アサーション③「N中等部の職員研修をちょこっとご紹介」
こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
はじめに
突然ですが、職場や家庭でこの様な経験をしたことはありますか?
「あるある」と共感頂けたものはありましたでしょうか。
私達はそれぞれの経験から異なったものの見方・考え方を身に着けています。ある環境で「正しかった」「うまくいった」言動が、他の環境では通用しないということもあります。考え方や大切にしている価値観が違えば、一緒に過ごしていて相手にもやもやすることや摩擦が生まれる場面も出てくることでしょう。
しかしながら、様々な経歴や経験、バックグラウンドを持っている人とともに仕事ができる(一緒にいる)ことの価値は図り知れません。自分だけでは乗り越えるのが難しい問題も、周囲の人と協力することで突破口が見つかるかもしれません。
前回までの記事では、N中等部の21世紀型スキル学習で扱ったアサーションの授業の様子から、自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法をご紹介しました。(前回までの記事は下記のリンクからご覧ください。)
N中等部「21世紀型スキル学習」紹介 「アサーション」①〜自分も相手も大切にするコミュニケーション〜
N中等部「21世紀型スキル学習」紹介 「アサーション」②〜アサーションのポイント、実践ワーク編〜
「アサーション」は年齢に関係なく身につけたいスキルとして、授業だけでなくN中等部の職員研修でも扱っています。今回はN中等部で行った職員研修の内容をお届けします。
■この記事は以下のような方にオススメです
・職員研修や人材育成に関心がある方
・相手に言いにくいことをうまく伝える方法を知りたい方
研修の目的・ゴール
N中等部の職員の経歴は様々です。教員経験者、新卒採用で入職した職員、一般企業から転職した職員、起業経験のある職員・・・多様なバックグラウンドをもったチームです。
今回の研修は、アサーションについて理解を深め、職員間でより心理的に安心・安全な関係を作ることを目的として実施しました。
アサーション4つの柱
授業では「みかんていいな」「I(アイ)メッセージ」等アサーションのポイントを学びましたが、
職員研修では、それらに加え、お互いに心地よいコミュニケーションを行う上での心構えについて学びました。
実践ワーク 様々な業務の場面を振り返る
アサーションの理論を学んだ上で、実際の場面を想定して自分ならどのように対応するか考えるワークも行いました。ぜひご自身の仕事の場面と照らし合わせて、どのような対応をするのが良いか考えて頂けたら幸いです。
おわりに
N中等部の職員は今回の研修を通じて、自分のコミュニケーションのクセを再認識し、アサーションの心構えを学びました。
また、筆者の個人的な体験として、会議などの場面で「まあ伝えるほどのことでもないか」と発言を躊躇う場面がよくありました。理想はわかっていても、仕事に追われている時や家族など近しい関係の人とのコミュニケーションでは至らないことがあるなと気づくきっかけにもなりました。
研修を通して
「言わなかったことも自己責任である」
「遠まわしではなくストレートに、相手に伝わる言葉で伝える」
という心構えは生徒と接する場面でも、職員間のコミュニケーションでも意識したいと思いました。
周囲の人とコミュニケーションの特徴や大切にしたい価値観を共有し、その集団で活動する際の決まりごとを作るのも一つの方法かもしれません。N中等部では「決まりごと」として生徒・職員が安心・安全かつ自分らしく過ごすための「グランドルール」を設定しています。日頃から「グランドルール」を確認する場を設け、大切にしたい価値観を共有しています。
今回まで3回に渡ってアサーションについて紹介してきました。読んでくださった皆さんにとっても、ご自身の体験に照らして、少しでも周囲の方とのコミュニケーショのヒントや気づきに繋がっていたら幸いです。
この記事の引用は可能です。
引用される際は、
学校法人角川ドワンゴ学園 N中等部の「ネッ中」note
https://note.com/njr_netchunote
こちらの記載をお願いします。
教育機関の研修、一般企業等の研修等の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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