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細かくて鈍い(自閉ってつまり こーゆーこと)

「不登校児の親やってました」の続編というか、そのバックグラウンドの話というか。発達障がいのことにも触れようと思って、またこんな投稿をはじめました。

自閉症って言葉、けっこう聞くと思うんです。戸部けいこさんが描かれた「光とともに」という漫画や、映画「レインマン」は有名ですよね。

自閉とは生まれつきのタイプであって、病気ではありません。運動が得意な人苦手な人、理系の人文系の人、ストレートヘアと天パ、そんな感じで個性のひとつです。

私が書こうとすることは、障がいがどうということではなく、「個性」「タイプ」「傾向」のことなので、ここではゆるく「じへー」と呼んだりするのもいいかなと思っています。(タイトルは漢字のほうが伝わりやすいので漢字で)


じへーの最たる特徴「狭い」

いろんなことが狭いです。まず、好みの幅が狭い。視野が狭い。思考範囲が狭い。

(狭いと言うと、じへーの人を否定しているように思われるかもしれませんが、狭いから困る部分と、狭いからこそ能力が発揮される部分の両方がありますので、何事も解釈は一つではないことを先にわかっていただければと思います。)


今日はこんなことがありました。

ばーちゃんが息子にコピー用紙を買ってきて欲しいと頼んだのですが、頼む側と頼まれる側の話がかみ合いませんでした。

ばーちゃん「A4コピー用紙、ふたつ買ってきて」

息子「・・・??? ふたつ?????」

ばーちゃん「ほら、紙で包んであるやつ。あれふたつ」

息子「???(意味がわからない)」

わたし「厚さこれくらいの束で梱包されてるじゃん。あれを二つでいいんだよ」(←ヘルプ出す)

息子「いや、紙は個数で言わないっしょ。」(←へんな意地が出てきた)

ばーちゃん「何枚かなんて知らんよ、一個はFAXのとこ置いといて、一個は机で使うから、とにかくふたつ!ふたつあればいいの」

息子「で、何枚必要なの?わからないと買えない!」(←枚数聞いてんのに、なんで置き場所のこと説明しだすのかとイライラ)

ばーちゃん「・・・やっぱりいいわ。頼まん (# ゚Д゚)キレ」


これ、物事の理解が狭いことから起こるんです。ばーちゃんは紙の用途が大事で、枚数は多かろうが少なかろうがどうでもいい。無くなったらまた買うだけ。しかし、息子は思考範囲が狭く、相手の用途に目を止める発想がない。用途を把握していないので、だいたいこれくらいでいいだろうというカンも働かない。

物事の本質が掴めないと「だいたい」という考え方はできないのです。

じへーにとって「だいたい」ということほど、難しいことはないのです。

そして、イライラして機嫌が悪いように見える息子も、実際のところ、とても困っているのです。指示内容がわからないから、どうしたらいいかわからない。500枚とか1000枚とか具体的に指示してもらえばそのとおりするのにと。

ちょっと時間を置いてから、こう説明しました。「多すぎても、いつか使うから大丈夫。少なくても、しばらくは困らないから大丈夫。買いに行って。」

本当は枚数の指示が欲しかったでしょうが、それだと頭を使わないことになるので、心配を取り除く方向で話をしました。本人なりに納得して、買いに行ってくれました。

こう書いていると、まるで私が息子の理解者のように思われるかもしれませんが、いえいえ私も立派なじへーです。肝心なところ、問題の本質などは見えていないので、同じ穴のムジナというか、時によっては息子に助けてもらうこともあります。

また少しずつ書いていきます。

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