見出し画像

「#あの夏に乾杯」 色々思い浮かぶ夏の思い出だけど

夏と言えばやはりランニング、合宿と共にあったと思うんですよね。多くの夏をそうして過ごしてきました。これは現役時代、指導者としてもそうです。

ただ残念なことに自分はお酒を呑まないのでキリンビールさんには全く貢献できていません(^^;そして自分が活躍していたとある駅伝も会社が違うからなおさら(笑)ということで今回はあくまでnoteお題企画に反応して書くだけですので応募は泣く泣く諦めておきます。


さあて、どんなことを書きましょうか。幾つか書ける候補はあるのですが、やはりここは大学生の時のことを書こうかなと思います。そして未成年と乾杯ではちょっと都合が悪そうなので、4年生時のことを振り返りましょう。


大学4年時。前年に出雲、全日本、箱根と三冠を取られ、チームとしては無冠で終わった年でもあり、個人としてもあれだけ調子よく夏の練習が出来たのに秋口以降、故障で調子を落とした年でもありました。

じゃあこの夏で絶対に強くなって勝負するんだ、とはあまり思っていなかったんですよね。どちらかというともうチームは成熟してきていたし、勝てそうなメンバーは揃っていたし、競争も激しくなっていたので、チーム練習には淡々と臨めば良いかなくらいの感じになってきていました。

それよりは三冠を逃したあと、個人でも挑戦予定だったマラソンに出場が出来なかったことへの想いが強かったんですよね。故障復帰後、トラックやインカレ(関東)よりもマラソンに向けての練習をメインに頭に入れて取り組んでいました。その中でもスタミナに不安があったので夏はしっかり走り込むことをメインに臨んでいました。

チーム練習はきちっとこなしながら、別練習で距離を踏む。

結構、壮大な課題を掲げ走り込みましたね。少しでも多く、1kmでも多く。それが最終的に成果に繋がったかと言うと疑問付は残りました。秋以降、疲れからかスピードが上がらず、トラックレースが凄くしんどい。その延長で出場したインカレハーフも出雲駅伝もキレがなく不本意な走りに。

全日本大学駅伝では少し向上するも・・・そして箱根駅伝もダメだったんですよね。目論見ではマラソン練習の過程で出場するにしてもスタミナが充分についていればスピードのノリが悪くても淡々と押し切れると思っていたのですが、スピードに乗れない自分に思ったより焦りが募り、調子を上げられなかったんですよね。


と、夏に関係のない話が多くなってきましたが、その夏。

じゃあ走り込んだことに後悔はあるかというと、全然なくて。それはそれで貴重な経験と思い出を残してくれたな、と今でも思います。だからといって現役選手に真似しろだとか全く思いませんけど。真似するならきちっと自分のキャパと相談しながら、上記のような失敗談を念頭に置いて取り組み、成果を出せるものにして欲しいですね。


4年時の夏。その年はインカレが世界陸上だったと思うのですが、影響で時期がずれ、出雲駅伝の数日前という日程になったんですよね。その影響で夏合宿はインカレを意識すること無く、練習のみに集中できる環境にあったんですよね。

3年時は野尻湖ー志賀高原ー野尻湖と18泊19日間の合宿のうち、後半は特にインカレを意識した状況に入ってくるので実質合宿の後半は少し余裕を持とうという意識、疲労を溜めすぎないように意識していくんですよね。

それが4年時はその18泊19日はフルに集中でき、挙げ句にそのあとにも菅平合宿でも5泊6日ほど合宿があってのインカレハーフ→出雲駅伝。

これは走り込むチャンスとチャレンジしたのは良いけれど、菅平で調子を上げていくイメージが不足していたんですよね。

でもそれだけのトレーニングをやり遂げられた時は「乾杯」という気分でした。まあ、自己満足で終わったというのが結果論。努力したから、あれだけ走ったからといっても、それが想定した結果、流れに結びつかなければ失敗なのは確か。

ただ気持ち的にはあの夏があったからこそそういった失敗談も語れるし、指導者になっても活かせたりする訳で。

スタミナに不安があるからといってただ距離だけ踏んでも全然解消されなかったし。あとで考えてみると不安だったのは「距離」ではなく、「目標ペースでマラソンを押しきれるかどうかの不安」だったのでひたすら距離を踏む、起伏でがんがん下地を作っていくというのでは解消されない不安だったんですよね。

むしろもっと速いペースで起伏をやれていれば、練習の質を上げていければよかったのではないかと仮説が立ちますよね。

トレーニングの質全体はかなり上がっていましたが、必要な部分、課題であった部分は含まれるにしろ、ピンポイントで解消出来なかったのが大きいと思います。当時、もっともっとセルフコーチングが出来て課題に対する取り組み方を考えておけば良かったなと思います。


でもあれほど走り込んだ夏は無かったし、凄く充実感はあった。それは何物にも代え難い思い出と経験だし、誰かに否定されるものではありません。(トレーニング理論、目標に対するアプローチとしてではなく)

だから結果的に上手くいかなかった後を知っていても、あの夏は良い夏だったなと思うんですよね。


学生やスタッフは今、合宿の最中かもしれません。色々思うこと、考えることもあるだろうし、不安や悩み、緊張。色々な課題とも向き合っているだろうし、自分とも他人とも向き合っていることでしょう。

でもそんな夏ももうすぐ終わるし、色々あっても貴重な時間、貴重な体験だと思うんですよね。羨ましいと思う反面、今の自分の時間、過ごし方を大切にしていきたいなと考えながらこの夏も過ごしています。

いつもご訪問、お読み頂きありがとうございます。 すき(ハートマーク)を押して頂いたり、コメントやSNS等にシェア、サポート頂けると励みになります。サポート、応援頂いた分は必ず、活動する中でみなさんにお返しして行くことが出来ると思います。今後もお付き合いを宜しくお願い致します。