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#バンド

カネコアヤノ『ラッキー/さびしくない』/音楽レヴュー

カネコアヤノ『ラッキー/さびしくない』/音楽レヴュー

デビュー当時からは想像できないほど、すくすく育ちましたね。屈辱や失敗や悔しさがあったことは想像できる。色気は間違いなく大人のそれ。『ラッキー』はこのままでも好きだし、ダブアレンジも聴きたいと思わせられた。『さびしくない』はそのフレーズを連呼するところにせつなさを感じた。多分、さびしいとさびしくないの狭間の叫び。新しいフェーズに入ることを予感させるバンド・サウンド。まだまだ遠くに連れて行ってくれよ。

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Regurgitator『Invader』/音楽レヴュー

Regurgitator『Invader』/音楽レヴュー

ジャケットを目にした途端、いい予感がしたので、思わず勇み足で拝聴。これが、ん~、いいっ。チープと見せかけて、ド*洗練された80sポップス&ロック。97年に発表された名盤『Unit』の進化版。演奏は音数が極端に削がれていて清々しい。『Unit』の頃は偶然の感覚で生まれた演奏もあっただろう。四半世紀以上経って、すべては計算して生み出したはず。偶然の産物ほど神々しいものはないが、経験がモノを言うこともあ

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ひとりも好き

ひとりも好き

カネコアヤノさんがブリブリするくらい大好きです。バンド編成も最高素敵ですが、わたしはどちらかと言えば、弾き語りされている姿/声に心がユサユサ揺さぶられます。CD音源やライブでのバンド感も荒々しく、グルーヴ感もあります。

でもおひとりの演奏の方が、より*生々しくて、超*獰猛で、反対に淑やかで、かと思えばクセもあって、存在感際立ちます。《カネコアヤノ人間そのまんま》な感じがして、その味わい深い人間力

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