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教科横断型の入試に必要な学び

教科横断型の入試出題についてふと感じたことを書いてみました。沖縄では県立中高一貫校の開邦中、球陽中などの適性検査があります。全国の公立中高一貫校の適性検査なども教科横断型のイメージを感じるのですが、個人的に教科横断型の受検とは何か?どう対策すべきかと模索しています。

現段階で感じていることを執筆してみます。

2024年3月執筆


①現状の中学受験の教科学習

沖縄の開邦中、球陽中といった県立中高一貫校の適性検査では適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱという受検検査が行われます。一般的に公立の中高一貫校でその出題は教科横断型という形式になることが多いようです。

昭和薬科、沖尚、興南などの私立中では算数・国語・理科・社会という各教科に特化した入試出題の形式です。

多くの塾は各教科に特化した入試出題に対応するように教科別の授業形態をとります。

②教科横断型の受検

本来の教科横断型の受検においては各教科の学びを、教科という壁を超えて考える力を求めるものとなっています。ただ、その出題はかなりハードルが高く、採点においてもかなり時間と専門性が必要になると考えられます。

結果として受検形式は算数と理科をワンセットとした科目、国語と社会をワンセットとした科目にならざるを得ないというのが現実でしょう。

その傾向に即して、各塾においては算数・国語・理科・社会といった教科に特化した授業を実施しているのが現実だと思います。

記述対策として作文強化などを授業内で実施した経験があります。かなり時間はかかりますが、記述力は確実に上がります。沖縄県内における適性検査では適正検査Ⅰが100点、適正検査Ⅱが100点という配点。そのうち、国語は50点程度。

記述力が上がるのはいいのですが、それだけでは目標とする点数には到達できません。残りの算数・理科・社会で150点もあるのですから、効果的な受検対策としては算数・国語・理科・社会の基本を固めることが必要なのです。

③本来の教科横断型

国や県が求める人材、受験勉強だけに強い対策上手な人間像ではないと思います。学んだことを生きるうえで使いこなせる人材を育てたいと考えていると思います。

たとえば・・・

社会の地図における等高線。「等しい高さを結んだ線で25000分の1で10mおき、50000分の1で20mおきにひかれる線。等高線の間隔が狭いと急な斜面、広いと緩やかな斜面である。」

等高線とはなんですかと問われて、上記のような記述をすればある程度点数になるのが現状の記述問題としての解答になるでしょう。

その知識はとても大切です。ただ、それは教科横断型の問題ではなく、あくまでも社会の問題です。

もし、私が教科横断型の問題を作るとしたら・・・

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