【残念なレンタル彼女】「死にたい」は、ダメじゃない
モデル/レンタル彼女PREMIUM/心理カウンセラー/結婚相談所助手/イラストレーター/西岡まゆ(@mayu_rkp)です。
「死ぬこと以外かすり傷」
って言葉、私、嫌いなんですよね。
確かに、あらゆることを勇気を持って踏み出すためにすごくエネルギーのある言葉だとは思うのですが、一部の人には通用しないと思っています。
一部の人ってどんな人か、それは「自分が死ぬより辛いことがあることを知ってしまった人」と「もう死のう、と思ったことがある人」じゃないかと思うのです。
試しに検索エンジンで「死にたい」と検索してみてください。
これでもかー！死なせてたまるかー！と言わんばかりに、いのちの電話であったり各種相談窓口が表示されるかと思います。
実生活で「もう死にたい」なんて言おうものなら「そんなこと言っちゃだめ！」と途端にメンヘラ扱いされますよね。
「死にたい」はタブー！な価値観、結構なことですけど、果たして本当にそうでしょうか…？
人間ってのは生存本能がありますから、危険があれば身を守りますし、臭いものを嗅げば毒かもと口をつけません。
それはもう抗えない本能なんです。
なのに死にたいと思うってことはそれだけ心や脳がエラーを吐き出してるってことなんですが、生存本能がバグになるほど辛かったってことなんですよね。
私にもかつて一度だけ…そんな経験があったのです。
リストカットやＯＤこそしたことはありませんが、「一人で死ぬのは寂しいから…」「死ぬ時くらい寂しい思いはしたくないし」と仲間を見つけて。
幸いなことに私も相手も、自殺にまで至ることはできませんでしたが、それほどに辛いわけですから、その頃は押入れの奥に隠した練炭が心の支えでした。
「何があっても、どうしてもダメだったら死ねばいいのだから…」あの時の私は、死ぬことを支えに何とか生き延びていました。
ふしぎな事に、練炭や死ぬことが自分にとっては唯一のセーフティーネットだったのです。
苦しい経験をした人の中には、きっとそんな人もいるのではないかと思うのです。
そんな人からセーフティーネットを取り上げてしまったら…今度こそ心を支えるものがなくなってしまい、心が壊れてしまうでしょう。
当たり前ですが、自殺を推奨したり肯定しているのではありませんよ。
ただ、心の最後の砦に「死ぬこと」をお守りとして持っておくのは、決して不健全なことではないのです。
もしあなたが、もうだめだ、死ぬことでしか私は救われないと思うことがあったとしたら…
それを実行してしまう前に「ではそれをお守りにして、あと５日、１０日、１００日生きてみませんか？」とお伝えしたいのです。
本当に心からもうそれしかない…と苦しんでいる人に対して「そんなことはダメ！」「もっと辛い人はいるのだから」という正論は全く意味がありません。
「そっか、私は死のうと思えばいつでも死ねるんだ」という一見とても不健全な考え方が、本人の生きる力になることだってあるんです。
何度も何度でも言いますが、自殺なんてするべきじゃありません。
こんなこと、何があっても推奨しませんし、今そう思っている方がいらっしゃるなら絶対にそれはよしてほしいのです。
その希死年慮を実行して楽になろうとする方法ではなく、お守りに変えて生きていく方法もあるよ、とお伝えしたいのです。
「１００日後に死ぬワニ」なんて流行りましたが、それと同じでもいいのではないかと思うのです。
１００日生きてみて、その時まだ同じだったらその時は…そう思いながらなんとか一日一日をクリアしていくんです。
諸行無常といいますが、人間もその周りの環境も変化しながら生きています。
そうしていくうちに、「死ぬ！」しかなかった選択肢が２つ、３つ…と増えていくはずです。
私も渦中は「もう死ぬしかない」としか思えませんでしたが、それを防波堤になんとか生き延びているうちに…今の私があります。
決して生まれ変わったわけではありません、その苦しみの延長線上に何もないなんてことは絶対にないんです。
しつこいようですが、死なないでください。絶対に。
ですが、「死にたい」と思うまで苦しんだあなたの気持ちは、無下にされていいものではありません。
「死にたい」と思うことは、否定されることでもありません。あなたが弱いわけでもありません。
「死ぬことはいつでもできるから、とりあえず生きてみよう」そう考えたら少しだけ気持ちが楽になりませんか？
それでもどうしても辛い、と思っている人がいるならば…ファンレターメールで構いません、５分だけ、その気持ちを吐き出してみてください。
あなたの「死にたい」の気持ちから、生きる力を見つけ出すお手伝いをしたいと思います。
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