マガジンのカバー画像

がいなおかあ

7
ジコチューハンパない実母の毒性を悲痛な思いでユーモアに変え、なんやかんやと記事にしてます。
運営しているクリエイター

記事一覧

がいなおかあ(7)ブラジャーの適齢期

がいなおかあ(7)ブラジャーの適齢期

あの頃、どちらかというと肥満体型のわたしがはじめてブラジャーをつけたのが中学3年生の頃だった。胸の膨らみは肥満に比例する。

ブラなしでシミーズにブラウスといった上半身。そんないでたちで学校へ通う夏の日々。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパなく、自分は間違っちゃいないと言い放つ。この人の

もっとみる
がいなおかあ(6)不満を人の風貌にぶつける母

がいなおかあ(6)不満を人の風貌にぶつける母

「もしもし?」
電話での
第一声は大概の人がそれだろう。

しかしうちの母はそうではない。

「おっそいなぁー、
急ぐ間に合わんやないか!」

遠方に住むおかあ(母)が、わたしに電話をかけてきた。ひとこと目がコレ。

まずそれを言わないと本題に入らない。もしもしカメよ、なんて日本語はどっかに忘れてきた。

時には
「寝てんのか!早よ電話にでろ!」
とか
「アタシに何かあったらどうすんの!」
って言

もっとみる
がいなおかあ(5)趣味に資格なんてあるんかい!

がいなおかあ(5)趣味に資格なんてあるんかい!

エアコンのフィルターを掃除してくれだの、しょうじの張り替えしてくれだの、わたしら家族が帰省した時には、なんらかの課題を与える。

こちらの都合はお構いなし、
言いたいことを言い、やりたい事をやる、実にうらやましい人。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパないこの人の嫌味と灰汁(アク)を愛を込めて

もっとみる
がいなおかあ(4)・3歳の留守番の日々に見てたもの。

がいなおかあ(4)・3歳の留守番の日々に見てたもの。

四国地方の方言で「気が強い」という意味で使われる
「がいな」
おかあ(母)は現在81歳。
このおかあ、とにかくジコチュー。
自分肯定ハンパないこの人の嫌味と灰汁(アク)を愛を込めて書いています。

今回はわたしの幼い頃の留守番の話し。

古い小さなアパートの2階。
窓には花を置くスペースがあった。
そこに三角にすわり、わたしはよく下にある小学校を眺めていた。
もう半世紀ほど前のことだ。

下にある

もっとみる
がいなおかあ(3)「長生きしてどうすんの?」医師に言われ怒り心頭の母

がいなおかあ(3)「長生きしてどうすんの?」医師に言われ怒り心頭の母

「がいな」とは四国地方の方言で
「強い」とか、「大きな」とかいう意味。「気が強い」という意味でもつかわれる。
四国のとある田舎で育ったわたしの実母は、現在、81歳。
気が強くて勝ち気でジコチュー、そんなお母(おかあ)のあることないことを、思い出すまま気の向くまま、灰汁(あく)と嫌味と少しの愛を入れ混ぜて、この場所に綴ってみた。

「あなた、いったいどれくらいまで生きたいんですか?」
「そんなに長生

もっとみる
がいなおかあ(2)もらったお土産を目の前で捨てる母

がいなおかあ(2)もらったお土産を目の前で捨てる母

「がいな」とは四国地方の方言で
「強い」とか、「大きな」とかいう意味。「気が強い」という意味でもつかわれる。
四国のとある田舎で育ったわたしの実母は、現在、81歳。
気が強くて勝ち気でジコチュー、そんなお母(おかあ)のあることないことを、思い出すまま気の向くまま、灰汁(あく)と嫌味と少しの愛を入れ混ぜて、この場所に綴ってみた。

「ぶさいくやないか」
「どこがいいん?」

三男の好きなミュージシャ

もっとみる
がいなおかあ(1)客が食べ残した肉を煮なおして弁当に入れる母 

がいなおかあ(1)客が食べ残した肉を煮なおして弁当に入れる母 

「がいな」とは四国地方の方言で
「強い」とか、「大きな」とかいう意味。「気が強い」という意味でもつかわれる。
四国のとある田舎で育ったわたしの実母は、現在、81歳。
気が強くて勝ち気でジコチュー、そんなお母(おかあ)のあることないことを、思い出すまま気の向くまま、灰汁(あく)と嫌味と少しの愛を入れ混ぜて、この場所に綴ってみた。

茶色い弁当

『3年B組金八先生』15歳の母と薄っぺらな家庭事情。ア

もっとみる