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【妻だけ】若年層の投票について【投票に行ってないですか??】

 告示前の6月14日に投票率や得票、順位の予想を立てていたので採点していくよ。また、選挙結果から不安な30代の乙女心を分析。若年層では妻だけが投票に行っている、4位は安野貴博氏など驚きの分析が・・・!


採点

・投票率は60.03%で平成24年以来の60%台を回復するでしょう。
→60.62%。大当たりと言っていいでしょう。投票率が上がったことは、明るい兆しだと思う。

・小池百合子氏が270万票を獲得
→約290万票。当たりと言ってよいでしょう。当選自体はオッズ0倍って感じ。

・得票率41.27%で当選する
→42.8%。当たりと言っていいでしょう。

・次点は蓮舫氏
→大外れ。投稿した6/14は告示前でしたが、選挙運動の始まっていない告示前から予想するのは難しいね。

・200万票を獲得、結構いい感じですが一歩及ばない。
→約130万票。大外れ。一歩どころか二歩及ばず。

・そのほかの候補は桁が違う
→大外れ。桁が違うのは4位以下の候補。

・小池さんと蓮舫さん以外の候補は、知名度的にも東京での活動実績的にも厳しい
→2位石丸氏。大外れ。

・ネットだけ盛り上がってる感じがする。
→当初こそネット上の存在だった石丸氏は、巧みに現実世界に波及させることに成功した。政治屋の一掃を主張する彼こそ一流の政治屋だった。

分析

 そもそも告示前に予想することに無理があるのはさておき、都知事選の結果をどう解釈するか、結果が出た直後に考えたことを書き残しておくことには意味がある。*NHKの出口調査を参照しています。

若夫婦では妻だけが投票に行っているかも?

 まず、年代別では10代20代では石丸さんが一位で、30代では小池石丸両氏が拮抗、40代50代では小池氏・石丸氏の順、60代以降は小池氏蓮舫氏の順である。
 また、男女別では蓮舫さんの得票率が男女でほぼ変わらないのに対し、小池さんと石丸さんでは傾向が明白に違う。女性票では小池さんが4割後半で石丸さんは1割後半で3位なのに対し、男性票では3割半ばと2割後半でかなり健闘している。高齢者層が石丸氏に投票していないことを鑑みると、この差は現役世代による差である。
 現役世代の男女で差が開く要因としては、子育て政策によるところ位しか思いつかないところで、実質的に子育ての負担が夫婦間で妻に偏っていることで、小池都政の子育て支援策への満足度が、子育て中の女性の投票行動の差を生み、男女間の差に繋がったのではないか。
 子供を産んでいない女性に関しては、男性と投票行動に差が出ると考える理由はあまりなく、子供が出来て初めて(主に女性が)困難にぶつかり政治に関心を持つ構造を反映している気がする。区市町村議会選挙では、そういった層の人気を一手に集めた候補がトップ当選するケースが多い気がしている。実際にトップ当選議員が第一に掲げる政策は子育てである。
 つまり子供のいる夫婦は投票先が分裂しているか、妻だけが投票に行っているかも。この分裂傾向は2020年の選挙でも存在した。

2 男女別・年代別の投票行動
75 歳以上の各層を除き、女性の方が男性より高くなっている。特に、25 歳~29 歳では、男性 37.81%、女性 45.95%で、その差が 8.14 ポイントと最も大きくなっている。 一方で、75 歳以上では、各層で男性の方が女性より高くなっており、全体の男女別投票率は、男性 53.43%、女性 56.50%で、女性が男性を 3.07 ポ イント上回った。

東京都選挙管理委員会Webサイト 過去の年代別投票行動調査結果の概要  東京都知事選挙令和2年

10~30代の4位は安野さんかも

 あくまで出口調査結果なので必ずしも正確ではないが、30代の投票先が最もばらけている。わずかに40代よりも蓮舫さんを好み、田母神さんの人気もなく、その他の候補への投票が全年齢で一番多い。
 その他の候補(30代の17%ほど*)のうち、22.22%を獲得したのは5位の安野さんだが、単純に掛け算すると30代の票の3.7%強を獲得しており、田母神さん(全体で3.9%)は70代の次に30代での得票率が低いことを考えると、30代の得票率4位は安野さんではないか。安野さん自身も30代であり、30代というと職務経験も積んで課題認識を強く持つ世代でもある。小池さんの得票率の低さからも現状に不満を持ってもいる事が伺える。
 40代は30代よりも僅かに石丸氏を好んでおり、さらに田母神さんにとってのボリューム層が10代20代と40代であることを考えると、小池氏に投票しなかった10~40代の中で30代(あるいはミレニアル世代)だけが、政治意識が違うのではないだろうか。
 10・20・40代が現状への不満を石丸さんに概ね託したのに比べ、30代は分散傾向がある。一枚岩ではない。独身育児敗者勝者革新成長安定様々な分岐点の30代。
 おかあさんは10代20代もワンチャン(ってまだ使う?)、田母神さんも強いものの4位が安野さんかもしれないとは思っている。6位の内海さんは反ワク系の医師である他、7位以下の方も特に若者との親和性が感じられないためである。

*棒グラフの長さから推計。長さが、文字の記述と一致していることから概ね正確と思われる。



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