nitta_nmk

漫画と小説が好きです。ツイ廃です。140文字オーバーしそうな話のときこっちに書きます。

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最近の記事

ごめんねドーナツホール

大人になってから思い出してみると、その塾の机が学校のより幅がせまかったのが原因だと思う。 中学3年に上がる前の春休みに、学習塾の春期講習に通っていた、という話をする。 わたしはその講座中にたびたび、机から物を落っことしていた。 小さい会議室に長机を並べた少人数の会場で、筆箱や定規を折りに触れスパーン!スパーン!と床に叩き落としていたので 講師の(今思うと)若い男性から「おいどうしたw」と声をかけられたのを覚えている。 しかし何故か試験の成績は良かった。たしか塾のなかで

    • (創作)大丈夫ちゃん

      自宅学習ノートのほかに日記も毎日書いて提出するっていうのははっきり言って大変です。 昨日、Aくんが「今日は書くことが何もありません。終わり」とだけ書いてマルをもらっているのを見ました。だって何もねえもん。まさか毎日何か素敵な出来事をいっぱい書いて先生に見せてんの? 真面目ちゃんかよ、何がんばってんの。と言われました。 わたしが大変だと思うのは書くことがないのに書かないといけないという所ではありません。何も書くことがなくて困る日なんてなくて、友達とどんなことを話したかとか掃

      • ゲートキーパーの故郷

        出入口によくいた。って書くと何かの虫みたいで気持ち悪いな。 観光施設の仕事を辞めてからのわたしは無職でぶらぶらしたり近所の書店でパートしたりって生活をしながら、いろんなイベントの手伝いに出かけていた。面白かったから。 何か手伝うよ、と声をかけたり、手伝ってほしい、と声をかけられたりいろいろ。で、イベント会場の受付に立つことが多かった。設営とか司会とかもやったことあるけど、まあ受付が多かったと思う。 あるイベントで、ってぼかす必要ないんだけど、開催名を忘れた。千秋公園で開か

        • ざっくりこの一年ぐらいの新田

          2023年4月4日 寝て起きたら会社行って新入社員研修である。 何で今さら会社員になったのかよくわからない。会社は何を考えてるんだ。ありがたいことです。 以下はそれまでのあらすじです * 2021年12月末 勤めていた書店を辞めた。 本を売る仕事はとても楽しかったので未練があった。 他に本を扱う仕事ってないかな? 図書館もいいよな。などと考えていた。 2022年3月 住んでいる市で図書館職員の募集があったので応募し、面接には呼ばれたけど不採用となる。 会計年度任用職員

        ごめんねドーナツホール

          提出しなかったバージョン

          聖徳大学短期大学通信教育部 図書館司書課程科目等履修生 児童サービス論レポート 設題:子どもにとって読書はなぜ必要か、できるだけ自分の課題を踏まえながら論じなさい。 注)実際には、以下に載せたものを切り刻んで書き直したものを提出しています。評価はAでした。Sもらえるときもあるので微妙。 注)だからこれを真似しても何もいいことないし転用とかはやめてね。 1)はじめに  「子どもの読書活動の推進に関する法律」において、読書の意義は「子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を

          提出しなかったバージョン

          (創作)仮死の少女アワスの復讐

          (ひとりごと) ねえ、聞いてる? 聞いてないか。 めちゃくちゃな悪夢をみて恐ろしさで胸がいっぱいになって飛び起きるのって、誰にでもあることなのかな。目が覚めている間には悪いことをしたり誰かを傷つけたりして、それで平気でいられるような人にも。そういう人にかぎって夢なんかみないでぐっすり眠っているかもしれない、悪いやつほどよく眠るって言うしね。 わたしはそう悪い人間じゃなかったって、自分では思ってる。というより、まだ良い人にも悪い人にもなれていなかった。だってせいぜい十何年

          (創作)仮死の少女アワスの復讐

          (創作)埋め雪

           外階段まで雪が吹き込む日はめったにないので小走りに駆け下りる。その先にはスノーダンプが三台重ねて壁に立てかけられている。小ぶりなものを選んで引っ張り出す。午後三時きっかりに作業を始める。義父はその二十分も前から外に出て通りをじっと見渡しているけれど、気にしない。  自宅の敷地脇の側溝に水が流されるのが三時。今、同じ通り沿いに住む人たちが赤や黄色のスノーダンプを各々携えて雪を踏みしめ、すくい上げている。雪寄せがはじまる。  わたしも家の壁に沿って積まれた山から雪をすくい、

          (創作)埋め雪

          努力!未来!話し合いが無理!

          地獄はどこにでもある。あなたの目の前にもある。地獄なんて見えないけど? という人はまだ見つけていないだけである。地獄はどこにでもある。わたしの記憶のなかにある。地獄はどこにでもあって、突然に現れてその場の人々を業火であぶり焼きにして通り過ぎていく。わたしにはあぶり焼きにされた記憶のストックがある。クリスマスなのでこれまでに見た地獄の話を思い出して書く。いずれも「かなり前の出来事」だと思って読んでほしい。現在の生活で関わりのある人を晒す意図はないということだけ、ご理解をお願いし

          努力!未来!話し合いが無理!

          オノマトペよ静かに流れよ

          今日は娘と「そのまま擬態語にできる動詞」について話していました。 説明が面倒なので、いきなり例を挙げます。 ○できるやつ ・なでる→「なでなで」 ・こねる→「こねこね」 ✕できないやつ ・歩く→「あるある」…? ・踊る→「おどおど」…? 伝わりましたでしょうか。 「~~する」の「~~」を繰り返して「~~~~」としたときに 擬態語として使うことが「できる」語とそうじゃない語があるの何なの。 っていう話です。 「できる」かどうかっていうのは完全に我々だけでジャッジしてい

          オノマトペよ静かに流れよ

          後ろ向きパーキング

          (最近何も書けなくなってしまったのでなんでもとりあえず思いついたことを書き並べてみた回です) 前向き駐車っていう意味がいまだにわからない。運転してるこっちから見たら前向きに駐車するってことは頭から突っ込んで停めるってことじゃない? でも先に停めてる他の車を見るとバックで停めてみんな揃ってヘッドライトを出入口に向けてる。前向き駐車って言葉の適切さについて結局は納得してないけど他の車に合わせようかっていう道理みたいなものを一旦自分の頭の中で組み立てて停める。誰から見たどこが何の

          後ろ向きパーキング

          大丈夫ですか? 戦えるタイプですか?

          牡蠣に当たったことありますか。 わたしは幸運にもまだない。 そう幸運にも。 他に適当な店がなかったせいだと思うんだけど その日わたしたちはちゃんこ料理の看板を掲げた店に入った。 大昔…大学3年か4年生の年だったかな、 サークル後にみんなで食事に出かけたのだった。 OBの人が遊びにきてたから、十数人、ほぼ全員がバラけずぞろぞろと店に移動したのを覚えている。 単独行動が好きな人間の多い変なサークルだったのでそういうことは珍しかった。 そこで大皿の生牡蠣が出て、 (ちゃんことは

          大丈夫ですか? 戦えるタイプですか?

          ワイルドなライフ

          夏が暑かった。車のドアを開けた娘が「正気か?」って言うほど暑かったです。 急激に秋が来た。(なんで冷房点いてんだよ!!)ってキレぎみに起きたけど別に天然の涼しさだった。っていう朝が二回続いて、なんかもう秋だった。と思います。 九月になってからの時間の流れが早すぎる。 秋の日は釣瓶落としっていうのは秋になると日が暮れるのがストーーンと勢いよく来ちゃうよね、ぐらいの意味で昔の人が言ったんだろうけど、 わたしは、そろそろ秋かな?と思ってからの日々の過ぎ去り方が早すぎて気持ちが全

          ワイルドなライフ

          S橋に気をつけろ

          変に伏せて書いても同年代に同じ学区だった人にはピンときちゃうんでしょうか。 まあでもとりあえずS橋として書いていきますね。 「通学路に変質者が出没するので気をつけるように」 という連絡が、複数回あったと記憶しています。中学校の、朝の会?とかで。ホームルーム?学活? 何と呼んでたか忘れた。 担任の先生がクラス全員の揃った場でそのように通達する。 っていうのは、つまり職員会議でそのように話すように決められてたってことで、 ってことは、その時点で既に事態はわりと深刻だったのかも

          S橋に気をつけろ

          修羅の小学生編のためのメモ

          あの時ソファで勧められた飲み物はルートビアだったような気がしている。 踊りながら倒れたのが薬局の前だった。だから何かの薬だろうとその時は思い込んだのだけど、結局何だったのかはわからない。 ただ、あのおかしな味と、胸のムカムカする感じとが、記憶の中でごちゃまぜになっている。 それとたぶん怒りとが。 * 今年になってからほぼずっと引きこもっています。皆さんはお元気でお過ごしでしょうか。 わたしは、びっくりするほど無気力に日々を浪費してます。two dotsが300面ぐらい進

          修羅の小学生編のためのメモ

          白最にょ(白鳥は最初から首がにょろにょろしているの略)、それとレコード

          春の田んぼにいる白鳥からは何となく間の抜けた感じが出ている。 残雪が消えてきて、田んぼは一面の泥でぐちゃぐちゃしている。刈られた稲の跡がぼさぼさと突き出ている。ぐちゃぐちゃのぼさぼさである。 そこに白鳥たちは悠然と休んでいる。泥の中にいる虫でも食べているんだろうか。 近くを通り過ぎざま、車の窓越しに見ると、腹側が泥まみれで汚い。背中や羽根も純白ではなくて、多少黄色い。 立ち上がっている姿は不恰好だと思う。真っ黒い両足が泥に湧いた虫みたいに湿っていて、それらがぐちゃぐちゃの

          白最にょ(白鳥は最初から首がにょろにょろしているの略)、それとレコード

          8月7日

          道の上で何かが光っていたような気はする。あとから思い出すとそうだったかもっていう程度の話だけど。 遅番での出勤で、かなり暑い日だった。 眠ったり起きたりだらだら過ごして、午後、自宅を出た。日差しがまぶしい。ほとんど痛い。 なるべく感覚をぼんやりさせて日々をやり過ごしてる。 暑すぎて出かけたくないとか、仕事上の悩みとか、個人的な心配事、などなど、とりあえずまともに考えるのが厳しいなと判断したら一旦ぼんやりした人になっててきとうに乗り切る。 目の焦点をずらすことで見たくない