年末危機一髪
毎日更新220日目。
今日は大晦日。
今日で今年一年も終わりである。
振り返れば、今年は様々なハプニングに見舞われた一年だった。
何かこのnoteを始めてから妙に増えたような。
無意識に書けるネタを求めてしまっているのだろうか。
来年はいい年になってもらいたい。
いや、まじで。
切実に。
それはそうと、昨日は高校ラグビー部の友人であるめちゃくちゃ変な人、変人と池袋の叙々苑に行ってきた。
今年最後の一大イベントである。
どんなに冴えない年だって、最後に美味い肉を食べれば三角が四角になって丸く収まるのだ(稲川淳二、生き人形より)
今年も変人無双は健在だった。
高い肉から手当たり次第頼んでいく様は神々しささえ感じさせた。
もちろん僕が手助け出来る余地などなく、支払いは変人様一人である。
せめてこれぐらいはと、僕はひたすら肉を焼いたりスープを取り分けたりお世話をさせてもらった。
その間、変人は次々と肉を頼み続けた。
その姿はまるで軍神である。
頼んだ肉の数々はそれはもう絶品だった。
中でも特上サーロインは悶絶級の美味さだった。
ていうか変人は実際に悶絶してた。
「んー!んー!んー!」と唸り、毒を盛られた人みたいになっていた。
この様にして、今年最後の一大イベントは大満足で幕を閉じた。
変人さん、本当にご馳走様でした。
いつかお返しします。
店を出てまさかの叙々苑で腹パンパンになった僕らは時間はちょっと早かったが解散する事にした。
お互い腹パンパン過ぎて一刻も早く寝転びたかったのだ。
それに次の日も会うのでまたいくらでも話は出来るのである。
叙々苑池袋サンシャイン通り店から変人が泊まるホテルがある西口側まで一緒に歩き、ルミネ前で僕達は別れた。
僕は駅構内へと向かうエスカレーターに乗りながら、何気なくスマホを見た。
すると知らない番号から2回電話がかかってきている。
ん?と思い、僕は電話をかけ直した。
すると相手は叙々苑の店員さんだった。
その時点で僕はピーンときた。
あ、これは変人さん席に何か忘れ物をしましたな、と。
というのも、変人は今年の元旦にも新幹線のグリーン車でゴミと一緒に新幹線の切符を捨ててしまうという離れ業を披露しているのだ。
なのでそのシリーズ最新作だと僕は直感したのである。
店員さんに落ちていた物を聞く。
するとそれは何かの鍵だと言う。
僕は再びピーンときた。
あ、変人さん、ホテルの鍵を落とされましたな、と。
おそらくホテルの鍵をポケットに入れていて、特上サーロインに悶絶して体をのけ反った際に落としたのだろう。
今頃、ホテルのロビーあたりで焦っているに違いない。
そう確信した僕はダメ押しで落ちていた場所を聞いてみた。
すると「手前側の席」だという。
そこは変人が座っていた席である。
僕はニヤリと笑い「はい、確定」とほくそ笑んだ。
そして店員さんに「あ、それ友達の鍵ですわ!いや〜すいません!すぐに取りにいかせますんで!」と言った。
電話を切り、僕は思った。
変人さん、相変わらずやらかしますなあ。
僕は何故かウキウキしながら変人に電話をかけた。
すると変人から意外な回答が返ってきた。
「ホテルの鍵はフロントに預けてるし、他の鍵も持ってきてないから何も落としてないで!」
僕はえ?と思い、もう一度叙々苑に電話をかけ、鍵の形状を聞いた。
すると店員さんはこう答えた。
「上の部分が丸くなってまして、あと何か文字が書かれてますね。え〜と、G、、、O、、、A、、、L、ゴール?ゴールですかね?」
そこまで聞いて、またもや僕はピーンときた。
それワシの家の鍵やないかい。
僕の家の鍵は何故かGOAL、ゴールと書かれているのだ。
そして上の部分は丸い。
どう考えても僕の家の鍵である。
鍵を落としたのは変人ではなくにっしゃんだったのだ。
あれだけほくそ笑んでたにっしゃんが鍵を落としていたのだ。
しかも何故か変人の席に。
僕はまさかの
反対側の席に鍵を落とすという離れ業を披露していたのである。
どうやって落としたんや。
マジックみたいになってるやないか。
鍵瞬間移動マジック。
あなたのお尻の下に私の家の鍵があります、やないねん。
マジックで自分の家の鍵使うな。
というわけで、僕は急いで鍵を取りに戻った。
早歩きしながらもし店員さんが鍵に気付かなかった時の事を考えると心底恐ろしくなった。
あのまま家に帰って、家の前で鍵が無い事に気付く姿を想像すると、とんでもない恐怖である。
年末に家に入れなくなるという大ハプニングが起きるところだった。
今年はハプニングが多かったと思っていたが、最後の最後に特大ハプニングで締めてしまうところだった。
まさに危機一髪。
叙々苑の店員さんには本当にもう感謝しかない。
よくぞ見つけてくださいました。
危うく年末に野宿するところでした。
しかも素早い連絡。
めちゃくちゃ助かりました。
本当にありがとうございました。
店に到着し、店員さんに精一杯の感謝を伝え、僕は鍵を受け取った。
受け取る瞬間、最初の電話で僕が言った「あ、それ友達の鍵ですわ!いや〜すいません!すぐに取りにいかせますんで!」がふと蘇ったが、すぐさまかき消した。
こうして僕は今年最後にして最大のピンチを叙々苑の店員さんのおかげで何とか回避出来た。
これは来年はいい年になりそうである。
叙々苑の店員さん、重ね重ね、本当にありがとうございました。
はい。
というわけで今年の投稿はこれで終わりです!
今年一年ありがとうございました!
来年もよろしくお願いします!
よいお年を!
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