米国と日本の賃金と景気の見通し 〜賃金成長トラッカー〜
賃金成長トラッカーとは:アトランタ連銀の賃金成長トラッカーは、個人の名目賃金の伸びを測定するものです。これは、Current Population Survey (CPS) のマイクロデータを使用して作成され、12 か月間隔で観察された個人の時給の変化率の中央値です。
賃金上昇は、米国ではインフレの大きな要因となっています。
ご存知のように、日本の賃金は、先進国中唯一のゼロ成長です↓。
実質、増税で所得は下がり続けています。
もっと遡って、1965年から2011年の46年間の推移です↓。
米国は、賃金上昇でのインフレですが、日本は賃金上昇ゼロでのインフレです。
さらに、2023年、政府の目指す増税というのは、深刻なインフレ加速と同じことです。
日本人の生活がますます経済的に苦しくなることは、明らかでしょう。
米国も、FRBの目指すインフレ率2%は、2023年予測されるドル安(過去投稿参照↓)もあり、達成がかなり難しいようです。
ということは、金利は下げられない。
そうして、本格的なリセッションに突入することになります。
米国がリセッションになれば、「不況」つまり「失業率上昇」「賃金引き下げ」に大きく舵をとり、インフレ目標を達成することになります。
さらに、金利上昇の長期化による、世界の金融機関の債務超過(世界のGDP3倍)の表面化や、リーマンショック以上の米国の住宅価格のバブル崩壊も重なることが予測されます。
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