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週刊レキデンス

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#大規模臨床試験

週刊レキデンス ~第10回~ 糖尿病の初期の RCT は一体いつ?

週刊レキデンス ~第10回~ 糖尿病の初期の RCT は一体いつ?

糖尿病の治療に対して、インスリンが使われるようになりました。
ただこの時点では、「糖尿病の犬」に対して「膵臓抽出物≒インスリン」を投与したことで、血糖値が下がった。 というだけです。果たして、これがヒトに投与した場合、同様の結果を得られるのでしょうか?

DCCT試験が初期の大規模臨床試験?(糖尿病の場合)インスリンを人に投与して問題ないのか?同様の結果が得られるのか?という疑問について、現在であ

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週刊レキデンス ~第6回~ CAST試験が及ぼした影響

週刊レキデンス ~第6回~ CAST試験が及ぼした影響

第6回では、5回で触れたCAST試験について触れました。この試験を通じて不整脈治療にどのような影響を及ぼしたのでしょうか?

前回、アミオダロンの話をしました。このアミオダロンのKチャネル抑制が活動電位持続時間を延長する、抗不整脈作用がある事を確定させたのは、他ならぬ Bramah N Singh (1938年3月3日-2014年9月20日)でした。この論文のタイトルが興味深く「新規抗狭心症薬であ

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