西岡孝彦

メーカの原発機器設計部勤務後、雑誌で記者、ライター、編集業務を二十数年。核・原発問題や…

西岡孝彦

メーカの原発機器設計部勤務後、雑誌で記者、ライター、編集業務を二十数年。核・原発問題や社会・経済記事。現在は愛媛県在住。小規模零細農業とフリーライター。Twitterは https://www.twitter.com/nishioka_taka

マガジン

  • 【復刻版】原子炉のゴミ「死の灰」の行方

    【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1995年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 英・セラフィールド、仏・ラ・アーグなどの取材レポート3本をまとめました。

  • 【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地

    【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集。noteで掲載した【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地6本分をマガジンにしました。チェルノブイリ原発事故で放射能汚染された各共和国のその後をルポした記事です。

  • 【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ(1回〜8回)

    【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1990年に取材。同年10月から12月に集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。

  • 【復刻版】ロシアから見た北朝鮮の核・創成期(前後編)

    【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1994年に取材。同年6月にテレビ朝日・ニュースステーション特集で2週連続で放送、集英社・週刊プレイボーイで2回連載した記事を編集しました。

最近の記事

英国取材に集まった3人。予想外の事実でトラブル続出

ロンドンに集合した3人。予想外の事実海外取材は、手間とコストがかかるので、事前の準備が必要だ。 いつ、どこで、誰に、何を、どのように取材するか、 事前に決めておかなければならない。 その役割はすべて記者が行う。 その国の通信社やコーディネーターに取材の約束を取ってもらう場合でも 取材計画を立てて、事前に日本と現地で打ち合わせをするのは記者。 これで大丈夫、となってから出張する。 現地では、通訳、コーディネーター、カメラマン(男じゃなくてもよい)、 必要な場合は車の運転手

    • 客をだましたのか。農家の苦悩と農機販売店・所長のぼったくり

      客をだます農機販売店の社員農業関連産業の世界に階層があるとして、 その最下層は生産者になっているらしい。 だから、ときどき、最下層なりの被害にあう。 ご承知のとおり、日本には一部上場の立派な農業機械メーカーが何社も存在しており、農家は、その系列の販売店から商品を購入している。 今回は、その農機販売店の社員による詐欺の手口を紹介したい。 一般の方は、自動車販売店と農機販売店は同じような印象があると思う。 メーカーが農業機械を作り、販売店が売る。販売店は、修理も行う。 違

      • 農協。組合員と職員の違い

        ローカル・テレビで作物の出来についてのインタビューしている場面がある。 画面に出てくるのは農協の職員。 テレビのスタッフは、どうして生産者である組合員に聞かないのだろう、と思うことがある。 テレビ番組を制作する側からしてみれば、農協に電話して、担当課につないでもらって、と 手早く低レベルのニュース映像を作れればそれでいい、と考えているのだろう。 農協の職員は事務方。生産はしないし、収穫を手伝って生産者と一緒に汗をかく、なんてことはない。 また、選挙運動をしている場面も見る

        • 【復刻版】原子炉のゴミ「死の灰」の行方 【第3回最終回 史上最悪の毒・高レベル放射性廃棄物】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1995年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 フランスのもうひとつの顔日本の若い女性が、こちらに向かって歩いてくる。彼女たちは申し合わせたように大きな紙袋を手に持っている。何が入ってるんだろうと思いながら歩いていると、日本人の女性が次から次へとやってきては私たちとすれ違っていった。 パリ・シャンゼリゼ通り。人々は、この街で華やかな雰囲気を満喫している。 だが、ファッショナブルな国フラン

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        英国取材に集まった3人。予想外の事実でトラブル続出

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        • 【復刻版】原子炉のゴミ「死の灰」の行方
          3本
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        • 【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地
          6本
          ¥450
        • 【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ(1回〜8回)
          8本
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        • 【復刻版】ロシアから見た北朝鮮の核・創成期(前後編)
          2本
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          【復刻版】英・仏現地取材 原子炉のゴミ「死の灰」の行方 【第2回 セラフィールドから湖水地方に放射能汚染】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1995年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 先生、どうして教えてあげないの?ここはイングランド北部・カンブリアの湖水地方。英国の詩人ワーズワースや『ピーターラビットのおはなし』など優れた童話を書いた作家ビアトリクス・ポターの出身地である。このイングランドで最も美しい森と湖を見ながら、私たちは海に向かって走っていた。 なだらかな山の稜線を越えると視界が開けて、アイリッシュ海が見えた。海

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          【復刻版】英・仏現地取材 原子炉のゴミ「死の灰」の行方…

          【復刻版】英・仏現地取材 原子炉のゴミ「死の灰」の行方 【第1回 絵本の世界に放射能汚染の危機】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1995年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 絵本の世界・湖水地方へこれまで見たことのない美しい峡谷を越えた。夕陽が山の向こうに隠れ始めて、谷のはるか先にある民家の明かりが目にとまるようになった。 車1台がやっと通れるほどの挟い道路の両側には、羊囲いの石垣が続いている。どの方向を見ても、深い緑と絵に描いたような景色に取り囲まれていた。   私たちは、ある目的地に向かっていた。 「どうせ行

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第6回 汚染地帯を旅して考えたこと】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 ーーーー チェルノブイリ、トムスク、プリピャチなど、訪れた全ての場所に「核」の影が色濃く落ちていた。目に見えない放射能に恐怖を感じる人々がいた。その不安は、私たちに共通するものだった。 ーーーー 「核」を持つ国々の傲慢さロシア政府が日本海に放射性廃棄物を捨てていた事実が明らかになって、日本では大きなニュースになった。 「核廃棄物を海に捨てる

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第6回 汚…

          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第5回 事故で消えた村、危険区域に戻ってくる人】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 ーーーー チェルノブイリ原発から飛散した放射能は大地を激しく汚染した。汚染の影響が大きい地域では、現在もなお住民の移住が進行している。多くの人々が家を失い、次々と村が消滅しつつある。今回は、最大の放射能汚染地域から絶滅していく、ある村の光景を報告する。 ーーーー 増え続ける子供の甲状腺ガンベラルーシ共和国はチェルノブイリ原子力発電所の事故で

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第5回 事…

          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第4回 チェルノブイリ、危険ゾーンの中で】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 ーーーー 世界中を震え上がらせたチェルノブイリ原発事故から7年。原発と30キロゾーンはその後、どう変わっただろうか。老朽化する「石棺」新しく設置されたゾーン、意外な放射性廃棄物の発見。訪れた取材班が目にしたのは、いまだ終わらぬ事故の光景であった。 ーーーー 危険区域・ゾーンには7千人「いまの石棺(4号機)は他の国の人々から見ると『原爆』のよ

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第4回 チ…

          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第3回 チェルノブイリ原発事故の被曝者、その後】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 ーーーー 1986年4月、チェルノブイリ原発が大事故を起こした。爆発によって放出された放射能が大地を汚染し、人々は逃れることができなかった。そして90年、私たちは5年後の被爆者を取材し、7年目の今年、現場を再訪した。旧ソ連の汚染地域では放射能による影響が続いていた。 ーーーー 何も知らずに被曝した人々バルト3国のうち、中央に位置するラトビア

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第3回 チ…

          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第2回 誰でも入域可能、核廃棄物の捨て場】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。 ーーーー 「旧ソ連邦時代から日本海と北極海に核廃棄物を捨て続けてきた」この春、ロシア当局が発表した海洋投棄の実態は、さまざまな点で日本に衝撃を与えた。原子炉やその部品を海に捨てていたという国の核廃棄物の管理はどうなっているのか。今回はラトビア共和国の原子炉など、いくつかの現場を報告する。 ーーーー 30個の原子炉を海に捨てた日本海に、旧ソ連

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第2回 誰…

          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第1回 死の恐怖におびえる軍事機密都市・トムスク】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。 ーーーー 93年4月、西シベリアの軍事機密都市『トムスク7』で、核再処理施設の爆発事故が発生した。同施設からは放射能が放出されたと、伝えられていた。なぜ、事故は起きたのか、放射能汚染はどの程度か、私たちは、知られざる都市、トムスクへ向かった。 ーーーー 謎に包まれた軍事機密都市モスクワから

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          【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第1回 死…

          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【8回 チェルノブイリで見た光景・まとめ】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1990年に取材。同年10月から12月に集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。 ーーーー ●チェルノブイリの現場を知るため、私たちは35日、ソ連の国々を見てまわった。今回で、連載を終えるにあたり、目撃者として現場の様子を振り返りたい。そのとき、私たちは何を思ったかのか、どのような行動をとったのかを伝える。チェルノブイリ原発事故による影響、それは破滅

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          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【8回 チ…

          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第7回 サポロジエ原発とチェルノブイリ原発】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1990年に取材。同年11月に集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。 ーーーー チェルノブイリ原発は、危険な原発だったのだろうか? 事故が起きたとき、世界各国の関係者は、原子炉の型が違うから、自国の原発は安全だと説明していた。今回、チェルノブイリ原発と同じウクライナ共和国・ザポロジエ原発に入ってソ連の原発の安全性について検証する。 ーーーー エネ

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          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第7回 …

          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第6回 事故で招集。そして被曝者になった】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1990年に取材。同年11月に集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。 ーーーー チェルノブイリ原発事故は、原発のあるウクライナ共和国、その隣のベラルーシ共和国に、今世紀最大の環境汚染をもたらした。放射能汚染によって被曝した人々は、ウクライナやベラルーシだけでなく、ソ連全土に散らばっている。被曝者たちは今、何を考え、どのような状況にあるのか、バルト諸

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          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第6回 …

          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第5回 チェルノブイリ原発へ入域。続く高レベル汚染】

          【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1990年に取材。同年11月に集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。 ーーーー 直線の道路の行く先には、チェルノブイリ原発の入り口、30キロゾーンがあった。道の両側は深い緑に囲まれているが、ところどころ松の木が枯れている。「放射能の影響でしょう。原発のすぐ近くの森は枯れてしまいましたから」案内役の広報官がこう言ったのを聞きながら、私たちはゾーンの中

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          【復刻版】放射能汚染・5年目のチェルノブイリ 【第5回 …