2018年5月福島、大聖寺〜幾世橋小学校
<続き>
立派にそびえ立つ大聖寺。手入れが行き届いていた。
読経に原発事故を批判する文言を入れたと知っていたせいか、お寺自体に凄みのようなものを感じてしまった。
なでぼとけ。見ているだけで癒された。
本当に緑が綺麗だった。
奥まった場所にあり草もボーボーだが、この場所の線量は0.4〜0.7μSv/h程度。
大聖寺にいる間、僕はずっと何かに謝り続けていた。
さらにキツい坂を登り、幾世橋小学校へ辿り着く。
授業が再開されてるのかと思うほど綺麗にされていた。
中にはずらりと歴代校長の肖像が並ぶ。それだけの歴史がある。
校庭を見て、まだ再開していないことを知る。
「がんばるぞお! まけないぞお! きよはしっ子」
「大きくなあれ!!!」
「おかえりなさい!」
日付を見ると、2012年の一時帰宅の際に書かれたもののようだ。
涙が堪えられなかった。
体育館の中は見れなかった。
校庭はとても広い。震災前の姿を想像する。
朽ちかけたベンチ…
ここにもベンチ。校庭というより、公園のようなイメージだ。
野球のスコアボード…
創立100周年記念碑。かなり歴史のある小学校のようだ。
ありがとう、さようなら。
二宮金次郎。
いたたまれない気持ちで山を降りた。
<続く>
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