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方言バリバリアナウンサー、という放送が聴きたい。あと、ちょっとだけど埼玉にも方言あるし。

タイトル画像:博多弁で、とっとーと、と確認し合う人のイラスト

名古屋弁、京都弁、博多弁を理解する埼玉県民です。

ちなみに、タイトル画像では、「その席は取ってるの?」「取ってるよ」と座席の確保を確認してるやりとり。どっちも、「とっとーと?」「とっとーと」と同じ言い方になってる仕組みです。

色々な地方に住むたびに、その土地の言葉の豊かさに触れ、とてもうらやましい気持ちになりました。

埼玉県は、これといって魅力がないことで有名ですが、これといった方言もなさそうに思われている土地でもあります。実際、細かいところでは方言はあるんです。

例えば、

・どこいくの?→どこ行くん?
・そろそろ帰るか→そろそろ帰るベーか
・押して→おっぺして

など。

ただ、多少、ですね。皆さんにお伝えして、「なるほど」というような差はいわゆる標準語に比較すると、ありません。

対して、自分が住んでいた地域も含め、世の中には多彩で魅力的で美しい方言が沢山あります!

なので、そんな方言に対するあこがれの記事。

かつて、2ちゃんねる、モンテディオ山形本スレッドで起こった素晴らしい事象

まだスマホが出てくる前。

2ちゃんねるで様々な話題が展開される中、Jリーグ各チームのスレッドもさかんに使われていました。

そんな中で。

山形スレッドで、自分たちのチーム状況をあれこれ意見交換する中で、「弱点をさらしてどうなる!」という意見が持ち上がり。他チームの人も見られるわけなので、クリティカルな話はしにくい、ということですね。

そこで取った作戦が素晴らしい!

「山形弁でやり取りすれば他チームのサポは分からない」

そこからの流れがもうすごいのですが、残念ながらリンクが全部途切れていて、見つかりませんでした。

「モンテディオ 本スレ 山形弁」などで検索してみてください。

そこから山形弁で展開がはじまるのですが、自分が読む限り、理解できるのは4割以下くらい。みごとに目標達成です。

ほぼ、外国語見ているみたいな理解度です。さらに外国語より状況が悪いのが、グーグル翻訳で山形弁というのが選べないこと。本当に暗号のような効果があったわけです。これはなかなかすごい。

しかし、そこでも文化の広がりが

わーわー書き合ってるのを見るのは大変うらやましいしほほえましいし楽しいのですが、当人たちが少しずつ困り始めます。

山形県といっても、中で色々な地域があり、そこで言葉のバリエーションが割と存在し、しかもその差異が結構大きいようで。つまり、そのスレッド内で、落ちる人も出てきたわけです。

特に県境の人。埼玉県も北部は北関東の言葉に近くなります。U字工事的な。とはいえ、そのくらいならほぼ分かりますが。

さらに、大昔に「名古屋ニュース」、最近では宮崎のPR動画

これはまだスマホどころかネットが普及する前。友人が持ってきた音源が、「べたべたな名古屋弁でニュースを読む」というもの。

元々実際のニュースを使ってるので、色々な意味で世の中に出しにくいのですが、名古屋弁を理解する自分はめちゃくちゃ面白く、埼玉県にまたまた劣等感を持ったわけです。

名古屋弁と言えば、「みゃー」「だがや」「~でよ」「~でかんわ」「ケッタマシーン」でおなじみですが、なんといってもイントネーション。これは簡単にまねできませんし、得意の音声合成でも扱いたくないネタ。

これをマシンガントークでシリアスなニュースにする面白さは、たぶん、他の方言でも通用すると思うのです。

最近では、宮崎の小林市の移住促進PRビデオ。フランス人がフランス語で紹介してくれてる、と思わせてからの展開は秀逸です。

下のリンク:ユーチューブの宮崎県小林市のPRビデオ

さらに、可愛さ2割増し

博多にいたとき。比較的芯が強い印象の博多の女性たちの言葉に、完全にやられました。語尾の「~ちゃ」や「~しよると」にもうなんというか、悶えてました。

京都でも。いわゆる関西弁しか知らなかった自分が出会った関西バリエーション。ちょっと意地悪を言われた時のニュアンスなど、これも悶え・・・すみません、気持ち悪い。

方言らしい方言が無い自分にとって、まさに可愛さ2割増しなのです。

このあたり、テレビの企画でも少し出てきたりしてます。

今なら、青森の言葉を話す王林ちゃん、あと、新山千春さん。安田美沙子さんの京都弁もたまらん!

取り乱しそうなので、萌え系はこの辺で。

地方ニュースは方言でやろうよ

放送法など、くそめんどくさいものもありますが、放送してユーチューブに流す、などしてくれないかなー、全国で方言ニュースを展開して。

特にトップニュースで同じことをどのような言葉になるのか、などを見てみたい。

これが話題になれば、どこの言葉が面白い、興味深い、など、方言に対する興味も広がるし、使う人も出てくる。さらに、子供たちに豊かな文化を継承させることにもなる。

お年寄りもきっちり見ますよ、きっと。

間違ってはいけないが、標準語って人工語で、東京の言葉じゃありません

東京の言葉は冷たい、などと言われることもあります。でも、実際東京でよく聞く言葉は「東京弁」じゃなくて「標準語」。

これは、色々な地方から出てきた人たちが、それぞれ自分の里の言葉だけをしゃべってたら、意思疎通が大変なので、これなら大丈夫でしょう、と共通性の高いところをまとめて作られた、いわば人工語。

東京の下町の言葉は、結構豊かなニュアンスがあります。男はつらいよの寅さんの割とねちねちした感じ、林家正蔵氏の煮え切らない感じ。いわゆる江戸っ子の勢いの良い言葉は、あの時代にあちこちから江戸に来た若い連中が流行り言葉でしゃべっていた説もあります。江戸の地元の言葉ではなく。

つまり、東京に出てきた人が六本木でEXIT的にしゃべってる感じでしょうか。いとおかし。

そりゃー、ニュアンスが落ちまくった共通語は、冷たいというか、必然的に必要最小限になります。役割が情報伝達ですから。

北区や荒川区の古いあたりに行けば、結構楽しい会話が聞かれるはずです。

いずれは音声合成も

音声合成が方言が苦手な理由は簡単。ルールが公式的に整備されてないこと。

こういった動きから、研究や分析や整理が進めば、技術的には対応ができるのです。

いつかそんな世の中にならんかな。AI屋さん、頑張って!

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