季節ごとに変わる楽しみ!「お西さんへ行こう。」2024(令和6)年夏号
西本願寺では、境内の見どころや季節ごとに行われる催しを掲載した季刊リーフレット「お西さんへ行こう。」を発行しています。今回は「2024(令和6)年夏号」の内容をご紹介します。
PDF版:https://www.hongwanji.kyoto/info/img/8b610ff982c8ef1a2db112b4c95021ef94f9d1ff.pdf
夏の行事と法座
【8月1・2日】本願寺納涼盆踊り
開催日:2024年8月1・2日 16:00~20:40
※小雨決行(荒天の場合は中止)
会場: 西本願寺北境内地(駐車場)
1986(昭和61)年から、本願寺北境内地(駐車場)を会場として開催しています。例年、1万人以上が来場される賑やかな行事です。京都の有名グルメ店やキッチンカーが約40店舗出店し、盛り上げてくれます。
「しんらん音頭」をはじめとする西本願寺ゆかりの盆踊りのほか、吉本芸人「BANBANBAN」が先導するユニークな盆踊り「アニソンディスコDE盆踊り」も。暑い京都の夏の夜を踊って、笑って、楽しく過ごしましょう!
【8月14・15日】盂蘭盆会(うらぼんえ)/戦没者追悼法要
盂蘭盆会
お釈迦さまの弟子・目連尊者(もくれんそんじゃ)の母親が餓鬼道(がきどう)に落ちてそのような苦しみ(逆さにつりさげられるような非常な苦しみ)にあっているとき、お釈迦さまの教えに従って、七月十五日に多くの高僧たちに供養し、母親を救ったところから始められたものであると説かれ、そこから仏さまや祖先のご恩に感謝し、力強く生きることを自覚する行事となりました。『くらしの仏教語豆事典(下)』(本願寺出版社/著:辻本敬順)より引用
戦没者追悼法要
戦争で亡くなられた全ての方々を追悼し、過ちを二度と繰り返してはならないという平和への決意とあらためて「いのちの尊さ」を認識させていただく法要です。
【9月19〜25日】秋季彼岸会(しゅうきひがんえ)
秋分の日を中心に7日間行われる法要。僧侶による「布教リレー」なども行われます。
ほとけさまのお話
「ほとけさまのお話」の欄では、西本願寺で行っている法話の種類やスケジュールを掲載しています。日によってお話しする僧侶が変わるため、それぞれの個性が光る法話をお聴きいただくことができます。参加費無料、お申込みも不要です。お西のお坊さんによるほとけさまのお話、ぜひ聴いてみませんか。
▼法話のスケジュールは、下記をご確認ください。
<朝のお勤め・晨朝>毎朝6時〜/場所:阿弥陀堂・御影堂
西本願寺では、毎朝6時から「晨朝(じんじょう)」という朝のお勤めを行います(阿弥陀堂・御影堂にて約60分)。朝から声を出して読経をすることで、気分がリフレッシュするという方も。気持ちよく、一日を始めましょう。
<お西さんの法話>毎日11時〜/場所:御影堂
<昼座> 毎日14時〜/場所:総会所(聞法会館1階)
<お西さんの土曜法話>毎週土曜日 17時〜/場所:総会所(聞法会館1階)
※お西さんの土曜法話はYouTubeチャンネル「お西さんの法要行事」にて、昼座はYouTubeチャンネル「お西さんの常例布教」にてライブ配信も行っています。
※諸行事によって、内容や時間が変更となることがあります。
<日曜講演> 10:30〜(約75分)/場所:総会所(聞法会館1階)
幅広い分野から講師を招き、お話を聴く時間です。気になる講演があれば、ぜひご参加ください。新しい世界が広がるきっかけになるかもしれません。※参加費無料・お申込み不要
▼日曜講演の内容・スケジュールは、下記をご確認ください。
※日曜講演は、YouTubeチャンネル「お西さんの法要行事」 にてライブ配信を行う場合があります。
<特集・国宝書院特別案内>
毎月16日は「Shinran’s Day(親鸞聖人の日)」として、法要・法話、その後書院の特別案内を行っています。今回は、書院についてご紹介します。(パンフレットに掲載した10箇所から、一部抜粋)
①国宝・北能舞台
現存する能舞台としては最古のもの。日本で唯一国宝に指定されている能舞台。
④国宝・雁(がん)の間
3面にわたり、雁の1日(部屋の右手から朝・昼・晩)の生活が描かれている。左側上部の欄間(らんま)から、隣の菊の間に描かれた月が見えることから、この欄間は雁が夜中に飛んでいる様子を表しています。
⑨八方睨みの猫<東狭屋(ひがしさや)の間>
天井には、いろいろな書物(巻物・色紙・短冊)が描かれています。その中に、1匹だけ猫が描かれています。この猫は、大事な書物をねずみにかじられないように睨みをきかせ、どこから見ても目が合うことから、「八方睨みの猫」と呼ばれています。
⑩特別名勝・虎溪(こけい)の庭
中国の廬山(ろざん)にある渓谷「虎溪」を模して造られた枯山水式の庭。御影堂の大屋根を山(廬山)に見立てています(借景)。
他にも書院には、素晴らしい国宝や文化財がたくさんがあります。ぜひ、Shinran’s Day にご参加ください。
西本願寺の歴史・親鸞聖人のご生涯について
毎号、西本願寺の歴史・親鸞聖人のご生涯について紹介しています。
今回は「親鸞聖人のご生涯について」の一部をご紹介します。
親鸞聖人は京都の日野でご誕生になり、9歳の時に仏門に入り20年間比叡山で修行されました。29歳の時、法然聖人(ほうねんしょうにん)のお導きにより、「南無阿弥陀仏」とお念仏申す人生を歩む身となり、35歳の時に念仏への弾圧を受け越後に流罪となりました。
赦免(しゃめん)後は関東に向かわれ、20年余りに亘り多くの民衆に念仏の教えを弘(ひろ)められました。その後、京都に戻られ、『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』を著されるなど執筆活動にも力を注がれ、90歳でご往生されました。
親鸞聖人のご往生後、その娘・覚信尼(かくしんに)さまと聖人を慕う人々によって、東山大谷に廟堂(墓所)を建て聖人の遺骨と影像(えいぞう)を安置し、この廟堂が本願寺の基(もと)となりました。第8代蓮如上人(れんにょしょうにん)の時に、み教えが各地に広く伝わり、第11代顕如上人(けんにょしょうにん)の時に豊臣秀吉から土地の寄進を受け、京都堀川六条へ寺基(じき)が移され、今日に至っています。
続きが気になる方は、リーフレットや本願寺HP「宗祖親鸞聖人」をご覧ください。
お西さんを知ろう!
西本願寺の僧侶"お西のお坊さん"が、ガイドとなって境内を案内するツアーです。案内をする僧侶は日によって違うため、僧侶ごとの推しポイントを聞くことができます。何度参加しても違った楽しみ方ができると好評です!
024(おにし)カード
ツアーに参加いただいた方には024(おにし)カードをプレゼント!カードは全部で24種類。すべて集めると何かプレゼントがあるかも…?
参加をご希望の方は、下記の開催時間までに本願寺境内「お茶所(総合案内所)」へお越しください。
境内各所でのご案内・お話を動画でも紹介しております。こちらも、ぜひご覧ください。
『お西のお坊さん』季節のお便り
「お西さんを知ろう!」でガイドも務めている「お西のお坊さん」 が季節にちなんだお話をお届けします。今回ご紹介するのは安武慶哉(釋 慶哉)さんです。
段々と暑い日がやってきました。一般的に8月はお盆の時期であり、先立たれた方がかえってこられると言われています。しかし、浄土真宗ではお盆にだけご先祖がかえってこられるのではありません。お浄土にいかれた方は仏さまとなって、いつでもこの世にかえって来てくださり、今を生きている私に阿弥陀さまのお救いに出会えるようにと、はたらいてくださっているのです。
私たちは忙しい日暮らしの中で、亡くなられた大切な方にどうしてもご無沙汰してしまっています。このお盆をご縁として、その大切な方を思い返しながら、あらためて阿弥陀さまを仰がせていただきたいと思います。
次号は「2024年秋号」が2024(令和6)年10月初旬に発行予定です。
そちらもお楽しみに!