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自由時間の使い方で、人生の”成果”は決まる 〜学生10時間/日、社会人7.6時間/日、定年後13時間/日〜

何時間、学校で勉強してきたのか。

小中の義務教育は、8,676時間。

高校の平均2,600時間、小中高の計11,367時間。

専門学校2年で1,600時間、小〜の計12,876時間。

大学4年で1,480時間、小〜計12,756時間。

学ぶというのは、もちろん学校の勉強だけではありません。

小学生から大学生までの年数は16年間、日数にして5,840日間。

12,756時間÷5,840日=2.2時間が、小学校から大学卒業までの学業の平均時間です。

宿題や受験勉強や自主学習もあるので、実際の勉強時間はもっと増える。

8時間睡眠だとして、学業+睡眠=10.2時間。

残り13.8時間をどう過ごしたかが人生を大きく左右するものです。

食事は、3時間とすると、残り10.8時間/日です。

約10時間を

・宿題や受験勉強や自主学習

・遊び(友人との交流も含む)

・家族との交流

・クラブ活動

・趣味

・ギャンブル(パチンコ・麻雀・競馬等)

などに使うことになります。

自分で選択できる自由時間が10時間/日というのは、結構長いと感じます。

だからこそ、成長期の子供だと、”学び”から得る能力は優れているでしょうから、大人の10時間以上の価値があるともいえます。

こうした事実から、人間は25歳までで、大きく人生が決まるという説は間違っていないようです。

しかしながら、学歴が高い東大を出ているということと、ここでいう能力は無関係です。

男性(子供)ならば、Y遺伝子を父親から100%受け継ぐことになるので大きく影響することになります。

女性は、父と母のX遺伝子の”良いところ”を受け継ぐのです。

子供の時の生活環境も、10時間/日の時間の過ごし方に大きく影響します。

貧困なのか金持ちなのかによる違い、両親の職業による生活環境の違いなどもあるでしょう。

今時では、子供の頃の両親の離婚も影響します。

学生を終えると、社会人としての(自立した)人生が待っています。

サラリーマンの平均的な年間休日数は120日です。

365日ー120日=245日(働いている日数)。

1年365日×24時間=8,760時間。

労働時間は、245日×8時間/日=1,960時間

8,760時間ー1,960時間=6,800時間(仕事以外)

睡眠が8時間/日×365日=2,920時間。

食事が3時間/日×365日=1,095時間。

6800時間ー(2,920時間+1,095時間)=2,785時間(仕事・睡眠・食事を除く総自由時間)

1日平均7.6時間の生活維持の家事・雑事と自由時間です。

社会人として、7.6時間の時間の使い方は家事・雑事以外の

・残業

・仕事に関する学習

・遊び(友人との交流も含む)

・家族との交流

・恋活、婚活

・趣味、癒し

・ギャンブル(パチンコ・麻雀・競馬等)

・生活を維持するための家事・雑事

などです。

25歳までに大きく人生を方向づける知的能力が開発されますが、サラリーマン人生の場合、60歳定年までの7.6時間/日が、社会人としての能力開発・自己啓発の成果を決めることになります。

例えば、家庭を持ち、妻が家事などを受け持ってくれるならば、夫はその時間を更に自己育成・成長に充てることが可能です。(男女逆でも構いません)

60歳(仮に定年として)以降はどうなるのか。

人生100年として、40年×365日×24時間=350,400時間。

睡眠(116,800時間)と食事(43,800時間)を引くと、189,800時間。

1日13時間の生活維持のための家事・雑事と自由時間がある。

結論として、自由時間(家事・雑事含む)については、学生10時間/日、社会人7.6時間/日、定年後13時間/日となりました。

私は実業家としても経営コンサルタントとしても、経営者と交流する機会が人生での(他人との)交流の90%以上です。

そうした数えきれないほどの経営者との交流で、優秀な経営者かどうかは、社会人としての自由時間7.6時間をどう使っているかで分かるようになります。

ゼロからの創業者・起業家ならば、ほとんど全て(7.6時間)を事業へ投入します。

簡単に言えば、休みなく働くことです。

さらに経営者として一流になるならば、(自由時間以外の)寝る間も惜しんで働きます。

とは言え、身体と精神を休めるための”家族との交流(愛)”や”副交感神経の刺激(癒し)”も僅かでも必要でしょう。

定年後の13時間/日は、事業の”楽しさ””刺激”から比べるとつまらない人生と感じるはずです。

優秀な一流経営者(サラリーマン社長除く)で、FIREなんて考える人は周りにはいません。

自らが引退時期を決められるならば、毎日の13時間という自由時間は耐えられないで、60歳超えても経営者として働くのは一般的でしょう。

戦後70年超え、2世3世の経営者も増えてきました。

地方経済の衰退は、人口減や政治的な失策などの環境要因だけではなく、2世3世の子息が圧倒的多くなったことにもよります。

苦労のない子息は、激変する経営環境では会社を潰すからです。

例えば、地方によくある某若手経営者の会などに入って、自由時間に毎日飲み歩けば会社は潰れます。

そもそも、地方の小企業の経営者の集まる会で”学ぶこと”はありません。

本気で、中小企業の経営者が経営の勉強をするなら、自分より大きな会社で成功している社長たちと(自由時間とコストをかけて)交流することです。

私は若い頃、「地方の経営者の会に入ってはダメだ。時間を浪費するだけだ、事業に集中しろ」と教えられてきました。

私が経営コンサルタントとしての経営者を評価する簡単な方法のひとつとして、その経営者にとって見上げるような経営規模の会社や尊敬できる経営者たちと交流(自由時間の使い方)しているかどうかでも判別出来ます。

ある(昭和の)超一流の経営コンサルタントの先生は、ライバル会社を蹴落とすには、「その会社の社長を、様々な地方の役職(名誉職含む)につけろ」と言っていました。

仕事以外の自由時間で、社外の雑事を増やせば、競争相手が本業に手(時間と能力)が回らなくなるからです。

100年人生において、限られた自由時間の使い方で人生の成果や運命が決まるのです。

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