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N中等部「21世紀型スキル学習」紹介 「アサーション」①〜自分も相手も大切にするコミュニケーション〜

こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。

はじめに

あなたは、「アサーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「アサーション」は年齢に関係なく身につけたいスキルとして、職員研修でもN中等部の授業でも扱っています。今回は生徒向け「アサーション」をテーマにした授業を紹介します。

■この記事は以下のような方にオススメです
・N中等部で実施している「21世紀型スキル学習」にご興味がある方
・相手に言いにくいことをうまく伝える方法を知りたい方

「アサーションとは」

「アサーション」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
アサーションとは、「相手の気持ちも尊重しながら、自分の気持ちや意見を、誠実に、率直に、対等に表現すること」です。
(参考:特定非営利活動法人 アサーティブジャパン)

アサーションは相手にお願いや提案をする場面や、相手のお願いを断る場面で大切になるスキルで、近年ビジネスのシーンでも注目されています。
N中等部では生徒が、授業「collaboratory」(※1)の中でアサーションについて学んでいます。

※1「collaboratory」(コラボラトリー)は、Collaboration(協働する)とLaboratory(実験室)の造語で、コラボレーションについて実験的に学ぶ授業です。

相手の気持ちも大切にした上で自分の願いを伝えることは簡単なことではありません。お願いをする場面で一方的な伝え方になってしまったり、自分の気持ちを伝えられないままお願いを断れなかったという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
アサーションがうまくできると、他者にお願いをしたり、相手のお願いを断る場面でより心地よいコミュニケーションができるかもしれません。

あなたはどのタイプ?気持ちや意見の伝え方

授業では、気持ちや意見の伝え方を3タイプに分けて、自分はどのタイプに当てはまるかを考えました。
以下3タイプのうち、あなたにもっとも当てはまるのはどのタイプですか。

<アグレッシブタイプの特徴>
・自分の意見を堂々とはっきりと言える
・負けず嫌い
・チャレンジ精神が旺盛
・相手に強く自分の意見をぶつけてしまう時がある

<ノンアサーティブタイプの特徴>
・自分より相手を優先する
・頼まれたら断れない
・相手に対して気を遣える
・自分の意見を言うのが苦手で曖昧な表現を使いがち

<アサーティブタイプの特徴>
・相手の気持ちや意見を受け止められる
・意見が対立しても自分の意見を押し付けない
・場の空気を読んで適切な表現ができる
・相手のことを尊重できる

授業でも同じ質問をしたところ、ノンアサーティブタイプに当てはまると答えた生徒が多くいました。どのコミュニケーション方法もそれぞれ良い特徴を持っています。アサーティブタイプだから良い、アグレッシブタイプ、ノンアサーティブタイプだからダメということは全くありません。
授業では、「自身のコミュニケーションの特徴について知った上で、主張を伝える場面ではアサーティブなコミュニケーションを意識できるとよい」と伝えました。

アサーションのポイント

ではどうしたらアサーティブなコミュニケーションを実践できるのでしょうか。今回は、授業の中で紹介したポイントを1つ紹介します。
そのほかにもアサーションに役立つスキルがありますので、続きはまた次回の記事で紹介致します。

<合言葉は「みかんていいな」>

相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝えるための方法として、「みかんていいな」という合言葉を覚えておくと便利です。一方的に主張を伝えるのではなく、状況の説明(みたこと)と、感じたことを伝えた上で提案や代替案を伝えるとお願いされた方も主張を快く受け入れやすくなります。もちろん、内容だけでなくお願いするときの態度を意識することも大切です。

おわりに

今回紹介したように、「21世紀型スキル学習」では他者と協働するための様々なスキルに触れ、ワークを通してそのスキルを磨いています。N中等部で実施している「21世紀型スキル学習」にご興味がある方や、普段のコミュニケーションで自分も相手も大切にされたい方にとって、本記事が少しでもご参考になれば幸いです。次回はアサーティブなコミュニケーションのポイントや授業で実践したワークの様子をご紹介致します。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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