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運が良かったとき

バンプオブチキンの埼玉スーパーアリーナツアー動画を観た。藤くんがもう40歳を超えているなんて。変わらずやわらかい声で、前髪は長い。聴き始めたころ中学生だった私もいい大人になっているわけだ。

その昔、バンプのマリンメッセ福岡公演チケットを狙って、妹と2人で家の固定電話と携帯電話と両方使い、全力でダイヤルした。かけた電話がたまたま繋がった瞬間は忘れられない。これまでの人生で最も運のいい夜だった。

もうひとつ妹と挑戦して運が良かった思い出は、映画館の抽選企画に応募した時だった。まさか当たると思わず、ダメもとで応募してみた『オペラ座の怪人』のアルバム(サウンドトラック)が当選していて、郵送されてきた日は本当に飛び上がるほど嬉しかった。

くじ引きの良い思い出がないクラスメイトたち

教科書の或るページに、「何か当たったことがありますか?」というお題があった。通っていたのはvhsという市民学校のドイツ語コースで、15人程度のクラス構成。その日、先生は全員に何か当たった経験があるか質問していったけれど、皆とっさには思いつかなかったのか、「何もない」「ありません」「残念ながら」と続き、私までまわってきた。

当たったものなら何でもいいのだから、スーパーの福引で当たったティッシュも入れるとしたら色々あるな、と思っていたので、誰も何も当たったことがないというのには少し驚いた。日本が特に抽選や福引の機会が多いのかな?とも思ったけれど、この国でもお祭りには必ずくじ引きの屋台があるし、スーパーの企画でも応募すれば当たるというのは沢山ある。単に印象にのこった「当たり」がなかっただけかもしれない。

狙った的にあてる

印象にのこるアタリといえば、もうひとつ思い出した。大学で入った上下関係の厳しい体育会系弓道部に比べると、文化系弓道部と言っても良いぐらい緩かった(でもおかげで地元の道場でも熱心に自主練習するぐらい弓道が好きになれた)高校弓道部。試合で勝ち進んだりすることは滅多になかったが、一度だけ三人組のチームで、地域の大会で優勝したことがある。他の人の調子が悪かっただけかもしれないが、なんの形でも優勝タイトルをもらえるのはめちゃくちゃ嬉しい。

「運がいい。」「ラッキーだった!」

嬉しかったことを書いていると、自然と明るい気持ちになってくる。気が滅入ることがあったら、運が良かったことを考えると心の健康にいいと思う。

「運が良い」と口に出して言う。


くじ引きで大当たりが出なくても

「生きてるだけでまるもうけ」と、有名なことばがある。今は自分が大きな不自由なく毎日過ごせている事こそが本当に運の良いことで、それは他の人の力なしでは決して叶わない。生活に必要なことひとつひとつを支えてくれるたくさんの人の働きと思いやりによって、今日も私は生かされていることを忘れてはいけない。


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