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2022年総決算③「投資編」

今日12/30は今年最後の株式取引となる大納会でした。今年は1年通して相場が荒れる展開となりました。今回は相場環境を振り返るとともに私の投資成績を紹介します。

2022年の相場環境

2022年は2月のロシアのウクライナ侵攻により、原油をはじめとしたエネルギーや穀物の価格が上昇しました。それによりそれらを使う製品の価格が連鎖的に上昇し、世界的に記録的な高インフレが進みました。アメリカでは第2次オイルショック以来約40年ぶりの物価上昇率(+9.1%、8年間で物価が2倍になるペース)を記録したりと市民の生活に影響を及ぼしました。株式市場でも地政学リスクやインフレ懸念を受けて株安が進みました。
それを受け、インフレを抑えようと各国の中央銀行が通常の2倍から4倍のスピードで利上げを行いました。その結果、今年後半からは景気後退懸念も高まり、株安がさらに進みました。特にユーロ圏やイギリスの欧州では、高インフレと景気後退が同時発生するスタグフレーション懸念が強まっています。

アメリカNYダウの2022年の動き。6月は高インフレ懸念で9月は急速な利上げによる景気後退懸念でそれぞれ株価の底をついた。

国内に目を向けると、欧米諸国ほどの物価上昇率にはなっていないものの、11月は+3.7%と41年ぶりの高水準となりました。そして今年は何よりも円安が今年の大きなトピックとなりました。1月は110円台だったドル円はウクライナ侵攻・米国の利上げ開始の3月から円安が進み始め、10月には一時152円台手前まで進みました。しかし、政府日銀による大規模な円買い介入や米国こインフレ鈍化により円高が進み、先日日銀も長期金利の変動幅拡大に動いたことで一時130円台まで戻りました。今年の円相場は言うなれば昇るところまで昇っててそこから急激に落ちる"ジェットコースター相場"だったなと感じました。

ドル円の2022年の動き。1月は110円台だったのが一時151円台まで円安が進んだ。
しかしその後は130円台まで戻した。

2022年の投資運用実績

今年の相場環境を受け、現在私が実施している投資にも大きく影響しました。特に投資2年目とまだ元本が少ない状況というのもあり、複利効果が小さくリターンがプラスとマイナスに大きく振れました。

①つみたてNISA(楽天証券) ▲23,999円

まずは私のメインの投資であるつみたてNISAです。今年は過去最高の利益(+52,007円)と損失(▲34,536円)を両方更新しました。為替ヘッジなしなので円安の恩恵は多少あったものの、世界的な株安の流れには逆らえませんでした。また株安のリスク回避のために債権比率の高い商品にも投資していたのですが、今年は債権も安くなったのでリスク回避が機能していませんでした。

1年間のつみたてNISAにおけるリターン(円)。1月~3月はウクライナ侵攻による株安・5月~7月は高インフレによる株安・10月は各国の利上げによる株安・12月下旬は日銀の金融政策修正による円高(資産目減り)でそれぞれリターンがマイナスになった。

②THEO+(SMBC日興証券) ▲7,124円

AI・アルゴリズムによるリスク自動調整機能(リバランス)が搭載されているTHEOですが、こちらも過去最高の利益と損失を両方更新しました。ただ、こちらは円安の恩恵をかなり受けました。ドル建てでは最大17.56%の損失リターン(10/17)を出しましたが、円建てでは最大8.81%(3/8)に留まりました。ちなみにドル建てで最大の損失を記録した10/17の円建てリターンは0.37%のプラスでした。それだけ円安に大きく救われました。

THEOにおける投資開始時(2021.7)からのリターンの推移
【青線が円建て・灰色がドル建て】
3月から円安が進んだことで、円建てとドル建てのリターンに差が付き始めた。

③企業型DC(NRK) +6,326円

2018年からスタートしている企業型DCですが、こちらは複利効果も出始め、1年間利益がマイナスになることなく推移しました。とはいえ、昨年末のリターン(+19,377円)からは大きく減少しています。来年に向けてスイッチング等をして調整していこうと思います。

④iDeCo(三井住友信託銀行) ±0円

今年10月にiDeCoの申し込みを行い、今月26日に引き落としが行われましたが、金融商品の購入・残高反映が来年になるので、現時点では損益は0円です。投資期間が40年近くと長いので、はじめのうちはリスクの高い株式を中心に積み立てを行っていきます。

2023年の投資方針は・・・?

2023年は景気後退による株安懸念とインフレ鈍化を受けての利上げ停止による株高期待が交錯する、投資家にとっては難しい判断に迫られる年になりそうです。とはいえ、まだ投資を始めて3年と長期投資としては期間が短いので、まだまだリスクを取りに行く姿勢で臨みたいと思います。

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