その人には世界が歪んで見えているのかもしれない……と思った本

最近は何時、どこのニュースもコロナ一色ですが、
その裏では報道されていないだけの事件も起きているかもしれません。
時折世間を大きく揺るがす事件は起きますからね……

そうした事件では犯人の考えている事が全く理解出来ないと言う事が多々ありますが、
「もしかしたら犯人には世界が歪んで見えているのかもしれない」
そう思わせてくれる書籍を先日読みましたので、
本日はそちらの書籍を紹介します↓


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「宮口幸治著 ケーキの切れない非行少年たち」

著者の宮口氏は精神科病院、少年院の勤務をえて
現在は立命館大学社会学家で教授を務められており、
こちらの本は前述の勤務時代の経験をもとに書かれています。

宮口氏によれば、
非行に走って少年院に収監された少年に
ケーキを三等分する絵を書いてもらった所、
上記の帯の様な絵を書いたという事です。

この事から宮口氏は非行に走った少年(更には大量殺人等を行う犯人)は
脳の認知機能に問題があり、
その結果世界が歪んで見えているのではないかとの事です。

そしてそうした少年達の実態や宮口氏本人の挫折、接し方、
認知機能を改善する方法等がまとめられています。

ここからは読んだ感想になりますが、
単刀直入に言うと
「宮口氏の訓練方法や考え方を親御さんや福祉関係者にもっと知ってほしい」
と思いました。

私自身宮口氏の言う認知機能に問題がある人と接する事もあり、
イライラさせられる事も多いです。

ですがこの本を読んで少し気持ちに余裕が持てました。

前述した通り、子供との関係に悩む親御さんや
そのサポートを行う福祉関係者の方には特にお勧めの書籍です。

という訳で本日は日常演舞が
「宮口幸治著 ケーキの切れない非行少年達」
を読んだ感想を述べました。


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