ばーば母

人生へたっちょ組。不登校児の親やってました。主な職歴は、特別支援学校の介助員、放課後デ…

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人生へたっちょ組。不登校児の親やってました。主な職歴は、特別支援学校の介助員、放課後デイ。趣味は羽生結弦さん全般。

マガジン

  • 自閉ってつまりこーゆーこと

    一般社会に生息する自閉(じへー)の悩みをご紹介

  • 不登校の親やってました。

  • 自閉クリスチャンのつぶやき

  • 自閉って こーゆーこと

最近の記事

しあわせはみんなで回すもの

じへーって、ちょっと短絡的なんです。視野も思考もちょっと狭い。だから、しあわせの感じ方もちょっと狭くて、人にしてあげたことが自分に帰ってくることに気づけないんです。 自分のじへー度がわかればわかるほど、自分がとっても自己中で、人と比べて優しさが足りないと思うようになりました。人が困っていることに気づかずスルーして冷たい対応をしていたり、悪意はないけど人を困らせていたり。 それに比べて、視野の広い人、目端の利く人たちのなんと優しいことよ。 自分もせめて人並みになろう。本意

    • 人に合わせなくてもいい度合いがわからない(自閉ってつまりこーゆーこと&不登校児の親やってました)

      じへー&不登校児親 のミックス編です。 じへーってコミュニケーションがあまり上手じゃないですよね。物事の背景や相手の様子を察することが苦手なぶん、「ことば」という情報に頼る割合が高いんです。 教科書や国語辞典なら文字通りの意味として受け取っていいんですが、日常生活で人と接する時は「ことば」というのは氷山の一角というか、表面の薄い皮であって、「ことば」の下にはいろんな状況や思いが存在しています。 人というのはフクザツで理屈じゃない部分もあって、意に反したことも言うし、言う

      • 気づかれない微妙なさじ加減をするのが運営上手なカルト教会

        極端なカルトなら誰も近寄らないですが、概ね正統派の教会でありながら誰にもはっきりと「カルトだ」と言わせない程度の微妙な歪みを入れて、人の行動を微妙にコントロールしているのが運営上手なカルト教会です。 12月に入ると、だいたいどこの教会でもクリスマスをテーマにしたメッセージが語られます。いままで20年近く同じ教会でそのメッセージを聞いてきましたが、今年は別の教会で同じテーマのメッセージを聞いています。 微妙にカルト化している教会とそうでない教会で聞くメッセージには、やはり違

        • つながらない思考(自閉ってつまりこーゆーこと)

          因果関係というのは、物理的に目で見るものではないけれど、大抵の人には見えているものですよね。それを見ることが苦手なのが、じへーの特徴のひとつです。 じへーさんが、仕事に就いた時のエピソードをひとつ。誰でもそうなのですが、新人は先輩たちのお世話になるというか、仕事を覚えるまでは逆に先輩の仕事を増やす面もあるというか。そういうものですよね。だから、仕事がいつもよりはかどらない期間というのが、どうしてもあります。 もともと新しい環境に順応することが苦手なじへーですので、会社が思

        しあわせはみんなで回すもの

        • 人に合わせなくてもいい度合いがわからない(自閉ってつまりこーゆーこと&不登校児の親やってました)

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        • つながらない思考(自閉ってつまりこーゆーこと)

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        記事

          「いい人」も「わるい人」もいない。一人の人間の中にいい部分悪い部分が混在している。

          新約聖書の中でイエス様が10人の病人を治した話。病気が治ってからお礼を言いに戻って来たのは10人中1人だけだったという話。 今までの教会での教えでは、自分はちゃんとお礼を言いに行った人。自分えらい。間違ってない。今だってほら、神様信じてるし。でもでも、自分の周りのほとんどの人が神様信じてない。そういう人は恩知らずだよね。わかってないよね。はやく気づけばいいのに。かわいそうにね。代わりに神様に祈ってあげるよ、あなたが本当に大事なことに気づく日がくるように。ちゃんと神様にお礼が

          「いい人」も「わるい人」もいない。一人の人間の中にいい部分悪い部分が混在している。

          じへークリスチャンのつぶやき

          長年在籍した教会が緩やかにカルト化白い壁にちょっと奥まって控えめについたドアをはじめて開けた日から、たぶん1年が経ちました。 実はそのドアを開けた1週間前にも訪ねていったのだけれど、たまたまお休みだったというか、後で聞いたらその日は他のところで礼拝がある日だったそうで、開かないドアの前で右往左往したあと諦めて帰ったのが1年と一週間前のこと。 教会の日曜日は年中無休だと思い込んでいたから、あの時はびっくりしました。 それまで私は20年近く別の教会に通っていました。今思うと

          じへークリスチャンのつぶやき

          まちがうとしぬ(自閉ってつまりこーゆーこと)

          じへーとしてこの世に生を受け、じへーのまま生きていますが、じつはずっと認知が「コントラスト100」「有罪か無罪か」「白か黒か」という水面下に潜む感覚と共に生きています。 どうやっても捨てられないモノクロの世界。ぺんてる24色カラーとか贅沢を言わないから、せめて基本5色セット、いやせめてグレースケール有りで生まれてきたかったと思うのです。 しかし「白か黒か!」って極端な認識でテンパったり、人の小さな不義に目くじらを立てたりするのに、実は自分もけっこう勝手なことをしているので

          まちがうとしぬ(自閉ってつまりこーゆーこと)

          考えられる範囲内に他人がいない(自閉ってつまり、こーゆーこと)

          じへーは自己中だと言われることが多々あります。しかし、じへーにとってその言い方は心外なのです。いつでも至って真面目に物事を考えているのです。決して、自分を中心に物事を考えているわけではないからです。 考えられる物事の半径が狭くて、自分以外の人のことまで考えられないというのが、的確な答えなのではないかと思います。 他人を無視して自分の都合のいいように考えることを「自己中」と言われても仕方がないです。しかし、じへーは他人を無視をしているのではなく、思考の中に他人のことまで入っ

          考えられる範囲内に他人がいない(自閉ってつまり、こーゆーこと)

          直径2メートルと果てしない物語世界(自閉ってつまりこーゆーこと)

          「自閉」を文字で見ると、暗い性格のような印象に見えるかもしれません。しかし、暗いも明るいも何をもってそう言うのか、基準はひとそれぞれです。じへーの中にもいろんな性格の人がいます。じへーとは性格や暗い明るいのことではないのです。 前回、じへーはとにかく「狭い」と書きました。今回も「狭い」についてのお話です。 自分が小学生の時の話です。大掃除か何かだったと思うのですが、クラスのみんなが校内に散らばり、担任の先生が順番に見回る状況でした。子どもたちは先生の目がないと、案の定みん

          直径2メートルと果てしない物語世界(自閉ってつまりこーゆーこと)

          細かくて鈍い(自閉ってつまり こーゆーこと)

          「不登校児の親やってました」の続編というか、そのバックグラウンドの話というか。発達障がいのことにも触れようと思って、またこんな投稿をはじめました。 自閉症って言葉、けっこう聞くと思うんです。戸部けいこさんが描かれた「光とともに」という漫画や、映画「レインマン」は有名ですよね。 自閉とは生まれつきのタイプであって、病気ではありません。運動が得意な人苦手な人、理系の人文系の人、ストレートヘアと天パ、そんな感じで個性のひとつです。 私が書こうとすることは、障がいがどうというこ

          細かくて鈍い(自閉ってつまり こーゆーこと)

          みんなKYでみんないい(不登校児の親やってました。)

          息子は不登校になってからというもの、こよなく独りの時間を愛していたので、友達というものにさほど興味がないように見えていました。しかし、実は彼が一番欲していたのは友達でした。 前回書いた精神科のデイケアへ通うようになってしばらくしたころ、息子はオセロとか将棋とかトランプとかそういうアナログなゲームを買いたいと言い出しました。デイケアで友達と遊ぶのだと。(デイケアはアナログゲームのみ可) 「ともだちぃ?」一気に声が裏返った記憶があります。 極度の出不精の不登校児が自らユニク

          みんなKYでみんないい(不登校児の親やってました。)

          診察はエントランス部分(不登校児の親やってました。)

          個人の開業医と規模の大きい精神病院のどちらにもかかってみてわかったことがあります。きっと医療の側から見たら当たり前のことだと思うのですが、カンの悪い私はすぐにはピンとこなかったのです。 まず、お医者さん一人で開業しているクリニックの場合、やることと言ったら診察と投薬です。一人でできることはそこまで。それ以上のことは無理ですよね。診察で話を聞いてもらうことや服薬で回復する病なら、個人の開業医はその役割を果たすことができます。 うちの場合、1軒目の開業医できっぱり「無理」と帰

          診察はエントランス部分(不登校児の親やってました。)

          特別な病院だと思っていたらいちばん普通だった(不登校児の親やってました。)

          前回、2つのクリニックの体験を書きました。今回は3つめです。 じつは仕事柄、子どもの精神医療に特化した老舗的な医療機関が地元にあることは最初から知っていました。しかし、悪いクチコミをたくさん聞いていたので、敬遠していました。また、重度の発達障がい児がたくさんかかっていたことから、不登校くらいでは診てもらえないのではと勝手に思っていました。 家にいてゆっくりしていても何も前進しないし、無理やり定時制の学校やフリースクールに入れても続かないので、手詰まり的な思いでその老舗の医

          特別な病院だと思っていたらいちばん普通だった(不登校児の親やってました。)

          医療はいりょいりょ(不登校児の親やってました。)

          子どもが不登校になったら、とにかく医療機関と繋がっときましょう。しかし、どこへ行けばいいのかわからない。不登校は病気なのかなんなのか?メンタルクリニックには近寄りがたいし、悩みますよね。 とくに、子供の精神に対応してくれる病院は限られています。そして、予約がなかなか取れない。いつも混んでいます。 はじめに行ってみた病院は「予言型」←勝手に命名しました 診察前に、心理士さんによる聞き取りが1時間ほどあり、成育歴をみっちり聞かれました。そのあと、診察室に呼ばれ、1段高い大き

          医療はいりょいりょ(不登校児の親やってました。)

          運転手は君だ。(不登校児の親やってました。)

          仕事を通して不登校児が社会復帰していった様子をリアルに見ていた者として、また、自宅警備員歴4年を経て学校に戻り社会に出た息子を間近で見た者として、今日はお話したいと思います。 一度は病んだり引きこもったりしたものの、数年かかって社会に出て行った彼らの背景には共通点がありました。 結論から先に言うと「親が病気になった」です。または、親があてにならなくなったと言い換えられます。 以前私は中学校で働いていました。そこで、小学生の間に不登校になってしまい中学入学をきっかけに不登

          運転手は君だ。(不登校児の親やってました。)

          憧れの職業(不登校児の親やってました。)

          価値観というのは、本当にひとそれぞれ。 親の価値観と子供の価値観も別ものです。 息子が不登校のまま中学を卒業し、それでもなんとか進学しようと定時制高校に入るも、入学式しか出席せずそのまま退学し、フリースクールへ入ってみるも、なんもしない人として365日自宅警備に勤しむ日々だった頃のエピソードを聞いてください。 全国のニートの推定人数がニュース番組で取り上げられていたのを家族で見ていた時のことです。息子がニートの推定人数に含まれているのかいないのかが話題になりました。

          憧れの職業(不登校児の親やってました。)