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会社 / 自己紹介で「事実」だけでなく「魅力」も伝えるための8ステップ

💡こんな方に読んでいただきたいな
・1次面接後に求職者様の選考意向度が上がらず悩んでいる方
・オンラインの面談で求職者様との距離感が詰められていない方​

「なぜ●●さんって、カジュアル面談⇒1次面接の"移行率"が高いのですか?」

昨今の転職市場で重要になっている「カジュアル面談」。カジュアル面談は選考要素がなく、採用企業⇒求職者様へのアウトプット(会社紹介)がメインかと思うのですが、各企業/各メンバーによって、

カジュアル面談⇒1次面接の"移行率"

が大幅に異なります。これはなぜか?

・・・

冒頭に記載したのは、採用支援に入っているスタートアップ企業様でよく発生する事象です。つまり、各企業/各メンバーによってアウトプット(会社紹介)の「質」にバラツキが出ている、ということを意味します。

先日こんなことがありました。

「メンバーが自己紹介をする"動画"を撮影してみようか。そこで自分の軌跡/ポテを選んだ理由をどれだけ魅力的に語れるかのトレーニングをしよう」

とのこと。

自社採用においてカジュアル面談をさまざまなメンバーが対応しています。そしてメンバーによって面談の「質」にバラツキが発生しているのは事実です。そのため、何名かのメンバーへトレーニングをすることによって、そのバラツキが改善され、且つ魅力的に自分/自社のことを語れるようになる、と思ったのです。

そこで、動画に出演するメンバーが「話す内容」をそれぞれ台本を書いてフィードバックをもらったのですが、

「あれ もしかしたら、このフィードバック内容って、自社以外の方にも共有すべき内容なのではないか?」

そう思い、本ブログの執筆に至りました。

今回は、動画で話す内容を「ストーリーテリング」という手法を用いて作成していきました。そのため、「ストーリーテリング」の内容を中心に記載していきます。

では、ご覧ください!


1. 魅力的な話し方「ストーリーテリング」とは?

改めて、ストーリーテリングとは何かからお話しいたします。

ストーリーテリングとは:
ストーリーテリングは「Story」+「Telling」の造語です。

「ストーリーは、"事実だけの場合よりも最大22倍多く記憶" されます。」

スタンフォード大学のマーケティング教授であるジェニファー・アーカー氏はそう語っています。(参考

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👆 ストーリーテリングを図で表現したものです。

今回の動画では、「転職の理由や会社との出会い」をストーリー仕立てにして話しています。
面談であれば、創業背景や語り手がなぜこの会社に入社を決めたのか、今後の会社の展望や夢などを話す際に活用できると思います。

2. なぜストーリーテリングが必要なのか?

 2-1. 採用市場が激化しているから

ここはもう当たり前の認識かと思いますが、採用市場は未だ「求人」に対して「求職者様」が圧倒的に有利な状況です。それは、コロナ禍においても変わることはありませんでした。

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👆 出典:doda転職求人倍率レポート(2021年7月)

特に、ご支援させていただいているIT/Web領域の企業様であれば、転職求人倍率が高いままであることがわかります。他社比較が当たり前の市場において、数名の採用だからと言ってノープランな採用戦略では欲しい人材の確保は難しいと判断できます。

貴社がネームバリューがある会社ではない限り、何か工夫をしないと他社と比較され勝ち目はないといって良いでしょう。そこで他社との差別化を図るために重要なことが、CX(Candidate Experience)設計です。

 2-2. CX設計の中でも"IX"が最も難しいから★ここ重要★

実はCX(Candidate Experience)については、代表が「2021年頃にトレンドワードになるであろう」として2019年ごろに下記のブログでご紹介をしておりました。

気になる方は👆こちらのブログをご覧いただければと思いますが、
ちょっとだけ紹介です。

▼CX(Candidate Experience)とは?
「採用プロセス全体」における「候補者の体験(CX)」のこと
1) Operation Experience (OX):日程調整等のオペレーション
2) Interview Experience (IX) :面談/面接における求職者の体験
3) Offer Experience (OFX) :Offer(内定)を提示する際に求職者に与える体験

CX設計が重要だとお伝えしましたが、
私個人的にはCXの中で"IX(Interview Experience )=自社のカジュアル面談や1次面接"が一番難しいと考えています。なぜならば、自分の会社のことを語るわけですから、説明ができて当然と「過信」しやすいからです。

しかし、「魅力的に話せているかどうか」と考えるとどうでしょうか?

魅力的な話し方には段階があるそうです。

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こう見ると、案外不安になってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ちなみに私は、今回の動画撮影のフィードバックをもらい、初めて自分が「事実」を話しているだけだと実感しました。

3. 準備

今回の動画で「ストーリーテリング」を実践するために、こんな準備をしました。

スクリーンショット 2021-11-16 14.30.10

▼表の説明(左から)
・質問
・事象:黒字
・詳細:青字
・情景:赤字
・クライマックス:ピンク字

上記の表に従って、「左」のセルから順番に埋めていくイメージです。具体的なやり方を下記します。

▼やり方
①まずは「事象」を書き出す
・話すテーマに対して、結論と理由を書き出します。
・理由は、3~4文くらいのイメージです。

②事象の「詳細」を加える
・事象の背景や補足を書き出します。
・事象1文に対して、3~4文くらい追加します。

③詳細に「情景」を加える
・事象に対して1つか2つ情景を加えていきます。
・ここは多ければ多いほどベストです。

④情景の「サビ」を決める
・サビ=クライマックスです。
・ここで感情に訴えかけるイメージです。

今回、動画撮影をするメンバーは5名だったのですが、5名それぞれ自分のストーリーを上記のスプレッドシートに記入し、動画を撮影する前のロープレに挑みました。

4. フィードバック10選

ここからようやく、ロープレの際のフィードバックを記載して行きます。

▼ストーリーテリングを書き出す際に注意すること
(1) 数字を用いて具体的に説明する

・パワー勝負で営業をしていた
  →1日何件テレアポして、何件訪問したのか
・年末頃
  →12月28日

(2) わかりやすい言葉を用いて説明する

​​(自分語/業界用語/会社用語などは使用しない)
・両面のアドバイザー
  →候補者様のアドバイザーと企業様のコンサルタント両方を兼任
・メディア
  →求人広告媒体
 
(3) 抽象的なワードは補足説明や感情が伴う言葉を入れて話す
・「直感」した。
  →どこで感じたのかを振り返ると、、
・批判された気持ちになった。
  →「市場価値は0ですよ」と言われて悔しかった。 

(4) 情景以外の話はシンプルにまとめる

・端的に説明するとどうで、その理由はいくつあるのか。

(5) 感情が伴う具体的なエピソードを入れる

・うまくいかず悔しかった。
  →なんで転職したのかの「論理性がない」というようなことを言われ、
   分かっていたがショックを受ける

(6) 情景を語る際には、無駄話をいれてもOK

・帰りのタクシーの中で悩みました。
  →タクシーだと家から●●分くらいかかるのですが、その間で✗✗
   について考えてました。凄く桜が綺麗だったんですよね。

(7) 強いキーワードを使用する

・「日本からGoogle/Facebookを出していきたい」
・「年齢、年次関係なくHR業界で早くトップにいきたい」

▼話す時に注意すること
(8) 強調したい部分に抑揚、強弱、空白をつけて話す

大事なキーワードは、
・1拍おいてから話す
・抑揚をつける。
・言ったあとに空白をあける

(9) 無駄な接続詞は使わない

※無駄な接続詞は大事な話の邪魔になります。
・●●というところで〜
・●●に関しては〜

(10) 事象→情景→サビまで一気通貫で話す

※3で説明したシートを用いてストーリーを作成していただければ問題なくお話しいただけるかと思います。

🎥実際に完成した動画は以下のブログに内包されていますので、ぜひご覧ください👇

最後に

いかがでしたでしょうか?
実際にここまで細かく考えて話せていなかったなあと感じる方も多いのではないでしょうか?

改めてですが、カジュアル面談や1次面接時において会社説明をする際、

・創業背景
・ミッション/ビジョン
・なぜこの会社に入社を決めたのか
・今後の会社の展望や夢  etc.

ぜひ、このあたりをストーリーテリングでお話ししてみてください。

採用ピッチ資料を説明をしているだけでなく、ご自身で見たもの・感じたものを情景に沿って話すことで、より魅力的な話になると思います!

では🙋‍♀️


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