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異業種交流会で成果を上げられる人は、異業種交流会に行く必要が必要ない

タイトル画像:パーティーの写真

もうタイトル通りの結論です。

ビジネス上のつながりを求めて割と「イケてる」人たちの世界でポピュラーな異業種交流会。

学生には「お金を払って参加してはいけない」と伝えています。

よくよく考えれば当たり前のことも、目の前の「欲しい物(っぽい物)」によって、分からなくなります。

異業種交流会とは

色々な形式、内容がありますが、自分が学生に注意をしてるものは

・たくさんの人との人脈が作れます
・たくさんの人との触れ合いで刺激が得られます
・多くのビジネスチャンスが!
・会費は5000円

といったもの。最後の項目以外は欲しくなるかも。

なるほど、いいことずくめで、参加費もそれほどでもない。

と見えるかもしれません。

反対の立場で書けばカラクリは分かる

学生さん、自分を考えてみてください。反対の立場で書いてみますよ。

・たくさんの人との人脈が作れます
→たくさんの人たちにとって、あなたは「人脈」として認められますか?

・たくさんの人との触れ合いで刺激が得られます
→あなたはたくさんの人に「刺激を与えられる存在」だと思いますか?

・多くのビジネスチャンスが!
→あなたは人に「ビジネスチャンス」を提供できますか?

・会費は5000円
→あなたは多くの人から5000円を集められますか?

ほぼ全員が「NO」という質問になってるかと。

つまり、「ほとんどの参加者が学生」の場合、価値を持ってる人がいないことになり、行く必要はない。

逆にほとんどが「価値を持ってる社会人ばかり」の場合。学生であるあなたは価値がない人とみなされ、名刺はもらえるかもしれませんが、相手にしてくれる確率は低く、記憶に残る確率も低い。

つまり、行く必要がない。

どっちにしろ、行く必要は無いのです。

いや、自分はスーパーだ!という自信のある学生さん、一応伝えることは伝えましたので、それでもよければどうぞ。

つまり視点の移動により、明確になる

今回の記事は、参加者する人と、参加「される側」の視点で同じことを見た事例を出しました。

自分はサービスを企画して開発して運用する「提供する側」。なので、まずは自分の考えで企画を進めます。

でも、逆の「提供される側」の視点を必ず意識してしてます。それがなければ、ビジネスの現場というパーティーに無駄金払った参加者になってしまうので。

この視点移動は訓練が必要

別の視点でも見てみましょう!というお題目はみんな理解してくれます。

しかし、これは実際に

「視点を変えて」
「その視点で物事を考えて」
「それをアウトプットする」

までやらないと、身につきません。

一つは実務を通じてたくさんの事例に触れること。

下積みをしつつ、現場に出て、先輩を見て、怒られて、褒められて、という活動で身に着くでしょう。

もう一つは本当にトレーニングすること。

自分の教えてる学生には、一つの縛りを出しています。

異なる視点で考える最も分かりやすい方法とは?

それは、

障害を持つ人の立場で考えること

です。この場合、身体的、精神的だけでなく、社会的、生物学的、など、「多くの人が使う典型的なコミュニケーション方法」が取りにくい人、と幅広く考えることで、さまざまな設定が可能です。

また、社会はそのような特性の人たちが実際に生活しているので、本当に届けたい人に届けたいサービスがある場合、必須の考え方でもあります。

具体的には、最初に皆さんが想像する「障害のある人」に加え、

・外国語を使う人
・力が弱く目線が下の子供
・両手が塞がりがちな子供を抱っこする親
・高齢者

なども対象として考えてます。つまり、自分も必ず高齢者になるので、ある意味全ての人に使いやすいサービス設計に必要な要素とも言えます。

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画像:赤ん坊を抱いたスーツ姿の男性

具体的にはどうやるの?

通常のサービスを考えてから、特定の属性の人、になりきってそのサービスの利用を追体験してみる、というやり方が一つ。

もう一つが、先に特定の既存サービスを、特定の属性の人が使うシーンを追体験して、企画にする。

追体験、というのは少し難しい言い方かもしれません。学生には1人の行動を最初から最後まで一つずつ書き出す、をやらせています。

今回、既存サービスを特定属性の人が使う、という後者のやり方で見てみましょう。

・東京駅で新幹線から地下鉄に乗り換える
・日本語が読めない外国人が

とか、

・温泉旅館で
・車椅子ユーザーが

などを、実際の利用順番で、まず何をして、次に何をして、その後これをして、そこでお金を払ってて、などと行動を出してみる。

普段自分がどちらにも属さない場合、そういう方に向けたサービス提供ができない企画を最初に書いてしまう場合がほとんどです。(自分もそうです)

この作業により、多くの人が使いやすい形になっていきます。

元に戻るけど

そんな目線で「異業種交流会」を「学生として参加する」と追体験してみると、多分行かなくていいか、となると思います。

その時間があったら勉強したほうが良いぞ。






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