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お金は大切?

もうすぐ冬休みです。小学校では長期休業前に、休みの過ごし方についての指導があります。「早寝早起きをしましょう。」や「交通ルールを守って、事故にあわないようにしましょう。」などなど多岐にわたる項目があります。私が勤務する学校で配るプリントの中には「お金を無駄遣いしないようにしましょう。」という文があります。言葉は違えどどの学校でも「お金を大切にしましょう。」といった文言が書かれているのではないでしょうか。今回はお金は大切ということを改めて考えてみました。

子どもはお金を大切に思っていない

そもそも子どもはお金を大切に思っていないのでしょうか。私はそんなことはないと思います。お金があるといろいろなものが買えたりサービスを受けたりすることを知っています。そして有限であることも理解しています。実際おこづかいを貯金していると答える子どもはたくさんいます。では、なぜ子どもがお金を大切に思っていないと思うのでしょうか。

それはきっと子どもが短絡的にお金を使うからだと思います。子どもはぱっと目に入ったがちゃがちゃやおかしを買いますよね。本当に欲しいものではないのに、友達がもっているからとか今持っているお金で買えるからという理由でぱっと買ってしまいます。そこに違和感を感じるのだと思います。

しかし、大人もそういった経験ありませんか?セールだから買っちゃおうとか、在庫確認していないのにまとめて買うと安いから買っちゃおうとかぱっと目に入ったお店のお菓子がおいしそうだから買っちゃおうとか。だれからも指摘をされないからそう感じることが少ないだけで短絡的にお金を使うことは誰しもあります。つまり、短絡的にお金を使うのは子どもだからという年齢で判断するのは違うのではないかなぁと思います。

私の周りにもお金があったら使ってしまうという人はたくさんいます。大人になってもお小遣い制度を導入しているおうちがあるのはそのためだと思います。大人ができないことを子どもにやらせようとはあまりにも無茶すぎませんか?笑

経験から学ぶ

とはいっても短絡的にお金を使うのはやめてほしいですよね。では、これをお読みの読者の方々は短絡的にお金を使わなくなったのはどうしてですか?過去の短絡的に使ってしまった失敗の経験をしたからではないでしょうか。買う瞬間は無駄だと思って買いません。後悔という言葉があるように、後になって気付くものです。そういった経験を積み重ねることで金銭感覚として身についていきます。

かくいう私も小学生の時に「遊戯王」というカードゲームにはまっていたことがあります。お小遣いをもらったら買える分だけ買っていました。友達との対戦に勝ちたい一心でした。事実遊戯王で友達とかけがえのない時間を過ごすことができました。当時はまったく無駄だと思っていませんでした。

しかし、中学生になり興味が薄れた後カードを見たときの喪失感は大きいものでした。たくさんのお金を使ったのに、自分自身は何も成長していない。特技と言えるものでもない。自信にもなっていない。なぜこんなものにお金と時間を使ったのかと怒りさえ覚えました。ちなみに当時親からも「買いすぎじゃない?」という言葉はもちろんもらいましたが、もちろん聞く耳はもちませんでした。改めて言いますが、当時はまったく無駄だと思っていません。

この出来事以来、私がカードやゲームにお金をつぎ込むことはなくなりました。その結果使い道がなくなったので必然的に貯金が増え、家族からは「お金大好き」というレッテルを付けられるのです笑。

まとめ

お金を大切にするために必要なことは、お金を大切にしていなかった経験を積み重ねることだと思います。そしてこの失敗は大人になってからになると、金額がどうしても大きくなります。ですから小さいうちにおうち教育の一環でお金の失敗を経験させた方がいいと思います。無駄遣いではなく、学び遣い。そう思えば子どものお金の使い方の見方も変わると思います。これこそおうち金銭教育。すみません、大げさに言いました。

最後までお読みいただきありがとうございます。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。

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