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【復刻版】核の黙示録・汚染された北の大地 【第1回 死の恐怖におびえる軍事機密都市・トムスク】

【この記事は復刻電子版です。最新の記事・情報ではありません】1993年に取材。集英社・週刊プレイボーイで連載した記事を編集しました。※当時の「白ロシア」は「ベラルーシ」と表記しました。

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93年4月、西シベリアの軍事機密都市『トムスク7』で、核再処理施設の爆発事故が発生した。同施設からは放射能が放出されたと、伝えられていた。なぜ、事故は起きたのか、放射能汚染はどの程度か、私たちは、知られざる都市、トムスクへ向かった。
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謎に包まれた軍事機密都市

モスクワからトムスクまでの飛行機が突然、欠航した。
「なぜ飛ばないのか、いつ飛ぶのかわかりません」と空港職員。
この国内線空港は、核兵器や宇宙ロケットを持つ国の空港とは思えないほど汚れて、危険な空気さえ漂っている。

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