見出し画像

アメリカの女子高生。ドレスコード。

うちのムスメは最高にオモシロイ。何様のつもりだ、と思うこともしょっちゅうあるが、こんな子に育ってくれて、いや〜よかったよ嬉しいなぁ楽しいなぁ、と毎日思う。

"Mom, do you know what 'ass cut jeans' are? Google it."

"ass cut jeans"? お尻のところが切れてるジーンズ?

検索して、口あんぐり。ひゃー、こんなジーンズ売ってるの?こんなジーンズ履くの?......相当お尻の形に自信があるんだねぇ。

"Girls in my grade wear this to school." 

は?!も一度言って??これ履いて....学校へ....行くの....?アンタの学年の子が?一体、どういう親がこれを履いた17歳の娘を家から学校へ送り出すというのだ?!

..............。

ある朝、ムスメはlululemonのleggingsとスポーツブラで現れ、その上からダボっとしたTシャツを被りながら言った。

"Oh Mom, by the way, I can just walk in like this without the shirt." 

は?まさか。スポーツブラだけで皆学校の中歩いてるの?!

"Oh yes, but if you wear a shirt with shoulders out, that is not allowed. It is 'distracting'." 

あー、あの両肩がでるブラウスね。"distracting(=気が散る)"というのは、つまり男の子たちの想像力をかき立て、彼らが授業に集中できなくとなる、ということね。どうもブラの肩紐が見えないと、ノーブラだと想像してしまう、んだと。

「だって、ストラップのないブラだってあるじゃん!」
「男ども、そんなこと知らないもん」

........。

日本特有のノーパン喫茶、パンチラ文化や痴漢文化を知る私には、その意味がわからないでもない。見えそうで見えない。でも、それを規制して、おおっぴらに水着みたいなスタイルはオッケー、って一体どういうことよ。

それにしても、何を基準に決めたドレスコードなのだろう。もちろん「ドレスコード」と言っても、ass cut jeansとスポーツブラで校内を歩き授業に参加できるのなら、ドレスコードなどあってないということだ。中学の時は、女の子たちは親に連絡して着替えを持ってきてもらうか、体操着に着替させられていたらしい。中学での規制は、高校に行く前に「躾けて」ということなのだけれど、晴れて高校に行ったら、やりたい放題。

そして、私の愛しいムスメは言う。

"The popular girls in my grade are the 'whorest' of all in our high school." 

whore =売春婦

whorestは、whoreの最上級。名詞は最上級にならないから彼女の造語。まったくもって、オモシロイ娘だ。




ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。