見出し画像

【企業が求めている人材】データ利活用とBIツール市場について

にむです。

SIerでのキャリアプランについて書いたnoteが好評で、有料noteにさせていただきました。

ですが、購入いただいている方が多く、嬉しい限りです。ありがとうございます。

このnoteで書いてあるキャリアプランはSIerで働く上で大事な要素になりますので、是非読んでみてください。

今回は、このnoteにも関連するのですが、私はSIerからコンサルティングファームへ転職して、いろんな案件の引き合いを受けている中で、「データ利活用」というワードをよく目にします。

企業の中で、ITインフラが整備されて、企業には顧客データや売上データなどの各種データが猛スピードで蓄積されています。

「データは21世紀の石油」とも言われるように、これら膨大なデータは経営戦略を立てる上で貴重な材料になりますが、データを集めることに価値はなく、そこから導き出されるもの(=データ利活用)に価値があります。

ですが、データを収集して、収集したデータをどのように利活用するのか、どの企業も悩んでおり、なかなか進んでいない領域だと思われます。

今回のnoteでは、データ収集して企業の経営判断の意思決定として使用されるBIツールと私が取得した資格について紹介しようと思います。

・BIツールとは(今回はこちら)
・取得した資格について(Tableau Desktop Specialist合格体験記)

BIツールとは

BIは「Business Interigense(ビジネスインテリジェンス)」の略であり、業務上の意思決定のために分析して得られる知見や機構という意味になります。

BIツールは、分散しているデータを繋いで、簡単に集計や分析して可視化をすることで、経営判断などの意思決定を手助けするツールです。

BIとExcelの違い

よくある質問で、「Excelでも実現できるよね?」と聞かれますが、Excelの場合はデータをCSV形式でエクスポートし、Excelに取り込んでグラフで可視化するという方法になります。

BIツールもExcelと同様に、データからグラフやチャートを作成することができるツールです。

しかし、大きな違いがあります。

・高速処理

大量なデータをExcelで処理する場合、時間がかかります。また、Excelだと、制約で100万行を超えるデータは扱うことはできません。

なので、大量データを処理する前提であるBIツールであれば、高速かつ制限なく、データ処理することができます。

・異なるデータソースの統合

Excelは、異なるデータソースから集められたデータを一元的に統合することはできません。基本的にはスプレッドシートやCSVファイルをデータソースとして使います。

しかし、BIツールでは、クラウドサービス、ソーシャルメディア、インターネット上の情報まで入手・抽出が可能なため、異なるソースから集められたデータを統合して、より多角的な分析を行うことができます。

他にも、TableauというBIツール製品では、PDFデータにある表形式も判別して取り込むことが可能できるので、BIツールが取り込めるデータの幅はとても広いです。

・レポート作成

会議などや月次報告などで資料作成に時間が取られていた人も、データ更新が入っていたとしてもBIツールであれば短時間で資料作成ができます。

これにより、資料作成のリソースが削減できる分、営業活動や意思決定などに時間を費やすことができます。

・最新データで常に可視化

Excelで作成したレポートは、データベース内のデータが更新されても、反映されません。

BIツールでは、データベース内のデータが更新されても、最新の情報に反映されるため、エクスポートしてレポートを再作成する必要はありません。

・リアルタイムでの共有

Excelの場合は、作成したレポートを添付してメール送付したり共有フォルダに格納したりする必要がありましたが、BIツールではインターネット環境を通じて、社内外の相手と簡単に共有することができます。

BIツール導入失敗事例

ここまで説明して、「BIツールは良さそうだから導入しよう!」と考える人は多いのですが、BIツールを導入したが、「難しい」「効果が分からない」「定着しない」など、うまくいかない話はよく聞きます。

いくつか事例を見てきましたので、よく陥る失敗例を挙げたいと思います。

・どのように使えばいのかわからない

BIツールは、業界、業務に限らず汎用性が高いので、どのように使えばいいのか分かりづらいという面があります。

そのため、使用目的が明確でないまま導入すると、「何かできそうだけど、何もできない」という結果になります。

「複数のデータ形式の販売データがあって、これらデータを統合して、潜在的な顧客ニーズを分析したい!」ぐらいの明確な目的、使用イメージがないと現場へ浸透は難しいと思います。

・自発的に使用するツール

BIツールは性質上、現場の業務に直結しているシステムではないため、利用されなくても業務遂行できます。その結果、誰も使わなくなり、「使えないもの」になってしまいます。

なので、導入するだけでなく、「どのようにして現場への浸透するか」まで検討する必要があります。ここは担当レベルのスキルにも依存するので、経営層からのトップダウンで、スキルアップを指示してもらうように働きかける必要があると思います。

・操作方法が難しく、専門知識が必要

「回帰分析」や「相関分析」などの統計知識も必要なので、使いこなせるようになるまでに学習コストもかかります。

また、BIツールの種類や機能によっては高度なデータ活用を行うために データベース知識が求められます。導入した後で身につけても構いませんが、いずれにしても運用する人材の確保が必要です。

しかし、最近では、データに関する専門知識がゼロでも活用できるように作られた「セルフサービスBI」と呼ばれるBIツールも登場し、ユーザーに求められるスキルレベルは下がってきてはいます。

最後に

古いデータではありますが、BIツール市場は2019年時点で3,484億円、2025年には7,368億円市場まで成長すると言われています。

ビジネス・アナリティクス市場展望 2020年度版

SIerやITコンサルタントの方で、技術面での武器がほしいという方はBIツール導入、支援実績の経験があると、重宝されますし、今後のキャリアにおいて武器になると思うので興味のある方は是非調べてみてください。

最近、私もクライアントへの付加提案として、「データ分析でお困りごとがあれば支援しますよ〜」というと食いつきのあるクライアントも増えてきているなという印象があります。

是非、気になった方は勉強してみてください!

あと、私がBIツールの市場やデータ利活用について、勉強するために読んだ本も掲載させていただきます。気になった方は読んでみてください。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

にむ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました! もし、よろしかったらサポートもよろしくお願いいたします。