだ感想としては…

子どもが不登校の時の
親の立ち位置、

支援の流れ、

おちいりやすい親子間の
スレ違い、

周囲が理解するべき
不登校(ひきこもり)の子の
孤独と苦しさ

などなど

かなり共通するものがあると
思いました!

そもそも、
この本、

理論講座の
「不登校•ひきこもり援助論」
  ↑

の記録をもとに

大幅に
加筆修正をほどこしたもの
だそうです。

2007年10月20日発行とあるので、
新しい本ではないと思いますが、

不登校のお子さんの、
周囲の方々が

知っておいた方が良い
理論というのは

今もあまり
変わっていない感じがします。

精神分析の理論を

わたしのような
ど素人な人間にも分かりやすく

書いてくださっていますが、

著者もおっしゃっているように

抽象的な内容で、
懇切丁寧な
マニュアル本ではありません。

もしかしたら、
抽象的な概念が
得意ではない方には
受け取りづらい内容かもしれません。

しかも、
この本を読んだからといって

不登校即解決!
というわけでもない。

(でも理論って、
そういうものですよね)

しかし、
マニュアル本ではないからこそ

不登校のおやごさんに
読んでいただきたいなぁと

思いました。


マニュアル本を読む
前の段階の、

もっとも大事なこと

が書かれていると
思うからです。

そして
読んだあとに
得るものが大きい。



前回、

不登校でも
ひきこもりでもない方には

あまり関係のないオススメ本

と書きましたが、

『人の心の動き』

ということに
関心がある方なら


興味深く読んでいただけるのでは
と感じました。

個人的には

斎藤環さんの、

支援する側と支援される側を
上下関係でとらえず、

相手を1人の対等な人間として
きちんと尊重されるスタイルを

尊敬します。



つづく。

※素敵なイラストはお借りしました!
ありがとうございました!


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