専門アナリストの2024年株価予測の評価 〜”標準偏差”で分析する〜
正規分布は、投資のリスクを考えるときに必要な考え方です。
計算できなくても、このグラフを頭に入れることです。
1σは標準偏差の1倍のこと。
この範囲にデータの68%が入る。
2σは標準偏差の2倍のこと。
この範囲に95%のデータが入る。
3σは標準偏差の3倍のこと。
この範囲に99.7%のデータが入る。
人間の身長や学力も、ほぼ正規分布となります。
2αの両端の確率は、約2.5%です。
40回に1回の出現確率。
それをブラックスワンとも言います。
2024年の専門家と言われるアナリスト100名の予測は、全体の8割は「強気」の見方だった。(12月21日発売のダイヤモンド・ザイ2024年2月号の第1特集より)
日経平均株価の予測は、高値の平均が「3万7249円」という結果。
100人中9人は「4万円以上」と予測した。
2023年12月末の日経平均は3万3,464円でした。
高値の予測平均(3万7249円)との誤差は、3,785円(10%)。
予想価格は、1σの標準偏差内(68%)と狭い。
これは予測とは言えません。
2024年の予想価格変動幅(ボラティリティ)を15%と設定して使えば、誰でも予測可能です。
予測の大切なことは、その理由づけです。
アナリストというのは、銀行・証券会社・生保などの金融機関に属していることがほとんどだ。
つまり自らの組織に忖度した利益誘導です。
そういった専門家が最もらしい理屈を並べ、素人(一般投資家)を騙すことは容易です。
未曾有の”金融危機”が起こるなんていう、40年に一度か、100年に一度のことは決して予測しない。
2024年内に起これば、原発事故と同様に「不測の事態」「予想不能」といって逃げるに決まっています。
アナリストには、2024年を強気に予測する根拠が全くないのです。
現状延長では、株高の理由づけがないので”予測”とは言えない。
例えば、米国の大手メディアでは、「この会社は危ない」という情報を流し株を暴落させることがある。
数ヶ月後に「あの情報は間違っていた」と平然と言い放ちます。
その狙いは、一部の資本家が株価暴落で大きく儲けるためです。
大手メディアは国際金融資本家により統制されているのですから容易です。
そうした金融の世界の事実を知っていれば、利益誘導の専門家の予測など役に立たないと理解できます。
金融というのは弱肉強食の世界で、ほんの数%の投資家が”大儲け”出来るように仕組まれている。
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