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2018年12月福島、富岡高校

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<続き>

富岡の町中を抜け、富岡高校へ向かう。もっと町中を見て回りたい気もあるが、イノシシに折られた心はなかなか回復しない。

(この店もいずれは解体されるのだろうか)

(屋根が崩れたままだ)

モニタリングポストの数値は、ガイガーフクシマと比べて全体的に低い。
モニタリングポストは震災直後に一度設置された後、別のものに取り替えられた。現地の人々は、2台目のモニポの数値が全体的に低いことを知っている。行政への根深い不信はそういうところからもきている。

(廃墟ばかり)

(この坂の先に富岡高校がある)

スポーツの強い高校だったのか。後日聞いた話では、サッカー、バドミントン、ゴルフ等々、設備はかなり充実していたという。

(イノシシ注意)

(復校富高)

(新体育館。新しい。しかし廃墟)

(和室。茶道部?)

富岡高校はさほど荒れてはいなかった。しかし静まり返っている。
僕が高校の敷地内を歩いていると、芝の張られた校庭の向こう側に軽トラが乗り付けて、何故かドリフトをして帰っていった。
フレコンバッグの山の前で話したおじさんに言われた「こんなところ1人で歩いちゃいけない」の言葉が重く響いた。

(いたたまれない気持ちで高校を去る)

高校のすぐそばのため池?は、様々な鳥の鳴き声が響いていた。

段々と日も落ちてきた。この時期の日没は早い。
日没すればイノシシに注意せねばと思っていたが、真昼間の14時にイノシシと遭遇したことで、僕は極端に怯えていた。鳥やちょっとした風による葉が擦れる音でも、思わずビクッと反応してしまう。毎度毎度双葉郡では心を折られる。
とぼとぼとさくらモールとみおかを目指して歩いた。

<続く>

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