お西さん(西本願寺)公式note

浄土真宗本願寺派の本山の本願寺(西本願寺)です。「お西さん」とも呼ばれています。仏教や…

お西さん(西本願寺)公式note

浄土真宗本願寺派の本山の本願寺(西本願寺)です。「お西さん」とも呼ばれています。仏教や宗教に関するコラムやお西のお坊さんなどへのインタビューまで、お西さん(西本願寺)にまつわる情報を発信していきます! ※原則、フォロー・コメントへのお返事等はいたしませんのでご了承ください

マガジン

  • 【インタビュー】西本願寺で働く人たち

    西本願寺で働く人たちに焦点を当て、お寺にあるさまざまな仕事や行事など、働く人の視点からお寺の姿を紐解いていきましょう。

  • 【コラム】暮らしに寄り添う仏教の言葉

    私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。

  • 季節ごとに変わる楽しみ!「お西さんへ行こう。」

    西本願寺では、境内の見どころや季節ごとに行われる催しを掲載した季刊リーフレット「お西さんへ行こう。」を発行しています。

  • 安永執行長インタビュー

    西本願寺の事務方トップ、安永雄玄執行長(しゅぎょうちょう)。銀行員からコンサルタント、そして築地本願寺の代表役員へというユニークな経歴を持っています。全3回のインタビューです。

最近の記事

【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.4

70年続く伝統「念仏奉仕団」を守り、伝えるーー僧侶になったきっかけを教えてください。 実家は山口県熊毛郡のお寺で、祖父も父も僧侶です。私は田舎で暮らすのもお寺を継ぐのも嫌だったので、高校を卒業したら東京に出たいと思っていました。もしかしたら、周囲から「どうせお寺継ぐんやろ」と思われていることや、友達とは違う家庭環境にコンプレックスを感じていたのかもしれません。 父には「早稲田に受かるなら東京に出てもいい」と言われたんですが、不合格で。京都なら出てもいいと言われたので、立命

    • 仏教本を通じて、こころや考えを豊かに「本願寺ブックセンター」

      西本願寺の安穏殿1階にある「本願寺ブックセンター」では、経本をはじめ、経典の解説書や法話集など浄土真宗に関する本だけでなく、仏教を題材にした絵本やマンガなども販売しています。 ブックセンターで扱うさまざまな書籍の中から、これまで仏教にあまり馴染みのなかった方でも手に取りやすい本を、本願寺出版社の川越広慈(かわごえこうじ)さんにご紹介いただきました。 江田智昭が語る お寺の掲示板入門/江田智昭(著)/本願寺出版社 最初に読むとするなら、 お寺の掲示板を紹介している「江田智

      • 【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉⑥「挨拶(あいさつ)」

        私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。 今回ご紹介する言葉は「挨拶(あいさつ)」です。3月、4月は別れ、そして出会いの季節。学校や職場など新しい環境でスタートを切る際、まずは気持ちの良い挨拶から始めてみませんか。 【お坊さんから一言】 西本願寺の境内でも「こんにちは!」と元気に挨拶をしてくださるお子さんや、やさしい笑顔で挨拶を返してくださる方に出会うたび、心があたたかくなります。来月から新生活を

        • 【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉⑤「大袈裟(おおげさ)」

          私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。 今回ご紹介する言葉は「大袈裟(おおげさ)」です。大袈裟とは、物事を実際より大へんなように言ったりしたりするさまのこと。友人や家族と話す時、ときに大げさに物事を伝えてしまうことはありませんか。元はどんな言葉だったのか、紐解いていきましょう。 <お坊さんから一言> 相手に「少しでも面白い、楽しいと思ってほしい」という気持ちから、ついつい大袈裟に話したり、行動し

        【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.4

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        • 【インタビュー】西本願寺で働く人たち
          4本
        • 【コラム】暮らしに寄り添う仏教の言葉
          6本
        • 季節ごとに変わる楽しみ!「お西さんへ行こう。」
          2本
        • 安永執行長インタビュー
          3本

        記事

          季節ごとに変わる楽しみ「お西さんへ行こう。」2024(令和6)年冬号

          西本願寺では、境内の見どころや季節ごとに行われる催しを掲載した季刊リーフレット「お西さんへ行こう。」を発行しています。今回は「2024(令和6)年冬号」の内容をご紹介します。 <PDF版>https://www.hongwanji.kyoto/info/img/415c1901077bb42ed7adb330e38a5fb5633a5d5b.pdf ほとけさまのお話 「ほとけさまのお話」では、西本願寺で行っている法話のスケジュールを掲載しています。参加費無料、お申込みも

          季節ごとに変わる楽しみ「お西さんへ行こう。」2024(令和6)年冬号

          お西のお坊さんが推す!「京都の冬の過ごし方」

          身体の芯から冷える京都の冬。春や秋に比べると、観光客も少なく静かな京都のまち並み。それゆえに他の季節とはまた違った表情を楽しむことができます。今回は京都で暮らすお坊さんたちに、冬だからこそ感じる京都の魅力を聞いてみました。次の冬は、ぜひ京都の冬を味わいに訪れてみてくださいね。 <トップ画像:お西さん(西本願寺)公式X(旧Twitter)より> 静かな大原三千院 冬はとても寒いですが、いつも人の多い観光地もゆっくり散策できます。特にオススメなのは、大原三千院ですね。落葉樹

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          西本願寺で初のブランドマークとタグラインが完成!

          西本願寺では、新たにブランドマークとタグラインを策定し、2023(令和5)年12月6日に記者発表を行いました。 ブランドマークとタグラインの策定は、400年を超える西本願寺の歴史の中で初の取り組みとなります。今回は記者会見で発表された内容の一部をお届けします。 発表の場に立ったのは、安永雄玄執行長。まずは、ブランドマークとタグライン(ブランドのメッセージを端的に表現したもの。ブランドのロゴやマークに添えられる一行)を制定することになった経緯を説明しました。 「私が西本願寺

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          【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.3

          “これから”の西本願寺を伝える広報活動<前回の記事> ーーSNSを用いた広報活動をスタートして、変化したことはありますか。 衣笠:内部からの反響が大きかったですね。「SNSやったらいいのにってずっと思ってたんだよね!」ってたくさん声をかけてくれました。「こんな投稿をすると面白いんじゃない?」って意見をくださる方もいて、参考にさせていただいています。 安静:SNSでは日々のちょっとしたことも発信しているんですが、投稿に使えそうなことを他部署の人も情報提供してくれるんです。

          【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.3

          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉④「床の間(とこのま)」

          (写真:黒書院 一の間) 私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。 今回ご紹介する言葉は「床の間(とこのま)」です。床の間とは、和室の床を一段高くし、設けられている空間のこと。 年末年始など家族や親せきなどを迎える機会には、床の間におめでたい書画をかけたり、季節に適した置物やお花を飾り付けることもあるのではないでしょうか。今回は、床の間と仏教の関わりについて紐解いていきましょう。 <お坊さんか

          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉④「床の間(とこのま)」

          2024(令和6)年「御正忌報恩講法要」

          西本願寺では、2024(令和6)年1月9日(火)より16日(火)まで、御正忌報恩講法要を修行いたします。 (表紙写真:御正忌報恩講法要にて雅楽を演奏する僧侶の様子) 浄土真宗で最も大切な法要「御正忌報恩講法要」 法要以外にも境内ではさまざまな関連行事を実施しております。詳しい予定は、下記からご確認ください。 ※法要の様子は、YouTubeにてライブ配信いたします。  400年の歴史を持つ書院でいただく「お斎」 仏教では「食事(じきじ)」と呼ばれる、午前10時から正

          2024(令和6)年「御正忌報恩講法要」

          【安永雄玄執行長インタビュー】第3回・執行長就任から1年。執行長が目指す「西本願寺のこれから」

          学生時代から宗教の世界に興味を持ち、銀行員時代に本格的に仏教を学び始めた安永雄玄。銀行員、コンサルタントとビジネスマンとして活躍していましたが、一念発起して僧侶の道へ。ビジネス視点から築地本願寺の改革に携わり、改革を進めました。 そして昨年8月に本山・西本願寺の寺務方トップ、執行長(しゅぎょうちょう)に就任。執行長就任から約1年4ヵ月が過ぎた今、西本願寺をどんな場所にしたいと願っているのでしょうか。 ▼安永執行長のこれまでの歩みについては、ぜひこちらをご一読ください。

          【安永雄玄執行長インタビュー】第3回・執行長就任から1年。執行長が目指す「西本願寺のこれから」

          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉③「塵積もりて」

          私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。 今回ご紹介する言葉は「塵積もりて(ちりつもりて)」です。たとえ、塵のように小さなものでも時間をかけて積み重なっていけば、いづれは大きなものになる。日頃の些細な行動も、時間をかけて継続すると大きな成果を得られるかもしれませんよ。 <お坊さんから一言> 西本願寺では、毎年12月20日に阿弥陀堂・御影堂で「御煤払(おすすはらい)」を行います。たまった埃をはたき出

          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉③「塵積もりて」

          西本願寺の見どころがいっぱい!「お西さんへ行こう。」2023(令和5)年秋号

          西本願寺では、境内の見どころや季節ごとに行われる催しを掲載した季刊リーフレット「お西さんへ行こう。」を発行しています。今回は「2023(令和5)年秋号」の内容をご紹介します。 ほとけさまのお話 「ほとけさまのお話」では、西本願寺で行われている法話についてお知らせします。日によってお話しする僧侶が変わるため、それぞれの個性が光る法話をお聴きいただくことができます。参加費無料、お申込みも不要です。お西のお坊さんによるほとけさまのお話、ぜひ聴いてみませんか。 ▼法話のスケジュ

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          1年の”おすす”を落として、心新たに新年を迎える「御煤払」

          西本願寺では新年を迎えるにあたり、毎年12月20日に御煤払(おすすはらい)を行っています。国宝の阿弥陀堂や御影堂などに溜まった1年のほこりを払う様子は、京都の年末の風物詩となっています。 御煤払(おすすはらい)とは? 西本願寺の第8代蓮如上人(1415〜1499)の時代から500年以上も行われている伝統行事です。90cmほどある煤竹(すすだけ)と呼ばれる棒で畳を叩き、埃(煤・すす)を舞い上がらせ、すかさず210cm×115cm、重さが約2kgの大きなうちわで扇ぎ出します。

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          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉②「有り難い(ありがたい)」

          私たちの暮らしの中には、実はたくさんの仏教用語が溶け込んでいます。 その言葉たちの本来の意味を紐解いていきましょう。 今回ご紹介する言葉は「有り難い(ありがたい)」です。日頃の感謝やお礼の心を表す、大切な言葉ですね。 ※三帰依文(さんきえもん):仏・法・僧の三宝に帰依することを三帰依といいます。お釈迦さまが在世の時、インドの人々は三帰依文を唱えて、お釈迦さまの弟子として入門の儀式を行ったと伝えられています。世界の仏教徒によって大切に唱え継がれている文です。 仏教の教えが

          【コラム】暮らしに寄りそう仏教の言葉②「有り難い(ありがたい)」

          【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.2

          お坊さんの秘書からSNSの情報発信まで。多岐にわたる内務室の仕事ーーまずは僧侶になったきっかけから、教えてください。 衣笠:広島県で生まれ育ち、実家はお寺でした。でも住職である父は「やりたいことをやりなさい」という方針だったので、お坊さんになろうという気は全然なくて。学生時代は漫画家になりたくて、漫画を描いて雑誌に投稿していたんです。大学は本願寺派の女子大に進学したんですけれど、普通の大学生として過ごしていました。 でも就職を考えるときに、「このままだと私はお寺の世界から

          【インタビュー】西本願寺で働く人たち/vol.2